迷わず自分の道を突き進む・・一つの認知症対策
歴史を紐解くと、孔子は約2550年前、中国の魯の国で生まれた儒教の創始者です。幼い頃に両親を失い、大変貧乏な生活を送りましたが、十代のうちから、勤勉さで世に知られるようになり、やがて、儀礼や音楽・算術等の六芸を身につけ、更には、詩や歴史等の学問を勉強したことで、三十代にして素晴らしい教師としての道を歩み始めたといわれます。
次第に、人柄と能力が認められ、四十代後半に行政官として勤め、その後、ついには大臣として政治的手腕を振いました。
孔子は、世間に道徳がすっかり衰退してしまったことを嘆き、世の中を改革しようと、積極的に政治に関わり、人間的な理想や人格形成の実現を望み、世間では孔子について「独自の理想と改革について情熱をもった人物」という評判が広まり、彼には生涯で三千人の弟子がいたと伝えられます。
人生72年であった孔子の死後、門弟たちによって弟子との問答や、孔子の思想を収録した「論語」が編集されました。「論語」の中には、孔子自身が人生を振り返った人生観ともいえる有名な一説があります。
「吾、十五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従えども、のりをこえず。」という言葉です。
およその意味は、十五歳の時に学問に志したとは、いろはを学ぶのではなく、「自分の求める分野の専門的な勉強」を始めたことを意味します。
三十歳にして立つとは、自分の精神の立場を確立したことです。
四十歳にして惑わずとは、悟りが開け、人生に対しての疑いを抱かなくなったことです。
五十歳にして天命を知るとは、自分の生涯における使命を見極めたことです。
六十歳にして耳順うとは、修行が進み、聞くところ理屈に合えば、何の障害もなく理解し、他人の言葉を自然に受け入れることができるようになった意味です。
七十歳にして、心の欲する所に従えども、のりをこえずとは、自分の思うことすべてが真理にかない、思うがままの行いをとっても、自然の法則から外れることのない悟りを体得したことを意味する、と言われます。
ところで、毎日来る日も来る日も、一人暮らしを余儀なくされてる私は、四六時中、生活に会話がなく、一抹の寂しさはあっても最近では精神的に迷いはなくなってます。
孔子の生涯より長生きしてるのは、もしかして私の信ずる「三つの柱を確立」しつつあるからと考えます。それは1、健康維持は作るものとして日々実践すること。2、世界の経済動向に敏感となり、今後のために対策を実践すること。3、遅まきながら15才の孔子のことば 「自分の求める分野の専門的な勉強」について、今になって大切さにやっと気づき始め、実践してること。
この他、時には私を取り巻く、先輩、知人、友人たちと交流を密にし、今になって顧みると、現役時代の上司とのやり取りをおかしく振り返ったり、一方、今は亡き上司の言葉、同僚との何気ない雑談に勇気づけられたりして、今日があると思ってます。
2025年には「65歳以上の高齢者の5人に一人が認知症になる」との試算があることから、私たちは「何が何でもこれを未然に防がなくてはなりません。」それには今日からです。今からです。
私なりに考えた前述の「三つの柱」を欠くべからざることとし、これについて「迷わず自分の道を突き進む」ことにしてます。特に、15才の孔子のことば 「自分の求める分野の専門的な勉強」については、大切な集中力を身につけるのに打ってつけな手段です。
集中と言えば、昨日、私の現役時代の上司が、彼の現役時代について書かれた「回想録」をお借りてして4時間で一気に拝読しました。内容は、人的なことが多く含まれ、共通して感じる痛快なことが多く、また、氏の一貫した教育理念について深く感動しつつ読みました。その後、お宅にお邪魔し、お茶を御馳走になりながら「回想録」について振り返ったり、私の小学生時代の同級生である奥さまを交え、楽しく歓談できました。
ところで、上の梯子のような写真は一体、何でしょう。実は、これはタイ国で作られた背骨を矯正する器具です。時にはこれを使いつつ、姿勢は認知症を防ぐ一つの方法と考えてます。姿勢が悪くなる上目遣いになり、肺や胃を圧迫します。また、頭が重くなることから転倒しやすくなります。
二番目の写真は、毎日書いてる短いブログの「英作文実践」について、私の福音ともいえる宝の辞書です。これはニュージーランドのMr. Barry Spenceが、この本は英語の習得にはとても効果的と絶賛したもので、英語圏の教員にそう言われ、それ以来、座右の銘として机上にあります。彼は30年ほど前、高崎商業高校のAETとして来日され、週末には私の家にもホームステイしてました。
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