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2021年2月18日 (木)

「雨水」の地球は公転軌道上のどの位置にあるか

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【拡大してご覧ください。】

 今日2月17日は二十四節気の一つ「雨水」です。公転軌道上を北極星側から見て反時計回りに公転してる私たちの地球は現在「宇宙空間の一体どの位置を進んでいるのでしょう。

 それを知るには、先ず、地球は太陽から約1億5千万キロメートル離れた公転軌道上を秒速約29㎞で移動してます。地球は反時計回りに公転してるので、結果的に地球から見る太陽は、日々、東へ東へと(北半球では左へ)移動して見えます。それは太陽の背景には「黄道12星座」が程用間隔で並び、次第に変わっていくので分かります。

 実際には日中は眩しくて見えなくても、日の出前や、日没直後の太陽に近い星座の変化で分かります。特に空気の澄んだ砂漠や大平原などでは分かりやすいです。

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【黄道12星座の一つ・水がめ座】

 地球から見る今日の太陽は「水がめ座」にあります。上の図で最も右の位置に太陽があります。左に15°進むと、次の「啓蟄」になり、最も左が天の赤道に接してる春分点で春分の日です。

 一方、毎日、午前0時に真南にある星や星座を観察することでも、現在の地球が公転軌道上、どの位置を進んでいるかが分かります。特に1月1日の【午前0時】に最も明るい一等星シリウスが真南に輝いてます。これを基にして暦ができてます。同様にして、いつの季節でも午前0時に真南にある星座や星を観察すると、公転軌道上の地球の現在位置が確認できます。

 ですから、今日の雨水では「深夜0時に真南を見ると一等星が輝いてます。」これは全天21個ある一等星の中で唯一太陽の通る道である黄道に輝いてる星で、その名はレグリスです。この一等星は有名な「しし座」の手に当たる部分を示してます。

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【黄道12星座の一つ・しし座と右下が一等星のレグリス】

 毎年11月18日頃、出現する「しし座流星群」は、地球から見ると、レグリス付近から放射してるように見えます。もちろん、この流星群は実際には「しし座」と無関係です。11月18日頃、地球の公転軌道の近くに浮遊してる物質が、地球が近づくと大気圏に突入し、摩擦熱で燃える現象です。

 二十四節気とは、太陽が「魚座」近くに見える3月20日の春分点を0°とし、ここは天体の経度を表す基準点です。地球が反時計回りに15°進むと、太陽は東へ15°移動して見え、次の節気である3月4日の「清明」になります。この日の太陽の位置を赤経1hと表わします。これを順に数え、22番目にあるのが今日の「雨水」です。今日の太陽は春分点から330°回り、その位置は赤経22hです。そして24hになると春分の日です。

 私たちは、現在の地球が公転軌道上の、どの位置を進んでいるか認識しつつ生活したいものです。「雨水」の今日、地球は太陽と「しし座」の一等星「レグリス」を線で結んだ線上にいます。今宵、深夜午前0時に目が覚めたら真南をご覧ください。「しし座」のレグリスが輝いてます。

 

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