カテゴリー「レース鳩の訓練」の27件の記事

2017年10月12日 (木)

更に高度を上げ飛翔する訓練・・・子持山中腹から

P1020120【放鳩後、高度を上げるレース鳩】・・・拡大してご覧ください。

 昨日、家を暗いうちに出発し、群馬県・子持山の中腹からレース鳩の集団訓練を実施しました。一人暮らしで生活自体が大変でも、人間好きなことをするときは「生き生きする自らの精神と肉体」に気づきます。家族であるレース鳩を鍛錬し、より高度ある飛翔を狙いました。
 
 レース鳩を訓練する上でポイントはいくつかあります。その一つは北海道からの帰還を考慮する場合は、可能な限り「直線上を飛ぶコースを訓練し」、同時に「飛翔する高度が高ければ高いほど有利」に働くことを実践します。
 
 この二つのことは血統ではなく、飼育者が他鳩舎に同調せず、自ら秘密裏に行う理想的な放鳩地の発見がポイントと言えます。
 
 この高度を飛ぶ訓練が方向判定に有利と考えられ、平素の舎外のみではレース鳩にとって、高度を飛翔する必要がありません。舎外は主翼の筋肉など身体の調整に役立っても、レース鳩が本来持ってる脳を酷使する方向判定訓練には無関係のことです。
 
 一方、更に方向判定能力を陶冶するには集団放鳩~単羽放鳩の繰り返しが効果があり、単羽とは1羽のみでなく、通常では2羽で行っても、「孤独な飛翔に耐える精神力」が培われ、1羽の場合と同様の効果が期待できると考えられます。海越えレース【600K】前では本来の1羽による放鳩がより効果があると考えます。
 
P1020112【赤城山系・荒山と鍋割山の間からの日の出直前・周囲は暗い】
 
 飼育者の努力により、できる限り現地には薄暗いうちに到着して静かに休ませます。距離が延びれば車揺れの休憩時間を伸ばします。徐々に周囲が明るくなって行くとき放鳩籠の中で太陽が出る方向を見させておくことが、すでに方向判定すると考えられます。放鳩籠は15羽用であっても、鳩の数が多いと落ち着けず不利です。「脳の冷静さを保つ上でできるだけ羽数を少なく」します。
 
P1020103【薄暗いうちに太陽方向を確認させる】
 
 放鳩地として選定する場所は高地であり、周囲が開けてる地点です。落ち着いて景色を見渡せる場所が適地です。猛禽対策として近隣に森と送電塔がないことです。これが前述の秘密裏に放鳩地を持つということです。
 
P1020113【6時に赤城山から日の出】
 
 この瞬間に鳩の目を詳細に観察すると、籠の中で目の輝きに変化が起こります。それは緊張感と共に、自信に満ちた知的な目です。すっかり休んだので飛びたがる雰囲気が伝わって来ます。太陽が十分高くなった6時10分に一斉放鳩しました。スパイラルしながら多少薄暗い中を勢いよく高度を上げます。
 
P1020115【勢いよく旋回し高度を上げる】榛名山の山腹に伊香保温泉を望む
 
 放鳩時刻については、太陽が高く上がってしまった時間帯より、日の出後10分~15分以内が気温に関して飛びやすく、前述の猛禽の出現を避ける理由からも、早起きは三文の徳と心得るべきです。
 
 日本のポンペイといわれる5~6世紀の榛名山の大噴火で、当時の生活がそのまま埋没した黒井峰遺跡の地点より、遥かに高いこの放鳩地の標高はすでに500mあり、鳩たちにとって平素の舎外では全く体験しない高度です。このまま更に高度を上げ飛翔することが今回の目的なので、放鳩後に高い飛翔を見ることは飼育者にとって、その成果を検証する時間帯です。
 
