カテゴリー「レース鳩梅雨時の管理」の3件の記事

2015年6月18日 (木)

梅雨のレース鳩管理・・・雛の巣皿は朝夕2回清掃

P1060849【梅雨に入り、鳩舎内は湿度が上がりやすい】

 これから1ヶ月ほどは梅雨本番であり、植物の成長にとってはこの上ない恵であるが、レース鳩にとっては、健康を害しやすい季節です。レース鳩が病気になる原因の多くがカビの生えた餌からと、汚れた飲水器と考えられ、購入時は良い餌であっても、保管場所が悪かったり、餌の保管容器がお粗末であると、餌は湿気を多く含み、害虫が湧くことになります。また、飲水器が不衛生になりやすく、時々は消毒すべきです。

 このため、餌をよく吟味して購入し、また、乾燥したところに保管する必要があります。それであっても、季節的に湿気やすく、特にトウモロコシは「カビ」が生えやすいことから梅雨の晴れ間に天日干しが効果があります。

P1020817【時々上の層と下の層を混ぜる】

 一方、鳩舎全体の床も湿りがちなことから、特に、雛のいる巣房内はもちろん、毎日、糞をきれいに取り除くことが基本で、梅雨の期間はいつもより丁寧に清掃を心がけ、雛のいる巣房は朝晩二回、巣皿をきれいにしてやり、可能であれば、予備の巣皿に交換するとよいです。

 また、孵化後15日経過した頃からメッシュの巣皿に交換すると快適と考えられます。雛が生後7日以内に直にメッシュにすると、雛の踵がはまったままの状態で成長することがあり、抜けなくなります。直のメッシュは、雛がある程度成長してからが良いです。このような場合、動かない薄い敷物があれば心配いりません。

P1060834【床から15㎝上げた木枠の上にメッシュの巣皿】

 写真の雛は生後17日ほど経過してるので、直接、メッシュの巣皿でも寒くないでしょう。これなら床に置いたままの石膏の巣皿に比較し、湿気対策は格段の差で効果があります。メッシュは今後、発生する吸血虫をシャットアウトします。

 一方、鳩舎内は種鳩鳩舎も選手鳩鳩舎も可能な限り、三方か四方に空気の流れが起こる窓が望ましく、また、空気の流れは横のみでなく上下にも対流するので、鳩舎全体を煙突のようにすると空気の流れが断然良くなると考えます。「鳩舎全体を煙突にしなさい。」とは昔、鳩界の達人に教わりました。

P1010989【 一階と二階の間にある空気流通口・・・糞は殆ど落下しない】

 これは空気の上下の流れによる湿気対策、及び温度対策の一つの方法です。横の窓は開閉を調整できると夏季も冬季も快適です。

P1060850 【北側の窓・・・内側に戸があり調整できる】

 このように空気は東西、南北、及び上下に対流することから、前述の通り、可能であれば煙突をつけ、あるいは、高い位置に窓をつけ、温まった空気を外部に放出したいものです。イギリス鳩月刊誌Pictorialによると欧米の多く鳩舎には煙突があります。

 ところで、群馬県では世界文化遺産になった「富岡製糸場」と「三つの絹遺産群」があり、以前の勤務地が「富岡製糸場」の近くであったことから、最近は「三つの遺産群」すべてを見学してきました。

 共通することは空気流通による温度対策です。蚕とレース鳩は異なっても、同じ生物であることから新鮮な酸素の必要性、湿気対策、温度調整は共通でしょう。江戸末期から明治にかけ、養蚕の先達は「空気の流れ」の大切さを中心に生育してたことが理解できました。

 たまたま、私の恩師の実家が世界文化遺産になり、下の写真は伊勢崎の「田島弥平旧宅」です。

P1050908【大屋根の上にある空気放出口】

 これは田島弥平氏が考えた蚕生育法でここから暖かい空気を逃がし、裏に流れる利根川の川面を伝わって来た涼しい風を一階と二階から取り入れる構造です。利根川からの風が直接入るように家の向きを南東向きに作る拘りです。

P1060844【種鳩に稚内モザイクの直仔が増えたことから、選手にモザイクが多い】

 春期レースが終了し、6月は愛鳩家にとって案外暇な時期であっても雨の日が多いため、窓から雨が吹き込まないように工夫するとよいでしょう。

 健康で若さ溢れる当才レース鳩を育成するには「梅雨を如何に乗り切るか」が健康面で大切です。梅雨時は掃除を頑張り、鳩舎内を自然の力で乾かしてあげたいものです。

 また、天気予報を注視し、梅雨の晴れ間にチャンスを作り、今春誕生した若鳩の近距離訓練を開始します。「鉄は熱いうちに打て」はレース鳩にも当てはまるでしょう。

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2013年6月20日 (木)

梅雨時のレース鳩飼育は作出、掃除、馴致で多忙

P1030881【Value pigeon鳩舎作ランボー号の直仔×孫による近親 】

 写真の鳩は12年生まれの♂で自己主張が強く、毎日の観察で頼もしさを感じます。長距離の種として期待の1羽です。現在、6羽目の雛を育てていても疲労してる様子は見受けられません。

P1030876  こちらは昨年度・東日本稚内GN1039Kを記録し、連盟5位になったモザイク号♂で、ご覧のように3番仔を育雛中です。この鳩は飼い主に対して従順で、捕まえるとき逃げません。

 今後はランボー号系とモザイク号の2羽を軸に長距離系の作出に努めますが、交配雌との相性もあるので、血統的裏付けのある♀のセレクトが必要となってます。2羽とも若いのでいろいろ交配を試みます。モザイク号にも6羽目の雛が誕生しており、この中から北海道・デカ橋鳩舎に1羽行くことになってます。

