如何にして マンネリ生活の 脱皮を図るか
【赤城山大沼湖畔の周遊コース】
誰にも、いつかは平等に必ずやってくる高齢期です。いや、考えているより、それは意外に早くやって来るというのが私の実感です。
私の退職後は、現役時代に描いたいた生活とは大きくかけ離れ、予定してた再度の海外旅行はもちろん、国内旅行もできず、その行動範囲は狭くなってしまいました。理由は考えてもみなかった現実で、未だ現役であった妻の病死に遭遇し、その後、あれよあれよという間に二人の娘が結婚し、家を離れ、必然的に私は家に一人残され、そのまま年月が経ちました。
しかし、娘たちは比較的近くに生活しており、用事があればすぐ車で行ける距離です。このため、月に1~2回は会ってます。また、現代は写真や動画つきのラインにより、恰もそばにいるような感覚で、メールとは異なり、皆で雑談してる感覚です。このため、顔が見えないから寂しいと感じることはありません。しかし、一人暮らしは心の中に何かが足りません。
令和になり、取り巻く社会と時代は変遷し、至る所で核家族が多くなり、私のように一人暮らしは核家族の最たるもので、世の中には同じ境遇の人は何万といることでしょう。今後、一人暮らしがますます増加することは明らかです。
このように超高齢化時代に突入し、これに追い打ちをかけるように2025年には65才以上の5人に1人が認知症になると予想され【厚労省】、この時代を生きる高齢者は、今まで考えていたように孫に囲まれ、楽しく過ごす老後は夢に終わり、今までの考えから脱皮せざるを得ません。増してや、70代から80代にとっては、3人に1人が認知症や癌のリスクを、また、他の病変を抱えます。
ですから、私たちは今まで抱いてた老後の生き方を根本的に見直し、自らが経済面と健康面において子供に頼らず、「何でも自分でやる自立した精神」こそ不可欠で、具体的な目的を持って日々生きてくことを抜きにできない時代に突入です。
ところで、還暦を過ぎたら第一に健康面が優先されなくてはならず、「健康は作り出すもの」と考えます。歯磨きの方法一つとっても、いろいろ工夫し実践することではないでしょうか。しかし、この実践がかなり難しいです。これには対象となることや、旅の目的など具体的に掲げ実践したいものです。小さいことでも例えば、ウォーキングするときは1~2㎝ほどストライドを広げたり、自らの姿勢に気を配り、猫背にならない意識などです。こんなことでも健康につながります。
一方、大きな目標としては遠出し、そこでの新たな発見や出会い、旅の途上で未体験のことに出合い、新たな環境に自らを入れることは脳活動をきわめて活発にするでしょう。先日、赤城山の大沼湖畔を歩いていたら、山側に冷たく、きれいな地下水が際限なく湧き出てました。このように不思議な体験は家にいたのではできません。
【常に水が湧きでている・・・おそらく先史時代より続いてると想われます。】この水はどこから来るのか。それは外輪山からか。
また、湖畔に建立されてる鈴木貫太郎書の大きな碑の前で佇み、暫し碑文を読みました。彼が侍従長のとき昭和天皇の赤城山訪問に同行したときの記念碑で、私がこの碑を見るのは2回目です。彼は、私が7年間、勤務していた前高(当時は前橋中学)出身で終戦時の内閣総理大臣だった人物です。
群馬県を代表する赤城山の最高峰は黒檜山の標高1828m。今まで私は2回頂上に立ちました。今回は前回に引き続き広い大沼一周ウォーキングを試み、1時間30分ほどかかり、平地に比べ気温は低く、およそ20°Cで、ウォーキング中は汗を掻きません。
年令を重ねても、あるいは重ねるほど、時には新たな地へ出向き、平素とは異なる刺激を受け、一方、家でも毎日取り組むべきことがある生活に追い込むなど、「高齢化時代を生き生きワクワク生きる術」はいくらでもあると考えられます。「サンデー毎日」を自分らしく有効に過ごす方法こそ、高齢期が非常に価値あるものになると思います。
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