P1020119【放鳩後1分で高度を上げる】
 
 最初の写真ほどに高度を上げると、より正確な方向判定がしやすく、方向が決まれば一直線に鳩舎方向に向かいます。すぐに私の視力範囲外に行ってしまいました。もぬけの殻なった籠を積んで一路、帰路につきました。私は途中で朝食を摂り家に着くと鳩はゆっくり寛いでました。表情からして、私より1時間以上早く帰還してた雰囲気です。午前中、水浴させ疲労を回復させました。
 

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2017年9月21日 (木)

高度ある飛翔をめざして・・・大間々の高台で実施

P1020020【推定高度200mで方向判定、西へ向かう】・・・拡大してご覧ください。

 本日21日【木】は秋晴れと天気予報で報じたことから、今朝、レース鳩36羽を暗いうちに籠に詰め、家を4時40分に出発、東の空に金星が輝く暗い道を一路、群馬県東部の大間々へ向かいました。
 
 私の住む倉賀野から大間々まで約1時間のドライブですが、現地で放鳩まで鳩を休ませてる間に食べようと、途中、コンビニで朝食を購入し、日の出の前の暗い山道を再び大間々の高台をめざします。アクティーは四輪駆動であっても、急坂はエンジン音が高なり、高台の最も北の広場に5時40分に到着です。
 
P1020021【高台から眺めると大間々の市街地は約100メートル下に見える】
 
 ここ大間々の高台は銘峰・赤城山の最も東の山麓で、ご覧の通り、日の出に輝く街並みはかなり下方に見えます。今朝はたまたま霞んで遠望の山々はよく見えませんが、冬晴れには白銀に輝く富士の雄姿が見える場所です。冬季、レース鳩は富士を眺めつつ飛翔します。
 
 この高台は私のお気に入り個人訓練地で、今までここで40回ほど訓練しても、放鳩直後に猛禽が現れたことは一度もありません。「稚内モザイク号」がGNレース直前に、ここから2回単羽訓練したところです。
 
P1020012
 
 薄暗いうちに籠を並べ、鳩に方向判定させつつ、暫し休憩です。高台からの景色はよく上空は次第に紺碧になっても、ここは太陽が当らない地点です。この時間、鳩には申し訳なくとも私は朝食です。4時起きしての作業は既にお腹が空き5時55分の朝食です。平素こんな早い朝食はありません。
 
 1時間の運搬では鳩はそれほど疲れてなさそうで、時々グルッポ、グルッポと元気に鳴いてます。30分休ませつつ景色を見させたので、上空に猛禽がいないことを確認してから6時10分、一斉放鳩しました。
 
P1020014【悪路も登る四輪駆動アクティーバン】
 
 今春生まれの若鳩も既に籠慣れしており、勢いよく飛び出し、飛び出した地点が既に標高200mです。一回旋回し、Persimmon Marsh Loftがある西南方向に向かいつつ高度を上げました。猛禽は出現せず、高台より更に約100m上昇したので地上よりおよそ200mの高い飛翔です。
 
 タイトルの如く、レース鳩は「高度を飛翔する」ことが何かと有利に考えられ、飼育者の私として、今後も可能であれば訓練地は高い位置で放鳩することにしてます。
 
 最初の写真のように市街地の遥か上空を飛ぶ習慣を目的にしますが、基本的に鳩の体重が重い場合は難しく、余分な肉を取り去るためにも訓練は必要で、概して軽い鳩をめざさなくてはなりません。
 
 昔より、著名な長距離競翔家は血統云々の前に、手に持って軽い鳩に注目する傾向です。軽くて翼に柔軟性があれば、重くて硬い鳩より断然有利でしょう。
 
 ところで、現在、換羽状況はその峠を越え、主翼の8~9枚目ほどです。見た目に如何にも換羽の真っ最中の鳩は体調に問題があり、逆に換羽中を感じさせない鳩は体調がよいと判断します。平素の餌は混合飼料に大麦を少々混ぜて大腸の調子を整えます。
 
