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2020年11月28日 (土)

移ろい菊に背中押されて・・・上毛新聞「ひろば」

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 このブログに時々コメントされる通称「時計屋の近く」さんの投稿文が、本日、群馬県の上毛新聞「ひろば」欄に掲載されました。

 誠におめでとうございます。群馬県以外の方々にも、このブログを介して紹介いたします。

 以下は投稿文です。

 庭に咲く白、黄、赤の小菊が、初冬の陽を浴びて柔らかい色合いの変化の妙を楽しませてくれる。白から黄へ色変わりし、赤みを帯びていく。開花した白い花弁が次第に端から紫に色移りしていく菊もある。

 霜にあたって紫色になる白菊を、特に「移ろい菊」と呼ぶそうだ。何とひそやかな呼び名だろう。

 色かはる秋の菊をば一年に再びにほふ花とこそ見れ(古今和歌集)

 平安貴族はその風情を歌に詠み、色変わりする菊を、1年に2度咲くと言ってめでている。盛りの白菊が、高貴な色の紫に変わることに美しさを見いだし、2度の盛りを見せる姿に強い生命力を感じたのだろう。

 散歩の折、目にした3本立ての大輪の白菊は、このところの冷え込みで紫にお召し替えを始めていた。「移ろい菊」がこれからも老いの花を咲かせ、美しく晩年を生きよ、と私を奮い立たせてくれているような気がした。

 

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コメント

 拙文をブログで紹介していただき恭悦至極に存じます。ブログの写真は、理想的な移ろい菊です。庭の小菊が咲き出したのは10月の末。その後も気を引くように色の変化をみせながら咲き続けています。今の時期、移ろい菊は見頃を迎えています。
 園芸的には、白菊の、霜焼けのようですが、王朝人にとっては摩訶不思議な美の饗宴だったのでしょう。菊の二度咲き、二番花の菊と言っては風情も情緒もありません。移ろい菊、静かで、しとやかな響きです。

投稿: 時計屋の近く | 2020年11月28日 (土) 11時40分

時計屋の近くさんへ・・・子供の頃は家の近所でも3本菊の大輪をよく見たもので、近くの寺で大会も行われていました。最近はあまり見かけなくなったのは、丹精して作るお年寄りが減ったのでしょう。
 ブログの写真は私が撮ったものではなく、菊の写真から見つけました。確かに次第に色が変化し「移ろい菊」です。
 ところで、投稿文の最後に「これからも老いの花を咲かせ、美しく晩年を生きよ、と私を奮い立たせてくれているような気がした。」があります。晩年と言う言葉は美しい件ですが、人生100年時代ですので、未だ四半世紀もあり、若さを持って前進しましょう。

投稿: カッキー | 2020年11月28日 (土) 15時59分

新渡戸稲造さんは「自警録」の中で、「老いてもよく菊のごとく老の花を咲かせ、老の香を放ち、老華の若葉に劣らぬを示すこそ、老の身の使命であろう」と「色かはる秋の菊~」を引用して、老いてもなお青年の活気と理想とを持続せんと若返りを説いています。
Grow old along with me! The best is yet to be, | The last of life, for which the first was made.

投稿: 時計屋の近く | 2020年11月28日 (土) 17時08分

時計屋の近くさんへ・・・老いても【年令を重ねるほどに】【精神は】なお青年の活気と理想とを持続せんと若返りを説いています。これが私のこれからの生活です。
 ところで、今宵の月は一際素晴らしいです。

投稿: カッキー | 2020年11月28日 (土) 17時38分

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