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2021年1月21日 (木)

読書が減り、漢字を書かなくなり、言葉が貧困に

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【今日の浅間山】

 21世紀になり、20年が経過して生活のいろんな場面において、今までに体験しない大きな変化が起きつつあります。その一つに、現金をあまり使わなくなりました。給料や年金は銀行振り込みであり、毎日の買物はスーパーからコンビニ、ホームセンター、駅での切符、そしてガソリンスタンドでもキャッシュレスとなり、カードやスマホで決済することが当たり前で、現金を持ち歩きません。強いて言うならば、私の場合、現金での支払いは飲み屋さん位です。

 キャッシュレスでは店員との言葉のやり取りが殆ど不要となり、黙って処理をするだけです。現金を使ったとしても機械が対応し、客は黙っておつりを受け取る方式で決済が終了します。

 言葉を交わす人間的なやり取りがなくなり、うすら寒い社会になりつつあります。余談ですが、私はスーパーでも必ずレジの人に何らかの言葉をかけるように心掛けてます。例えば、今日は何時までお仕事ですか。頑張って下さいなどです。するとにこにこして応じてくれます。

 一方、家庭内でもテレビを見て過ごす時間が多く、自ら思考する必要はなく、与えられる番組をそのまま見聞するのみです。実は、テレビ番組の多くはテレビ局が事前に録画したものの再生がほとんどであり、国民は一斉に同じ録画を見て一喜一憂しても、実はそれは機械に支配されてるのです。

 子供は成長すると自分の部屋を持ち、閉じこもりがちになり、少子化も加わり、家庭内の会話は昔に比べて減ってる傾向です。

 このような生活を毎日繰り返してると、人間にとって大切な思考力や創造性、独創性が鈍ってしまい、更に、人間の喜びは本来、自ら新たに考え出したり、工夫したり、創作したりすることにありましたが、それは必要なくなり、与えられる取り敢えずの面白さに浸るのみになりがちです。

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【君子蘭の蕾が膨らむ】

 同様に、以前に比較し、普段の生活において文字を書くことがなくなりつつあります。手紙の代わりにメールとなり、字は書くものから打つものへと変化しました。家に届く郵便物も、すべては印刷されたもので手書きはありません。

 今年も美しい年賀状を戴きましたが、毛筆のみが一通で、殆どはきれいに挨拶文が印刷された中に、一筆が書き加えられてます。私はそのような技術を持ち合わせず、すべて手書きであり、その代わり、近況報告や今年の抱負など内容を多く書くようにしてます。

 このように現代では文字を書くことが甚だ少なくなり、今後は読めても書けない漢字が多くなるのではないでしょうか。もしかして、一日に一度も漢字を書かない日が起こり得ます。漢字は書かないでいると、日本人でありながら、日本文が書けなくなる日が近づいてくるようで恐ろしさを感じます。

 このために私たちは心して、日々漢字を手書きする生活を心掛けたいものです。時には手書きの手紙を友人に送っても喜ばれるのではないでしょうか。若き日に心ときめきながら書いたはラブレターは手書きでした。漢字は毛筆でなくても筆を止めたり、跳ねたりして趣があります。字を書く場合、それに付随する上手い下手があったりしても、活字と異なり、書き手の個性が滲み出て、書き手の顔にダブります。

 そういう私も、漢字を書くことがめっきり減ってます。それでも、たまたま英語が好きなことから単語帳には、訳を日本語で書く機会があり、なるべく漢字を丁寧に書くようにしてます。これからも意識して漢字を書くチャンスを多く作ります。

 一つ心配な点があります。IT化に伴い、近未来は小学生に一人一台パソコンのような端末を配布するとのことです。こうなると漢字は書くよりキーボードを叩く方が増えて来るのではないでしょうか。もちろん、世界に立ち遅れないため大切なことです。しかし、日本の文化の要である漢字を小学生のうちからしっかり手書きで身に付けてこそ、世界に羽ばたく未来の日本人と言えます。

 

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コメント

「れいめい」を「令明」と書き、「警察が縮瞳した」というのを見ると漢字崩壊を感じるね。
テレビのバラエティー番組で見る、雑な漢字の書き方ときたら腹立たしい。末が案じられる。

投稿: 永字八法 | 2021年1月21日 (木) 11時54分

永字八法さんへ・・・漢字を含め、言語が貧困になった原因の一つは、義務教育の段階から作文教育がきちんとなされない傾向であり、自分の心の中にあるものをきちんと整理して書くという技術がないと、表現力が豊かにならないばかりか、確固とした自分という人間を作っていけないのではないでしょうか。
 今回の本文は貴殿のご専門の分野に立ち入り恐縮です。仰せの通り、最も日本語文化を継承するマスコミは手本を見せなくてはなりません。ところで、来週早々某所へ新年の挨拶に行きたいです。

投稿: カッキー | 2021年1月21日 (木) 15時13分

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