P1000991
 
 夏の終わりに西より訓練を開始し、32年前、日航機が墜落した御巣鷹の尾根から成鳩のみ50K訓練に始まり、その後イヤリングも加わり、訓練は4回終わりました。
 
 次回は、群馬県子持山の黒い峰遺跡から訓練予定です。鳩舎から見た方向は今までと異なり西北です。ここは推定1500年前、榛名山・二ッ岳の噴火により、今でも多くの民家が埋没してる遺跡の上です。標高250mは市街地より150mほど高い位置です。見晴らし最高で、高度を飛翔させる訓練地として目的に合致してます。
 

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2017年7月20日 (木)

23才の「シンクロ号」逝く・・・人間なら110歳ほど

4169【脚を踏ん張り、姿勢の良かった生前のシンクロ号、性格温厚】

 関東地方が梅雨明けした朝、種鳩鳩舎でシンクロ号の異変に気付きました。超高齢のため♂であっても♀鳩鳩舎で生活させてました。珍しく立たないで腹這いなので私は手にとって飲水器に近づけるとゴクゴク水を飲み大丈夫かなと思いました。その後、広い巣房に入れ一羽にしてましたが、2時間後に行くと目を閉じ、私が置いたままでの姿で大往生でした。
 
 現実には多くのレース鳩が生後1~2年内に猛禽の餌食になる時代に、ずいぶん生き延びました。「シンクロ号」の特徴は肌触りの感触がきめ細かいシルクタッチでした。
 
P1030168【血統は英国ジェフハント系×米国フランクキタ系】
 
 この鳩について、20年ほど前、私は申し訳ないことをしてしまい今でも悔んでます。でも、その代わり、レース鳩としては日本一かもしれないほど超高齢まで私の鳩舎で生き延びたことで、その罪は補えたかなと思ってます。
 
 「シンクロ号」はイヤリングで秋500Kまで飛翔し、翌春、100K~900Kまでレースに参加し、中距離で1回ほど入賞したことがありますが、今でも脳裏に焼き付いてることは距離930Kある北海道羽幌町からのチャンピオンレースです。
 
 当地では翌日レースとなり、朝7時頃までは帰還してないことを確認し、トラップを開けたままにして私は当時の勤務校である県立前橋高校へ向かいました。この頃の記録機は手動のいわゆる鳩時計であり、鳩が帰還しても人間がいないと記録できない時計です。現在、使われてる自動入舎機は未だ普及してない頃です。
 
Dscf0624【津軽海峡を渡るには下北半島か津軽半島をめざす】
 
 このため「シンクロ号」が帰還したとき私は留守中で、折角、北海道北部から海風吹く津軽海峡を自力で横断し、恐怖の中、一泊、どこかで仮眠し、翌日、群馬高崎の古巣へ帰還したのに主人がいません。故に帰還時刻が公式に記録されませんでした。
 
 結局、私が学校から帰って来て記録したのは午後6時頃で、もしかすれば、午前中、早めに帰還してたこともありえた思うと、遠方からよく帰って来たシンクロ号に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。レース結果は連合会でも最下位ほどでしたが、900Kレースでは未帰還の鳩が多かったです。
 
 ところで、ニュースによると偶然にも現役医師・日野原重明先生が超高齢105才で天寿を全うされました。全国を巡られ子供たちに「命の教育」をされたことに私は深く感銘してます。先生は「よど号」ハイジャックのとき客として搭乗されており、人質になってしまった方です。その体験から命は貰ったもの。今後の自らの命は「人のためになるよう生きる」とおっしゃってました。
Photo【高度ある舎外をめざす】
 
 その後、「シンクロ号」は種にし、近年では19才頃、ブラックサハリン号系と交配を試みましたが、血が入りません。その後、茨城の高塚鳩舎作「稚内ブルー号直仔」と交配したところ血が入り、2羽の雛が生まれましたが、驚くことに、鳩舎に大きなアオダイショウが入り、飲み込まれるという悲劇が起こりました。
 
