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2021年1月28日 (木)

人生は旅のようなもの

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 年々、誰でも年を重ねます。すると必然的に身体のあちこちに不具合が出て来ます。私自身も今までに施行した手術は白内障、翼状扁を3回、蓄膿症でした。でも、それによって健康が蘇り、今まで以上に外出する気持ちが増すものです。現在は、コロナ感染症の蔓延で人口の多い都会へ行くのは躊躇しますが、自然豊かな地方や山間部で、人混みでなければリスクは低いと考えます。

 コロナ対策として現在はどうしても家に閉じこもり、運動不足がちです。しかし、食事は通常通りなので、これでは体調が鈍ります。家の中でも筋トレ器具を用意し、意識してトレーニングする心掛けが大切です。筋肉は「伸ばすこと」と「縮めること」の相反する動作を繰り返すことで維持増強ができます。

 これと同じように、物事には表と裏があり、つまり、二面性があります。私の場合、16年間一人暮らしを続けてる状況は家族と話す機会が皆無であり、事実、精神の寂しさは隠せません。反面、妻に頼ることや、独立してる娘たちに頼ることができないので、必然的に三度の食事を自ら作らなくてはならず、自ら毎日スーパーに行かなくてはなりません。このためレジの女性たちと必ず言葉を交わします。この習慣で食卓を変化させる創意工夫が生まれます。

 創意工夫とは、人に頼らず、つまり「人に何かしてもらわず」、あれこれ考え抜く実践の日々です。ここに「脳を錆つかせない状況」が生じます。厚労省によると、2025年には65才以上の5人に1人が認知症になると予想されてます。高齢になると、一緒に遊べる友達がだんだん減ってきます。私の場合も、若き日から親友と呼べる人がすでに三人この世を去ってます。

 現実の人生とはこんなものです。ですから、若いときから、つまり早いうちから、一人で遊べる習慣を身につけておいた方がいいと思います。旅行するにも、昨今は添乗員付きの団体旅行が増えてます。添乗員が付いていないと旅行ができない高齢者が増えてます。

 グループで行くのもいいですが、「所詮、人生は旅です」から、一人で旅ができないのは象徴的な意味でも合致しません。Suicaがなければ、切符を買うことから時刻表調べまで、また、途中の乗り換えも人任せにできず、自ら確認しなければなりません。

 それでも、私は一人旅の体験を若いときに結構してたので今でに役立ってます。50才を前に一週間ほど一人で内モンゴルの大草原に行ったことがあり、この体験を通して自信がつきました。北京駅での日本と異なる切符の買い方に始まり、言葉はすべて中国語のみという状況でも、若さゆえ、当って砕けろのこのときの一人旅は、20代にカルカッタ市に滞在してた体験が生きていたと思います。

 これに比較すれば、日本はどこへ行っても日本語が通じるし、水を飲んでも腹を壊さないし、コンビニはあるし、夜は飲み屋さんで楽しく過ごし、いろいろ訊けるし、困っても必ず「解決の手立てがあり」ですから、気力があれば心配はいらない時代です。ただ、年と共に下降の傾向がある体力に対し、日々鍛練しておくべきでしょう。

 認知症を未然に防ぐべき年令に達し、「健全な精神は健全な肉体に宿る」は若者への諺でなく、今では寧ろ高齢者のための戒めです。一人旅は知恵を働かせないといけないし、緊張してなければならないので惚け防止に役立ちます。楽しかった朝ドラ「エール」に影響を受けた私は暖かくなったら福島県の「古関裕而記念館」に行くことにしています。

 

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