中山道の読みについて・・・上毛新聞「ひろば」より
今日の群馬県地方紙・上毛新聞の「ひろば」に、このブログのコメンテーターである「時計屋の隣」さんの投稿文が掲載されました。私はこれを吉井ドリームセンターの休憩室で知り、驚いて読みました。誠におめでとうございます。
いつもコメントでお世話になっていることからブログでも取り上げ、広く群馬県以外の方々にもお読みいただきたいと思います。以下は彼の投稿文です。
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言い慣れた「中山道」の読み方に、ちょっとした好奇心を持った。「山」を「セン」と読ませているところだ。
「山」の音読みは漢音の「サン」が一般的。「セン」は漢音より早く日本に入った呉音で、仏教関係の語に多い。由緒ある歴史と物語を感じさせる読み方だ。他に「セン」と読む語で思いつくのは、鳥取県の「大山」(だいせん)や仏教で世界の中心にあるとされる「須弥山」(しゅみせん)くらいだ。
「中山道」の「中」は中央、「山道」は文字通り山道の意だ。全体で中央部山脈の間を貫通する街道という意味になる。「山」を「セン」と読むのはなぜだろう。広辞苑で「せんどう」を引くと「せんどう【山道】」と言う見出し語が載っていて「山道に通ずる道」とあり、「仙道」とも書いて「中山道」の略とあった。「山道」に「せんどう」という言い方があるのを知ってうなずけた。
上毛かるたは「中仙道しのぶ安中杉並木」とある。江戸時代には中仙道と中山道の両方の表記があったが、正徳6(1716)年4月、新井白石の意見を入れた江戸幕府の通達で、中山道に統一されたようだ。「中仙道」の字面にはゆかしさがあっただけに捨て難い。
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コメント
早速のご紹介恐縮です。
フジテレビアナウンサーだった有賀さつきさんは、旧中山道(きゅうなかせんどう)を1日中山道(いちにちじゅうやまみち)と読み間違え、「きゅうちゅうさんどう」ですと訂正したとかしないとか。
地名はじめ固有名詞は慎重を期さねばなりません。
投稿: 時計屋の隣り | 2021年9月28日 (火) 14時40分
時計屋の隣りさんへ・・・こんにちは。私は中山道沿いに生まれ育ったことから、子供のころの中山道は楽しい遊び場でもありました。特に土曜日の夜は一晩中、東京のスキーバスが山へ向かって走っていました。
それでも、1月14日の晩のお祭りとなると、これらの交通を止めて山車で大賑わいだったのですから、自由で良き時代でした。
現代では倉賀野バイパスができたのですから、やろうと思えばできるのですが、高崎市に合併と同時に町長も町会議員もいなくなり、もう、町には指導者がいないので行事は寂れてしまいました。
投稿: カッキー | 2021年9月28日 (火) 15時44分