 このとき、私は鳩舎内でバタバタ鳩が音を立ててるので中に入ると、1.3mほどの蛇が外に出ようと頭をあちこちに揺らしてるのです。私はすぐに高枝バサミを思い出し、挟んで持ち上げようとしても長いアオダイショウは思ったより重くて持ち上がりません。結局、蓋付きのバケツを持ってきてやっとのことで捕らえ、烏川に運んで放しました。
 
 このため、シンクロ号の直系は現在いないかもしれません。血を引いてる種鳩がいるかどうか作出原簿を調べてみます。
 
P1010607 【個人訓練として積みこむ】
 
 ところで、真夏の訓練は今春生まれの雛にとって重要です。「鉄は熱いうちに打て」はレース鳩の雛にとって当て嵌ります。過保護にし過ぎて訓練しないと良い先祖から受け継いでる帰巣本能が蘇り難くなると考えられます。
 
 私が考える効果的な帰巣本能を陶冶する方法は最初の訓練で、涼しい早朝に5K~7Kほどを集団訓練し、5日ほどして次に15Kほどを集団訓練した頃です。今度は単羽訓練です。距離は5~7Kと少し戻り、一羽でなく2羽が適してます。時間はかかっても、姿が見えなくなってから次の2羽を放し、以下順に放します。楽しいので思ったほど時間はかかりません。
 
P1020320【選手鳩鳩舎の水浴場】
 
 力のつく訓練にするには、常に行う集団訓練より遥かに実力がつくでしょう。猛禽出現の確率は同じです。本来の1羽で放す単羽訓練はもっと距離を伸ばした頃、狙った中距離レースや長距離レースの前です。このときは帰還コースを頭に入れ、それに近い見晴らしの良い「高い地点」から放鳩し、本来の1羽による単羽訓練です。これを狙ったレースの直前に2回します。
 
P1000775 【蛇口を捻れば水が出て、栓を抜けば下水に】・・・種鳩鳩舎
 
 いよいよ本格的な夏の到来と同時に、レース鳩には身体のすべての羽が徐々に抜け換わる換羽という生理現象が11月頃まであります。このための栄養素は飼い主の力量です。動物調教は餌ですが、栄養不足でも栄養過多でもなりません。鉱物飼料は3種ほど混ぜるとバランスがいいです。
 
 水浴は飼い主が面倒に感じない構造がポイントです。この時季の水浴は新しく生える羽の健康にとって、可能であれば回数を多くしたいものです。 
 

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2017年5月 1日 (月)

方向判定能力を陶冶する単羽訓練・・・レース鳩

1920pxtomihiro_art_museum_2【群馬県・草木湖畔にある富弘美術館】

 昨日、既に基礎訓練してある成鳩15羽を直線距離50キロある富弘美術館近くで1羽ずつ放しました。今まで殆どの訓練は集団で行ってきましたが、拙い体験では単羽放鳩では放された鳩が他の鳩に頼らず、広大な大空の中で自らの方向判定能力を高め、併せて孤独な飛翔力が培われる効果的な訓練と感じてます。
 
P1010606
 
 実際の長距離レースでは途中から個々の実力の相違により集団と離れ、孤独な戦いが強いられることを考えるとき、単羽放鳩こそ実戦に役立つ訓練であり、長距離レースの前には一つの選択肢として実践したいものです。
 
 以前にGNの前に1羽の鳩【稚内モザイク号】を持寄りの2週間前から3回の単羽訓練しました。その距離は猛禽の危険を避けることから極短距離で実施しました。10K、15K、25Kです。この距離でも自らの方向判定に磨きをかけ、特に孤独な単独飛翔に慣れさせたことは十分意義があったと考えます。
 