P1030870 【モザイク2世号】

 昨年、モザイク号が稚内帰還後の6月に誕生した♀です。種用に作出したのですが、適当な♂がいなくて今春は種として使いませんでした。母はブラックサハリン号孫なので、今後、長距離系として期待する1羽です。目は鋭く、立ち姿は安定してます。

 立ち姿の良いのは身体全体の重力のバランスが釣り合ってると考えられ、長距離でも疲労が蓄積せず、長時間の飛翔に適してると考えます。この他、スチール号直仔8羽も、すべて若いので暫く作出できます。

P1030872  ところで、タイトルの如くレース鳩飼育は1年中、休みなしです。レースが終わった現在の6月は特に忙しいです。それは雛の作出が最終段階にあり、誕生した雛たちを選手鳩鳩舎に馴致する作業があり、これには神経を使うものです。

 鳩舎に馴らすには特に最初の日が肝心で、鳩を驚かせることがあってはなりません。鳩は大きな音に敏感に反応し、高く飛び上ると戻れないことが起こるからです。

 最初の日は鳩舎の周囲のみで入舎を覚えさせます。初馴致はどんよりした曇りの日が好都合です。生後35日目から40日目であればあまり飛べず、また、下に落ちることもなく、チャンスです。鳩はこれより成長してからも鳩舎に馴れるものですが、成長してしまうと最初から飛び過ぎることになり、戻れないことが起こりやすいです。また、どんよりした天候の日は猛禽の襲来が少ないです。

P1030886 一方、6月~7月ともなると新たな天敵の心配があります。

 レース鳩の天敵は大空ではハヤブサ、鷹など猛禽類で、地上では猫です。鳩舎内ではイタチや蛇の侵入があり、蛇は生まれて間もない雛を狙って、網など狭い穴から侵入します。住宅街でも出没するので油断はなりません。そのほか、蚊の侵入も鳩の健康を害するので、細かな網を窓に張り巡らすと防げます。・・・【写真1番目参照】

 梅雨期の管理では、鳩舎内が湿気やすいので育雛中の巣房を中心に乾燥状態を保つことです。巣房内の掃除はまめに行ない、雛の健康のために巣皿の底を常に乾燥させてやりたいものです。当舎では写真の上から2番目のように工夫してます。

 また、餌については、トウモロコシを中心にカビが生えやすく、梅雨の晴れ間の天日干しは効果があると考えます。梅雨時にあって鉱物飼料の中でもレッドストーンは整腸に有効と感じてます。 

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2008年6月 5日 (木)

レース鳩、手を抜けない6月の管理

248   レース鳩にとって、梅雨と共にやってくるのが換羽の季節です。これから約半年間かけて主翼、副翼、尾羽を始めとし、すべて羽が生え変わる大切な生理現象で、飼い主としては来年のためにきれいに仕上げてやりたいものです。

  同じ管理をしていても、換羽の進捗状況により、その鳩が健康であるかどうか一目瞭然に判定できます。健康な鳩はスムースに生え変わり、換羽中であることが分からないほど、少しずつ抜けては生えてくるので、そのように見えるのでしょう。一方、不健康な鳩は抜ける羽の量に対して体内での羽の生産が追いつかず、いかにも換羽中であることを示し、みすぼらしい姿になります。

 この点からも飼育者は種鳩の新規導入時点において、優れた血統は言うに及ばず、剛健な種鳩を導入すべきで、これを誤ると数年間は不健康な鳩を世話することにつながります。最高の血統、健康な肉体は新規導入における大きな二つの車輪でしょう。

 ところで、春のレースも終わり、競翔家にとっては何とはなしに気の抜けた感じの今日この頃ですが、この時期こそ反省したり、いろいろ再検討すべきと信じます。それは自鳩舎における血統及び管理についてです。

 先日、長野県佐久市で開かれた「浅間山鳩舎」主催のオフ会でお会いしました「常念の麓鳩舎」では、種鳩新規導入において、徹底した厳しい基準のクリアーが感じられました。

 「ヨーロッパでの1000K上位記録鳩でもすべて魅力があるわけではなく、放鳩地がペルピニャンやバルセロナのように内陸を飛んだ鳩であるかどうか」がポイントと話されました。いかに好成績であっても、海岸付近や平野を飛んで来た鳩は山岳向きではないのでしょう。

 なるほど「常念の麓鳩舎」の位置するところは北アルプスを控えた急峻な山岳地帯。それにもかかわらず、今春の長距離レースにおいて、稚内、羽幌、グランプリと三冠を達成され、平地に構える鳩舎より燦然たる成績です。これを裏づける導入方針には哲学がありました。

 ところで、本日のタイトルに関して、競翔家にとって最も嫌な長雨の昨今、鳩舎内は床や巣房を始めとして、すべて湿ってしまいます。口が利けない雛の巣皿近辺は毎日きれいにし、【特に巣皿の下に空気が通るよう工夫し】常に乾燥させてやりましょう。

Dscf6498  餌の保管場所についても乾燥したところに保管し、梅雨の晴れ間には「天日干し」して乾燥させて、カビや害虫から餌を守りたいものです。

 先日もブログで書きましたが、この時期、鳩舎内は十分な換気が必要です。空気は横に流れるだけでなく上下にも流れることを眼中に、今流行の「KY」は文字通り、鳩舎内の空気を読むことでもあり、舎内を乾燥させたり、空気の澱みがないよう工夫したいものです。

 このためには、掃除は億劫ですが、今の時期、毎日してやりたいものです。レース鳩を飼育してる方はお互い頑張りましょう。

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