雪が降った朝は・・・上毛新聞「みんなのひろば」より
このブログのコメンテーター「時計屋の隣りさん」の投稿文が今朝の群馬県・上毛新聞「みんなのひろば」に掲載されました。誠におめでとうございます。
つきましては、県外の皆様にも、お読み戴きたくここに掲載します。
タイトル・・・雪が降った朝は・・・
8日、冬季五輪をみようと朝早く起きた。まだ日の出前だというのに、外はいつもより明るい。東の空が徐々に白むのではなく、積もった雪がほの白く光を返し、地上の方から夜明けが始まり、辺り一面を明るくしているのだった。雪の朝だけに許される小さな逆転の魔法である。
屋根にも雪が積もり、瓦の波形の稜線だけがわずかに浮かんで見えた。まるで家々の屋根に白い布団をそっと掛けたようで、静けさの中に凛とした気配が漂う。窓の桟の雪に触れると、指先に伝わったのは驚くほど軽く乾いた感触。音もなく降り積もった粉雪は湿り気をほとんど含まず、触れた途端にふわりと崩れ、ほどけていくようだ。
高崎では年末以降、雨が降らずに乾燥しきっていた。まさに雪の恵みに庭木も生気を取り戻すだろう。地上から始まったあの淡い明るさは、冬がそっと差し出した恵みの兆しだったのだと、雪明りの朝に思った。













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