 ところで、今回、放鳩地に選んだ富弘美術館の画家・星野富弘氏の著書を読むと、彼は子供の頃、鳩を飼育してたことが書かれてます。
 
 私と同窓でも学年と専攻が異なることから話す機会はありませんでしたが、彼が勤務してた倉賀野中学校の校歌を私の友人を通じてピアノで弾いた録音テープを送ったことがあります。彼の印象は微かに覚えているとのことを友人を通じて知りました。今回、富弘美術館近くでレース鳩を飛ばしたことを知れば、彼はきっとご覧になりたかったことでしょう。
 
P1020840【稚内モザイク号・・・本日撮影】
 
 ところで、単羽訓練は数回の集団訓練を体験させた後に行うべきで、あまり若いうちから行うことは前述の通り危険性があります。飛翔能力や方向判定が十分培われた後の期間や、狙った長距離レースの前です。
 
 単羽訓練のポイントは前に放した鳩の姿が完全に見えなくなってから次の鳩を放すことです。鳩舎までその鳩1羽の実力で帰還させることが目的です。
 
P1020841
 
 ところで、展望台兼入舎口が鳩が降りる重みや、雨に晒され劣化したことから崩落寸前でしたが、自ら補強工事を行い、暫くは安全でしょう。いずれ欧米スタイルのアルミ製のものに取り替える予定です。 写真の展望台は雛の馴致に便利でした。
 

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2015年10月 1日 (木)

富士を望む「大間々」の高台から高度を飛ぶ訓練

P1070303【放鳩地として見晴らしは最高】・・・Enlarge please!

 ここは私のレース鳩訓練基地としてお気に入りの高台です。すでに30~40回ここから訓練しても未だ一度も猛禽の出現がありません。大間々の市街地から150mほど上がった高台であることや、周辺が開け、近くに森がないからでしょう。

 放鳩して100mも上昇すると、大間々の地上から、200~300mの高さを飛翔することになり高度を飛ぶ訓練になります。

P1070299 【遠望に富士山】・・・Enlarge please!

 方向判定には高度を飛ぶ方が有利と考えられます。こんなことから一般論として、山間部での個人訓練の放鳩地は高い地点から放鳩することが猛禽対策や方向判定のため何かと有利と考えてます。

P1070309 【放鳩後、上空200~300mの高度を飛ぶ】・・・Enlarge please!

 今回、訓練した鳩は「稚内モザイク号」から今春生まれた直仔や孫が多く、羽色にモザイクが多く、飛んでいても分かります。

P1070306  先日、ブログのコメントを通じて、鳩友ピジョンクレージーさんから連絡が入り、今秋、北海道北部の連合会で400K1羽帰りが出たとのことで、この鳩は「ホープGN号」の直仔です。つまり、当舎の「稚内モザイク号」と兄弟になります。

 2015年・春は「稚内モザイク号」の孫が北海道・デカ橋鳩舎で東舞鶴GN総合7位になったとの連絡をいただいたことから、今後も「稚内モザイク号」を種として活躍させたいと思います。

P1040777【稚内モザイク号】

 ところで、10月になってトヤの終了時期が近づいてます。健康な鳩は早めにトヤが終わったり、あるいは、トヤ中であることが分からないほどです。今ほどレース鳩の健康度を判定するのに分かりやすい時季はないでしょう。

 如何にもトヤの真っ最中であるようなみすぼらしい姿の鳩はレースや作出による回復力が遅く、内臓が不健康と考えます。早くトヤが終わった鳩が選手でも種でも何かと有利でしょう。

095 【トヤ中は時々水浴を実施】

 また、種の管理は今が大切な時期で、栄養が過多でも、不足してもよくありません。特に他鳩舎から導入し、舎外ができなくて年齢が増した♀は太りやすい傾向で、時々は手に持って下腹に肉がつき過ぎてないかチェックします。

