横綱が金星を「献上」!?
ブログのコメンテーター「時計屋の隣さん」の新聞への投稿文が群馬県・上毛新聞読者投稿欄「ひろば」に本日、掲載されました。数日前に続いて再度掲載され、誠におめでとうございます。
つきましては、群馬県内外の方々にもお読み戴きたく、このブログにも掲載いたします。
タイトル・・・横綱が金星を「献上」!?
大相撲夏場所9日目、「横綱照ノ富士が平幕の明生に寄り切りで敗れ、金星を献上した波乱の結末に、両国国技館は座布団が乱れ飛んだ」という記事が目に留まった。
「横綱が金星を献上」という言葉の使い方に違和感を覚えた。 「金星」とは「平幕の力士が横綱を負かしたときの勝ち星」のこと。「献上」とは身分の高い人に品物などを差し上げること。従って、「横綱が金星を献上」ではなく、「横綱が金星を配給」と表記するのが適切ではないか。
2010年の九州場所2日目で、東前頭筆頭の稀勢の里が横綱白鵬を寄り切り、連勝を「63」で止める大金星を得た。横綱は悔しさをこらえ、溜席の中に尻もちをついたまま苦笑いしていた。日本人横綱として期待された稀勢の里関は、けがの影響もあったが、横綱在位12場所で18個の金星を配給してしまったことに、横綱の「綱」の重さと責任を感じて引退してしまった。
勝った力士側からは「金星をあげる」と言うようだ。金星一つに付き、月給とは別に毎場所4万円の報奨金が現役引退まで支給されるそうだ。土俵にはいろいろの形で銭が埋まっている。
ブログにコメントをくださる「時計屋の隣さん」の文章が、本日、上毛新聞の読者投稿欄「ひろば」に掲載されました。誠に喜ばしく思います。つきましては、群馬県外の方にも広くお読みいただくためブログに掲載いたしました。
タイトル・「山(さん)茶(ちゃ)」と「山茶花(さざんか)」
旧暦で、一年を72に分け5日または6日間を1候とし、気象の変化や動植物の様子を示したものが72候(しちじゅうにこう)です。
11月7日は立冬。72候の第55候の立冬・初侯には、「山茶始開」とあり、「つばきはじめてひらく」と読ませています。
72候カレンダーに添えられた説明には、山茶花が咲き始める頃。冬の初めの先駆けとして咲く山茶花は、冬の訪れを予感させてくれますとあります。
「山茶」を「つばき」と読ませているのが気になりました。「つばき」の当て字に「海石榴」、「椿」に並んで「山茶」があります。「山茶」を辞書で引くと、①山野に自生する茶樹②ツバキの別称とありました。椿の花と山茶花の花がよく似ていて混同された結果でしょうが、椿が咲き出すのはもう少し寒くなってから。白、ピンク、赤の花を咲かせる山茶花は、冬枯れの景色に色を添える貴重な存在です。
子どもの頃、喜劇役者、山茶花究(さざんか・きゅう)さんの名前を、「やまちゃばなきゅう」と勝手に読んでいました。芸名の由来は、花でなく、九九の「さざんがきゅう(3☓3=9)」にあると後で知りました。