低下する 子供の視力と 手書きの漢字
【写真を拡大してご覧下さい。】
庭のサルスベリが満開になりました。この写真は三階の窓から撮ったもので、眺める角度を変え、上から見ると改めて枝の広がりが分かります。また、植木であっても、毎日の世話が大切に思います。それは余分な枝や枯れ枝の剪定、幹に巣を作る小さい赤い蟻の除去、毎日、根元の池に水を溜めます。写真のように、私たちは何事も角度を変えて観察すると改めてそのものの全体像を把握できるように思います。
話題は変わりますが、以下は文科省による裸眼視力の統計です。【平成30年度】
1.裸眼視力 1.0 未満の割合
幼稚園 約 3.7 人に 1 人 (26.69%)
小学校 約 2.9 人に 1 人 (34.10%)
中学校 約 1.7 人に 1 人 (56.04%)
高等学校 約 1.4 人に 1 人 (67.09%)
※小学校・高等学校では過去最高
2.裸眼視力 0.3 未満の割合
幼稚園 約 114.9 人に 1 人 (0.87%)
小学校 約 10.7 人に 1 人 (9.28%)
中学校 約 3.9 人に 1 人 (25.54%)
高等学校 約 2.5 人に 1 人 (39.13%)
※小学校・高等学校では過去最高値
技術革新に伴って世界ではIT化が進み、遅れを取るまいと日本でも小学生から一人一台のノートパソコンが配布されつつあります。私もそれ自体は、今までになく前進的な教育で素晴らしいことと認識してます。
一方、スマホは高校生なら殆どの生徒が持っていることが、今や当り前の状況で、中には通学途上、自転車に乗りながらスマホを見ている光景は珍しくなくなりました。当然、幾度も交差点を通過し、あるいは横断歩道を渡り、所によっては踏切も渡り、スマホ画面に夢中であっては目前の交通状況の判断が疎かになり、命の危険この上もありません。
上の数値が示す通り、裸眼視力1.0未満は、高校生の14人中10人であり、裸眼視力0.3未満は、高校生の25人中10人になってます。以前に比較し、若い人の視力の低下が誠に著しいです。
この原因の多くが、スマホの普及によると考えられ、スマホを見ている人の殆どが、首を下に向けた同じ姿勢であり、中には目にかなり近い所で見ています。この見方をこれから生涯に亘り、ずっと続けるのですから、情報の収集はできても、視力の低下は、余程の対策を取らない限り、避けられない状況です。
これは小中高校生に限らず、社会人に至るまで、スマホを見る姿勢に注意しなければなりません。 長時間、スマホを至近距離で見続けると、目の毛様体筋が凝り固まり、ピント調節がうまくできなくなると考えられます。若い人が所謂、「スマホ老化」になる可能性を秘めてます。
小学生、中学生もいずれはスマホを持つことになり、視力の低下と共に、特に心配されることは「漢字はキーボードで打つもの」になり、従来より漢字を書く機会が極端に減少していくことです。これを打開するには、未然にこのことを意識して、きちんと「漢字を手書きする機会を増やす努力」こそ、現代の日本人として欠くべからざる時代に突入しています。
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