現在、火星が地球に大接近中!満月とランデヴー
【図を拡大してご覧ください。距離数は概算です。】
今夜は時間が遅くなればなるほど満月と火星が接近して見えます。たまたま現在、火星が地球に大接近中なので光が強く見え、満月が近くにあっても火星もはっきり見えるでしょう。もちろん、火星も満月も太陽の光に照らされてることは共通です。
国立天文台によれば10月6日に火星が地球に最接近するとのことです。
しかし、私たちもそれが実感できます。その方法は火星の位置が太陽と反対方向にあるからです。つまり、太陽が西の空に沈むと、火星が東の空に出てきます。このとき、宇宙空間では、太陽と私たちの地球と火星がほぼ一直線に並んでいることになります。今回はおまけとして、満月もその一直線上に含まれます。ですから、今宵は大変に珍しい光景と言えます。
ところで、私は10日ほど前の午前4時頃、西の空にあった火星がもの凄く明るかったので驚きました。これはもしかして火星の大接近中かと思い、調べてみると2年半ぶりに火星が地球の近くにあることが分かりました。
火星は、他の惑星や多くの恒星に比較して、橙色をしているのが特徴です。これは火星の表面が酸化鉄で覆われてることによると考えられてます。火星の1日の時間は地球とほぼ同じで、軸が傾いてることにより四季があるとも考えられてます。
星の中には橙色した火星に似てる恒星があります。それは「さそり座」の1等星アンタレスです。アンタレスは黄道近くにあることから、同じく黄道近くを通過する火星と間違われやすいことがあり、アンタレスと命名されました。これはギリシャ語で火星に対抗する星という意味といわれます。
地球の兄弟ともいえる火星と、そして地球の子供ともいえる月が、互いに近くに寄り添う今宵は見ものです。しかし、両天体の距離差は約205倍も火星が遠方にあります。
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コメント
市井でしか月を眺める機会がなくなったが、たまには、ススキの穂波の生い茂った広い野の果てに銀色の大きい月が淡く浮かぶのを見たい。
投稿: 萩 | 2020年10月 3日 (土) 04時54分
萩さんへ・・・おはようございます。私は今朝も地区のラジオ体操に参加しました。
見かけ上は今宵はまだ十六夜の月です。地球に大接近中の火星は今宵から月の西に位置します。よく晴れればランデヴーの様子がよく分かるでしょう。それにしても、月は人間の心を落ち着かせるものです。私たちの遠い先祖である石器時代の人たちや、縄文の人たちも同じ模様の月を見ていたことでしょう。昔は夜は暗かったので現代より、むしろ、天体と人間生活との結びつきは大きかったと想われます。また、未来永劫、月は変わらない運動を繰り返すことでしょう。
投稿: カッキー | 2020年10月 3日 (土) 07時24分
5日10時、某所の帰り、下弦になりつつある月と火星を見ました。火星は弓張月の矢弾の如し。夜空に緊張が張り詰めている感じです。
投稿: 〆張鶴 | 2020年10月 5日 (月) 22時26分
〆張鶴さんへ・・・10月6日が火星が最も地球ら近づく日と言われます。何故そのことが分かるかは太陽~地球~火星がほぼ一直線に並ぶからであり、また、何故一直線に並ぶかが分かるかと言えば、私たち一般人も次のことが認識できます。それは日の出時刻と火星が西の空に沈む時間が一致するからです。火星が地球から最も離れるときは火星と太陽が同じ方角にあるときで、火星が地球の外側を回ってることにより起こる現象と考えられます。
今宵、いつもはあまり良く見えない火星が南に輝いてることを先程確認いたしました。
投稿: カッキー | 2020年10月 5日 (月) 23時36分