立冬の 太陽の背景 てんびん座
一年が始まる1月1日午前0時とは、星の中で最も明るい「おおいぬ座」のシリウスが、真南に来た瞬間です。今度はぜひ確認してくださいね。これは世界共通です。同様に、今日が「立冬」であることは、カレンダーに書いてあるからではなく、天体の位置で決まります。
それは地球が反時計回りに公転してることで、太陽の背景が東から西へ次々変わり、背景にある星座名で決まります。地上では経度があるように天には赤経があり、春分の日の太陽の位置を赤経0度としてます。ここは秋に見られる「魚座」のすぐ下です。そこから測って、地球から見て太陽が225度移動した瞬間が立冬です。
ここにある星座は図が示す「てんびん座」です。ですから今日の太陽は「てんびん座」の方向にあります。前にも述べましたが、紀元前には「天秤座」は赤道上空にあって、北半球と南半球を天秤で計って等しくなる位置にあったことからこの名が付きました。しかし、長い期間に星座の位置が南北にずれることは地球の歳差運動に因ります。この周期は約26000年と計算されてます。
二十四節気とは地球が15度公転するたびに変わります。ですから立冬は春分から15番目の節気であり、地球から見た太陽の位置は春分点から15度×15=225度移動しました。これが立冬です。
Dear my friends abroad
The beginning of the year, January 1, is the moment when Sirius which is the brightest of the stars in Canis Major, comes to the due south. Please check it out next time. Similarly, today's "Rittoh" in our tongue is determined by the position of the celestial body, not because it is written on the calendar.
It is because the earth revolves counterclockwise, and the background of the sun changes from east to west one after another, and it is determined by the name of the constellation in the background. Just as there is longitude on the ground, there is a right ascension in the heavens, and the position of the sun on the vernal equinox is 0 degree in the right ascension. This is just below the "Pisces" seen now in autumn. The moment when the sun moves 225 degrees from there, is the beginning of winter.
The constellation here is "Libra" as shown in the figure. So today's sun is in the direction of "Libra". As I mentioned previously, in BC, "Libra" was named because it was above the equator so that "Libra" divides the northern and southern hemispheres. However, the shift of constellations from north to south over a long period of time is due to the precession of the Earth. This cycle is calculated to be about 26000 years.
Twenty-four solar calendars change by means of the earth which revolves every 15 degrees. Therefore, "Rittoh" is the 15th solar calendar from the vernal equinox, and the position of the sun seen from the earth has moved 15 degrees x 15 = 225 degrees from the vernal equinox. This is "Rittoh".
※上の英文をネイティブの発音で聴くには英文をドラッグしてコピーし、次に貼り付けて下さい。なお、右上の欄を必ずUS Englishにしてください。https://ttsreader.com/ja/...
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コメント
周りの草花が末枯れてしまった今日この頃、イエギクを始め、いろいろな菊を目にします。正に、菊月といった感じです。
冬の初めの先駆けとしての、山茶花も咲き出しました。日当たりのいいとこではニホン水仙の葉も伸びてきました。
植物は、どうやって自分を鍛えているのでしょうか。
投稿: 浜菊 | 2021年11月 7日 (日) 09時41分
浜菊さんへ・・・こんにちは!今朝ラジオ体操会場でも、色とりどりの菊がかなり咲き始めて、皆でわいわい話しながら観賞しました。
何故、寒くなるこの時期に咲くのでしょう。
ところで、菊のことを英語ではchrysanthemumと言うようですが、以前にアメリカの女性が、これを発音すると舌がもつれると言ってました。やはりアメリカ人でも発音しにくい言葉があるようです。
投稿: カッキー | 2021年11月 7日 (日) 10時57分
菊の花は英語で「chrysanthemum」。発音はクリサンセマムが近いようですね。
実に発音も難しく、スペルも長い。日本語の菊は、漢字で一文字「菊」、平仮名で二文字「きく」。英語でも、mumと略して言う場合
があるようです。花屋さんの店先には、いろいろな、mum(マム)が並んでいます。
投稿: 浜菊 | 2021年11月 7日 (日) 16時33分
浜菊さんへ・・・こんばんは!私たち日本人には易しい菊の発音も、逆に英米人にとっては難しいでことしょう。
きくは菊でもあるし、聴くでもあるし、効くでもあるし、利くでもあるし、訊くでもあるし、この漢字が相当困難のようです。
私たちからしてみるとchrisanthemumの発音では日本語にない発音が4つも含まれてます。それはri、th、sa、muです。
英語の勉強はこれら日本の音にない発音を口と耳で会得することや、何と言っても無数にある日常生活の単語を「使って覚えること」が基本と思います。その点、学生時代には講読が主であり、あまり課題とならなかった英作文は非常に役に立つと考えてます。
投稿: カッキー | 2021年11月 7日 (日) 20時56分