 塩土や鉱物飼料は新鮮なものを与え、古いものは思い切り捨てます。種は分離中であるので、当舎では、混合飼料にカビのない大麦を1対1で混ぜてます。

P1070311 【雨天が続いた後は大麦を天日干し】

 種鳩の管理では、来春の作出に対し、すでにスタンバイの時季であるとの認識を持ち、秋から冬にかけ換気の調節、鳩舎の床は常に清潔で乾燥させておきたいものです。

P1070318 【餌は一度に購入し過ぎない】

 餌は保管場所が大切で、湿気対策や、虫が湧かないよう多くを買いだめせず、当舎では母屋内の桐の物入れに保管してます。 

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2015年1月 3日 (土)

単羽放鳩で独立心を陶冶・・・レース鳩の個人訓練

P1060061 【1月3日早朝・大間々町上空・・・雪雲で放鳩できず】

 連合会訓練が始まる直前、それに間に合うように4回目の訓練を決意し、今朝、4時に起床。真っ暗な鳩舎内で40羽の鳩を籠に詰めました。これほど暗いと鳩は動きませんが、私の方も暗くて鳩の居場所が分かりません。自転車用のLEDライトを使いました。それでも鳩たちは動かず、捕まえるには便利で数分で全鳩を放鳩籠に詰め込みました。

 それにしても、正月の「日の出前」は本当に寒く、昨年末に体調を崩した私としては鳩を詰め込んだ重たい籠を鳩舎から階段を下りて車まで運ぶ作業は大仕事で、一人黙々と3籠を運びました。

 趣味とはいえども、高齢者に属する私にとって、余ほどレース鳩に対する期待感がなくてはできるものではありません。

 近年は、連盟や連合会仲間も次々と高齢化やそれに伴う病気のため、飼育を断念する人が急増し、連合会存続の危機にもなってます。

 それでも、私は【楽しく飼育するレース鳩の趣味】の方針を貫き、北海道から良い成績で帰還する鳩を目的に楽しみ、勝負に拘り過ぎず、相手は「人間でなく、あくまで鳩」である飼育法を貫きたいと思ってます。勝負として無理すると必ずや体調を壊し、結果的に大好きなレース鳩飼育を止めることになっては本末転倒です。

P1060063 【車内で待機する鳩たち・・・大間々の見晴らし台山頂で】

 ところで、群馬県みどり市大間々町の見晴らし台より更に高い位置の原野に6時30分に到着しました。何と、雪がちらついており困ったことになりました。

 近くの赤城山は雪雲に覆われ全く見えず、また、強風です。しかし、1~2時間待機すれば晴れることを期待しましたが、こんな寒い山奥で長時間一人での待機は健康面から悪いと思い、鳩を持ち帰ることに決断しました。

 折角、暗いうちに起きて寒い中、鳩を籠に詰めたのは「何だったのだろうか。」と鳩に対して自責の念に駆られましたが、大切な鳩を易々失ったらとんでもないと、車はもと来た道を家路に向かいました。

 しかし、赤城山から離れ、7時半を過ぎたら天気がいいのです。風もほとんど吹いてません。山と平野では天気がずいぶん違います。このまま、家に鳩を運んでももったいないから、途中で飛ばそうと考えを変更しました。

P1060066 【晴れてる前橋市東部・・・距離10キロ地点】

 しかし、距離10K程の集団訓練は近すぎて意味がないと思い、以前に、並河靖さんの著書「作出と競翔」で読んだ「単羽放鳩」はどうかと考えました。40羽では相当時間がかかるかもしれないが、初めての体験でやってみることに決断しました。

 並河先生の著書では1羽の放鳩から次の1羽の放鳩まで、5分以上の間隔が必要と記されてます。早速、1羽飛ばしました。鳩は旋回せず、鳩舎のある倉賀野方向にまっすぐ飛んで行き、30秒ほどで視界から消えました。

P1060071 Click please!

