落ち行く桐の葉に重ねる思い・・上毛新聞「ひろば」
群馬県の地方紙・上毛新聞の読者投稿欄「ひろば」に、いつもこのブログにコメントを寄せてくださる「時計屋の隣」さんの文章が掲載されました。誠におめでとうございます。このため、群馬県外の方々にも広くお読みいただきたく、ブログにその文章を掲載いたします。
・・・・以下、彼の投稿文です。・・・
桐一葉日当たりながら落ちにけり(高浜虚子)
初秋の頃、気の早い一枚の桐の葉が日の光を浴びて表裏を見せながら舞い落ちるスローモーションの映像が浮かぶ。深まる秋の移ろいを感じさせる句だ。
我が家の庭の隅に一本の青桐がある。寒露の候、枯れて乾いたうちわのように大きい桐の葉一枚がこずえを離れ地に落ちた。バサリ、ガサッという音がした。葉の落ちた音に草陰の虫も驚いたことだろう。後に続く葉はなかった。秋の深まりに、寂廖、諦念といった言葉が浮かんでくる。
そうした心境を話すと、友人は「人生の第四コーナーに差し掛かっても、目標や夢を諦めず持ち続けることは大切」と言った。彼は毎日、運動を欠かさず、趣味を楽しみ、好奇心、チャレンジ精神も旺盛だ。「健康に人生を悔いなく過ごすのに夢の力は大きい。夢のためなら我慢もできる」と言い切る。
老け込んで考えも気力も衰えている時、気持ちが前に動いた。夢と希望を持つことは、行動を起こさせ、心を若返らせる。認知症予防の妙薬にもなると思う。友にあやかって生きがいを感じる人生にしていくように精進したい。
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コメント
拙文をご紹介いただき恐縮致しております。加齢との付き合い方には個人差が大ですが、、ブログで見るカッキーさんの常日頃のモットーを自分なりにまとめ、大いに参考にしていきたいと思いました。
投稿: 時計屋の隣 | 2021年10月26日 (火) 22時04分
時計屋の隣さんへ・・・おはようございます。
この度は上毛新聞「ひろば」に掲載され 想像以上の多くの方々に読まれたことでしょう。やはり、多くの方々に目を通していただけることは、文章を書く者にとって投稿の冥利に尽きるでしょう。
同時に、読んだ人がその文章に影響を受け、その後の生き方に何らかの変化が起これば大変に意義深いと思います。
投稿: カッキー | 2021年10月27日 (水) 09時00分