躍進が望まれる先進医療市場
新型コロナウィルスの蔓延により、長期に亘り、国民は三密(密閉・密集・密接)を余儀なくされ、どこへ行っても人々のマスク姿の異様な光景があり、これは今まで体験したことのない社会の姿です。
学校も3月~5月いっぱい休校中で、近所の幼い小学生たちは先の見えない生活に誠に疲弊しています。時々は彼らたちの気分転換を図ろうと、私は遊びを通して交流はするものの、それほど長く接触することはできません。
同時に社会全体では商店街が閉店し、それに伴って経済が著しく滞り、見えない敵にいつ襲われるかもしれない不安から外食産業を中心に、外出禁止はかなりよく守られてます。また、2020オリンピック・パラリンピックは延期され、プロスポーツ界や文化芸術まで興業できず、こちらの経済も年頭には全く予想できなかった最悪の事態に陥ってます。
この中にあって、東北大震災直後と異なることは、流通に支障がないことからスーパーやコンビニから食料がなくなることはなく、これは私たち国民にとって本当に有難かったことで、不幸中の幸いです。
しかし、未だ首都圏を中心にウィルスは収束しておらず、世界に目を向ければ、現在ブラジルで猛威を振ってると伝えられます。この状況下にあって、日本では本日、緊急事態宣言が解除されます。しかし、この決定は人間が決めることであり、ウィルス感染の広がりは依然として予断を許さない状況であることに変わりありません。
ところで、私たちが生活する上で、健康と経済は両刃の剣です。どちらが欠けても生命に関わる重大な局面です。その中にあって、経済なくして生活は成り立たず、2月下旬に始まったパンデミックは、一人ひとりの国民の努力の甲斐あって、多少明るい兆しが見え始め、すでに5月下旬となり、この辺で日本政府が経済の立て直しに方向転換することは間違ってないと私は考えます。
世界経済に目を向けると、年初来の安値を付けた3月23日から、世界を牽引するアメリカ経済はその後、回復を見せても、雇用状況は現在ボトムと伝えられてます。それでも、いくつかの州では経済活動再開の動きが見られ、5月下旬から加速するとの予想が出てます。これにより、雇用の復元が生じるのではないでしょうか。
6月以降、アメリカ経済の回復が順調に進めば、アメリカ株式にとって更なる追い風になる可能性が考えられ、延いては日本においても経済が回復し、日経平均株価の回復が望まれるのではないでしょうか。
ところで、今回のパンデミックなウィルス感染には、今のところ、それを撲滅するワクチンや薬品がないと言われてます。ですから、ここで期待されるのがヘルスケア関連株式です。
元々過去を振り返って見た場合、ヘルスケア関連の収益は景気動向の影響を受けにくい傾向にあり、この背景にあるのは医療に対する恒久的な需要です。ぜひ、新型コロナウィルスに対するワクチンや薬品の研究が進み、この分野で成果が出ることを強く望みたいものです。
ヘルスケア関連の目先は新型ウィルス収束に向けた取り組みであっても、中長期的には世界的な人口増と高齢化が控えており、先進医療ヘルスケアは底堅く成長していくものと考えられます。
【以上は私の経済的見解であり、実際の運用成果を保証するものではありません。取引結果は投資家本人に帰属します。】
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