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2021年2月12日 (金)

今日は旧暦1月1日先勝・・・旧暦で過ごす味わい

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 庭には「鹿児島」という品種名の紅梅が満開で、正に新春を感じます。今日は太陽太陰暦である旧暦1月1日で先勝です。旧暦は陰暦とも言います。

 以前に書きましたが、私たちが何かにつけて現代でも使ってる六曜については、遠い昔より旧暦の月によって決定されており、一月と七月は先勝から始まり、二月と八月は友引から始まり、三月と九月は先負から始まり、四月と十月は仏滅から始まり、五月と十一月は大安から始まり、六月と十二月は赤口から始まります。今後もこの順番のままで使われるでしょう。

 太陽太陰暦は純粋の太陰暦でなく、およそ三年に一度、閏月を入れ調整されてる暦で、太陽暦も加味して季節が狂わないようにしており、その点は優れてます。日本でも明治五年まで採用されてたと伝えられます。しかし、文明の幕開けと共に、海外との交流が始まると欧米との暦の違いが通商に不便であり、欧米諸国に合わせて太陽暦に切り替えました。

 日本では誠に長い期間に亘り旧暦が使われ、それは季節感や自然との調和、そして年中行事など庶民に分かりやすい月日であったと想われます。現代のように恰も背番号のように付いてる一月、二月、三月とは言わず、睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、文月、葉月、長月、神無月、霜月、師走など人々の暮らしに合わせたり、植物の成長や農作業に合わせた生活に密着してる名称で、とても味わい深い月名です。

 旧暦の最大の利点は、日にちと最も身近な天体である「月の満ち欠け」とが完全に一致してることです。これが月日の月という名称に起因します。例えば毎月3日には西の空に三日月が出て、毎月15日には東の空に十五夜の満月が出ます。十六日には十六夜の月というふうに、月の形でその日が分かります。

 また、旧暦では、六曜と年中行事が一致します。「こと納め」「針供養」「七草」は毎年必ず先勝であり、「ひな祭り」は毎年必ず大安であり、「灌仏」は毎年必ず大安であり、「七夕」は毎年必ず先勝であり、「中秋の名月」は毎年必ず仏滅であり、「重陽」は毎年必ず大安であり、「とおかんや」は毎年必ず先勝です。

 それにしても、旧暦が基になってできてる仏滅や大安、友引など六曜は現代でも多くの人がその存在を無視せず、結婚式や葬式など人生の大切な予定を立てるとき、昔の人も現代人も縁起を担ぐ心は同じです。

 

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