植物ともある・・・新たな出会い
植物を比較的多く育てていても、菊は草花に近いことから私はあまり関心がなかったです。しかし、菊は多年草であり、芍薬や、球根の水仙、チュウリップ、グラジオラスと同様に、何もしなくても春になると芽が出て、毎年開花するので、あまり世話が要りません。
それはそうと、不思議なことに、高崎市内の大きな植木屋を巡てみても菊は殆ど販売されてません。仕方なく、昨日もドライブを兼ね、埼玉県・花園町まで行ったら、すぐに写真の菊に出合えました。見て1秒もかからず私はその色彩と紋様の虜になり、しかも、一鉢240円と安価なこともあって、色違いの4鉢を購入しました。
家に帰って、早速、比較的大きな植木鉢に植え替え、水をたっぷり与えたところ、今朝になったら生き返ったかのごとく見事な色彩で、しかも、生き生きしています。拡大してご覧ください。この花の手前にいるような臨場感が出ます。まるで、この家に嫁に来て良かったと言ってるようです。
Dear my overseas friends
The simultaneous interpretation for you will be later, because from now on I will participate the radio gymnastics and take a breakfast in Japan time. Then I'll interpret into English for your understanding above mentioned contents.
What happened? After seeing the deep orange chrysanthemums blooming in my neighborhood, I was suddenly captivated by the splendor of that chrysanthemum color. I introduced that chrysanthemum to you on this page at November 1st.
As you know, I am raising a relatively large number of plants, but, I didn't have much interest in chrysanthemums because they are similar to grass flowers. However, chrysanthemums are perennials, and like peonies, bulbs such as daffodils, tulips, and gladioli, they bud in spring and bloom every year, so they don't require much care.
Not change the subject, but strangely enough, even when I visited the large garden plants shops in Takasaki City, there were hardly any chrysanthemums for sale. I had no choice but to go for a drive to Hanazono-Town in Saitama Prefecture yesterday, and right away I came across the chrysanthemum in the photo. I was captivated by the colors and patterns in less than a second after seeing it, and since it was inexpensive at 240 yen per pot, I bought four pots in different colors without hesitation.
When I got home, I immediately replanted it in a relatively large pot and gave it plenty of water. This morning, it was as if it had come back to life, and it was a wonderful color and vibrant. Please enlarge it for a closer look. You will feel as if you are right in front of this flower. As if she's saying that she's glad she came to my home as a wife.
※上記の英文をネイティブの発音で聴くには英文をドラッグしてコピーし、次に貼り付けて下さい。なお、右上の欄を必ずUS Englishにしてください。https://ttsreader.com/ja/
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「菊の美しさ」カテゴリの記事
- 植物ともある・・・新たな出会い(2023.11.06)
菊娘(「福娘童話集」より)
むかしむかし、あるところに、菊の花が大好きな男がいました。
男は家の庭で菊の花を育てて、家族の様に大切にしていました。
ある日の事、その男のところに美しい娘がやってきて言いました。
「すみません。どうか一晩とめてほしいのです」
「とめてやるのはいいが、家には食べる物がろくにないぞ」
男がそう言うと、娘はにっこり笑って言いました。
「ご飯なら、わたしが作りましょう。ちょっと、目をつぶっていてくださいな」
男が言われた通りに目をつぶると、ざらざらと米をとぐ音がして、ぱちぱちとまきが燃える音がして、そしてぐつぐつとご飯の炊ける音がしました。
「ありがとうございます。もう、目を開けてもいいですよ」
男が目を開けてみると、何と男の前には真っ白いご飯が山盛りに盛られた茶碗があったのです。
そのご飯からは不思議な事に、ほのかに菊の香りがしてきます。
やがて娘は男の嫁になって、毎日毎日とてもよく働きました。
家の事は嫁が全てやってくれるので、男は仕事をする時間が増えて生活が次第に豊かになっていきました。
美しくて気だてが良く、家の仕事をよくやってくれる素晴らしい嫁に男は大満足です。
しかしそんな嫁にも、一つだけ不満がありました。
それは嫁の足がいつも泥で汚れていて、いくらお風呂に入るように言っても、
「わたし、お風呂が嫌いだから」
と、お風呂に入ろうとはしないのです。
(いくら風呂嫌いでも、足ぐらい洗ってもらわないと)
ある日の事、嫁の足が泥で汚れている事に我慢できなくなった男は嫁を風呂場に引っ張って行くと、嫌がる嫁の足にお湯をかけてやったのです。
「よし、これで足がきれいになった。どうだ、足がきれいな方が気持ち良かろう。・・・おい、どうした? しっかりしろ!」
足をお湯で洗われた嫁が、急に倒れて死んでしまったのです。
男は泣きながら嫁の葬式を済ませて、ふと庭の菊を見ました。
すると朝まできれいに咲いていた菊の花が、すっかりしおれていたのです。
そして菊の花の根元には、お風呂のお湯をかけた跡がありました。
「そっ、そうだったのか」
この時、男は嫁が菊の精だった事に気づいたのです。
「すまなかった。根っこに湯をかけられて、さぞ苦しかっただろう。本当に、すまなかった」
男はしおれた菊の花に何度も何度も頭を下げて、はらはらと涙をこぼしたのでした。
*自然と人間の関係が一体化する時の、尊
さと、危うさ、脆さ。
投稿: 白黄 | 2023年11月 6日 (月) 16時12分
白黄さんへ・・・こんにちは!
本文よりコメントの方が長く、楽しく拝読いたしました。
それにしても、きれいな菊が私の家に来て咲いてると、まるで嫁が来たように感じます。これはもしかして何かの予兆でしょうか。
投稿: カッキー | 2023年11月 6日 (月) 16時23分