コメンテーターの投稿文・・上毛新聞「ひろば」より
群馬県地方紙・上毛新聞の読者投稿欄「ひろば」に、本日、このブログのコメンテーターである「時計屋の隣さん」の文章か掲載されました。誠におめでとうございます。上毛新聞は県内を中心に約29万部が発行され、きっと多くの方に読まれていることでしょう。
新聞への投稿は個性的な発想が何より大切で、しかも、読者の共感を呼ぶもの、あるいは逆に読者の意表を衝くものなど、読者がその内容に魅せられることが必要なのでしょう。以下は彼の投稿文で、県内外の皆様にもご紹介いたします。
タイトル・・・増加する空き家に思う
近年、空き家が増えつつあります。保全状況も悪く、安全、衛生、景観の面からも多くの問題があるようです。昔は「空き家」といえば、居住者のいない貸家を言い「空き家あります」という張り紙をよく見かけた。最近では、住む人がなく、荒れ果てた家、つまり、廃屋を意味するようになりました。見る影もなくなったあばら家の玄関に、訪問営業対策の「只今、金欠中」というプレートがそのままに残っているのを見ると、おかしくもありますが、忍びないものです。荒れるに任せて放置された空き家には訪れる人の影もなく、見かけるのは主(あるじ)顔(がお)した野良猫ばかり。草ぼうぼうの庭の一角に、すべすべした幹と樹皮の美しい夏ツバキ(沙羅(しゃら)の木)の白い花が人待ち顔で咲いています。
空き家が増え続ける中、新たな家屋も建設されています。年月が経過するうちにこれらの家もいつか空き家になるのだろうか。人生で最も高い買い物をしても最後は不要になると思うと、もったいなく、やるせない思いがします。お金を貯めてマイホームを一途に夢見た頃は、きっと家はいつまでも輝き続けると思っていたでしょう。
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空き家というと、「不安だ」「危険だ」「汚い」というネガティブイメージが強い。「老朽化して倒壊する恐れがある」、「伸びた庭木や落ち葉を放置され見苦しい」、「不審者が住みつくかもしれない」、「放火されるかもしれない」など近所に空き家があることで、自分や家族にも危害がおよぶことだけを懸念してしまう。
♪「故郷の廃家」(『My Dear Old Sunny Home』)の、廃家には、恋しさ、懐かしさ、共に暮らした家族の生活の匂いがある。廃家へのオマージュがある。
お前と別れねばならぬのか、懐かしい日の当たる我が家よ。
投稿: 時計屋の隣り | 2022年6月18日 (土) 17時07分
時計屋の隣りさんへ・・・今宵の一杯は格別でしょう。梅林さんも、さぞかしお喜びのことと推察しております。
おそらく貴殿の予想を超える数万人以上が、今夜も「これからの寛いだひと時に、貴殿の投稿文を読まれる」ことでしょう。
読者のそれぞれが周囲を見渡して、今回の文には共感する人がかなりいるでしょう。
特に、「人生で最も高い買い物をしても最後は不要になると思うと、もったいなく、やるせない思いがします。お金を貯めてマイホームを一途に夢見た頃は、きっと家はいつまでも輝き続けると思っていたでしょう。」の部分です。
私の両親は88才の最後まで自分の家に住みたいと言って、その通りでした。私も今の家にずっと暮らしたいと思ってます。
投稿: カッキー | 2022年6月18日 (土) 17時52分