 この分なら次の1羽も、もう大丈夫だろうと飛ばしました。鳩は意外と早く視界から消え、5分も待つことは不要となり、結局トータル30分ほどで40羽すべてを飛ばし終えました。最後に飛ばした鳩の時刻は8時15分で最初の鳩が倉賀野に到着した数分後と想われます。

 以前に、稚内グランドの持寄り前に1羽のみモザイクを単羽訓練したことがありますが、今回のように40羽の鳩をすべて単羽放鳩したことは長いレース鳩人生でも初めての体験です。

 幸い、猛禽類の出現もなく、全鳩が帰還し、当初の目的であった大間々の高台での集団訓練はできませんでしたが、距離が近くなっても、その分、単羽放鳩を行い、鳩に精神的負担を与えられたと思われ、ただの「持帰り」より効果があったと思います。

 今回の体験により、今後は、数回の集団訓練の後は、1羽1羽の能力陶冶のため単羽訓練する気持ちに傾いてます。 

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2014年9月29日 (月)

高度ある舎外を求め、訓練と餌の調整

P1050712  【群馬県大間々の高台25K】

 今朝4時に起床。窓を開けると闇夜で、満天の星。東の空には大きな「冬のダイアモンド」が日本上空へと近づいてます。秋の長雨もようやく終わり、10日ほど前からレース鳩の個人訓を開始し、今朝で3回目の若鳩の個人訓練です。

 若鳩とは今春生まれの未だ6ヶ月足らずの鳩です。人間でいえば、小学5~6年生から中学生に当たる年齢であることから、「鉄は熱いうちに打て」はレース鳩の方向判定能力の陶冶においても当てはまるでしょう。

 暗い鳩舎内で48羽のレース鳩を籠に詰めました。鳩たちは鳥目で止まり木から動かず、5分もかからないで全鳩すぐ捕まります。人間の目は暗い中では時間の経過とともに慣れて見えるものです。

 レース鳩を飼育する喜びの一つに、【高度ある舎外】があります。高い飛翔はスピードを伴い、かなり遠方まで見えてる筈で、平素から舎外が高度であれば、レース時の方向判定は格段に有利になるでしょう。

 鳩が小さく見える高度ある舎外は、レース鳩に関心ない人でも、そのアスリート的な姿に感動されると思います。しかし、早朝散歩してる人達は、上空を飛翔する見事なレース鳩の姿に気づかないものです。学問的にレース鳩は300m上空までは飛ぶと言われ、これは遠方をめざして飛ぶためと猛禽から身を守る術と考えられます。

Photo 【高度ある理想の舎外・・・Click please!

 ところで、サーカスでの動物の扱いや、イルカショーを見ても動物たちは常に腹を空かした状態で演技してるようです。一つの演技が成功すると訓練士は観客に見えないように必ず好物の餌を与え、信頼関係の保持を鉄則にしています。

 可哀そうという「動物愛護主義」では空腹でないことから、動物は指示どおりに動かず、「飴と鞭」は国家間の交渉はもちろん、人間社会でもあること。ましてや人間の指示通りに動かす動物に対して「餌の与え方」は動物飼育の核心と思います。

 翻って、レース鳩の方向判定能力及び、帰巣本能の陶冶、前述の高度ある飛翔も「餌」の量に大いにヒントがあるようです。レース鳩飼育者はややもすると愛鳩精神に陥りやすく、一般的に餌を多めに与えやすいものです。

 メタボは人間のみならず、空中を飛ぶレース鳩は重力の関係から軽いことが絶対的な必要事項であり、心臓への負荷のかかり過ぎはあってはならないことでしょう。

 こんなことから、最近の私は「餌を少なめ」に、しかし「栄養価は落とさず」を心掛けてます。結果的に鳩舎内での動きは、日々きびきびしてきた感じです。朝の舎外後や訓練後は餌を多めに与えても、夕方の餌の量は朝の半分ほどで、副産物として入舎が速くなります。

P1050709【日の出前の東の空・・・大間々の高台から見た景色】

 今朝は車で1時間かかり現地に5時30分到着。未だ薄暗く誰一人いない標高300m程の見晴らし抜群の原野で一人佇む私は30分間、鳩に景色を見させながら休ませ、刻々と明るくなる光景に、私も大自然に生かされてる恩恵を感じ、6時の時報と共に一斉に放鳩しました。鳩たちは殆ど旋回せず、古巣のある西南の空に方向を定め、視界から消えました。

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2014年1月 6日 (月)

本日、栃木県足尾町から50K訓練・・・レース鳩

P1040532 【青い棒線は栃木県足尾町~倉賀野間50K】

 レース鳩飼育は他の趣味と異なり、年中無休であり、毎日、朝夕2度の給餌はすでに半世紀以上続けています。その間、訓練、雛の作出、そしてレースに参加していると1年など実に短く感じます。

 正月気分の抜けぬ昨晩、連合会の会館へ持寄りでした。しばらくの面々とは互いに新年の挨拶を交わし、春季レース日程をもらったり、参加費を納入したりしました。

 1年で最も寒いこの時季に春季レースの第1回連合会訓練が始まる理由は、この日程で2週間ごとにレースを消化すると5月上旬に北海道北部からの1000キロレースになり、逆算して極寒の今から始めることになります。しかも、訓練である最初のうちは毎週の持寄りです。次回は日光霧降高原、そして栃木県矢板市と続きます。

 暫くぶりにコンテナに詰められた鳩たちは5日の持寄りで、6日午前3時に当地を出発し、栃木県足尾町の放鳩地へ向かいました。

680 私が以前に放鳩担当として行った体験では、現地に暗いうちに到着し、道中の揺れを考慮して通常2時間ほど休ませます。この間、トラックのエンジンは停止したままです。これから飛翔するレース鳩に排気ガスを吸わせては益はないからです。

 しかし、運転手と放鳩者は寒くていたたまれません。冬の日の出前はことさら冷え、運転席でじっと我慢です。冬場の放鳩担当者はこれが辛いです。それでも徐々に東が明るくなり始めると放鳩時刻が近づくので次第にワクワクします。

 太陽が地平線よりかなり上がって気温が高くなり始めると、どうしたことでしょう。今まで静まり返っていたコンテナ内の鳩たちは本能でしょうか、飛びたくてたまらなくなるようです。グーグー鳴いて動きが活発になり、飛びたいエネルギーが伝わってきます。

P1040529_2 ところで、今朝は9時10分頃、東から4羽が飛来してきました。いつもの通り、この瞬間が飼い主の嬉しいときで、いわば鳩飼い冥利です。昔と違い、現在は自動入舎の時代になり、慌てず、庭で帰還の様子を楽しめるようになりました。

 帰還して鳩舎を見つけた鳩の表情は力を抜き、いかにもホッとした飛び方です。途中では方向判定で頭が疲れ、命を狙う猛禽との遭遇があり、正に命がけです。集団で飛翔していても、最後には他鳩舎の鳩との分岐があります。このとき、意志の強さが問われます。連られて行くようでは見込みがありません。

P1040523  その後、続々とではありませんでしたが、パラパラ帰還が始まりました。この写真は3階の窓から東の方面を撮ったものです。遠方はNTTの塔で、この近くに強豪O鳩舎が位置します。

 その後、9時30分頃より北風が強くなり、まだ飛翔中の鳩にとっては、冷たい向かい風になりました。意外と帰りが悪い状況です。以前に8回訓練したので、例年より粘りは付いていると思います。

 帰還した鳩はコンテナ内でいろんな鳩と接触することから、毎回、ただの水は与えないことにしてます。飲水器に内臓消毒薬を入れ、除菌に努めます。50キロ程度の訓練では殆ど心配なくても、距離が伸びると疲労が蓄積されて伝染菌が体内に入りやすい体調になってると推測します。

 平素は、旗を上げての舎外運動や度々訓練する厳しい競翔家であっても、帰還した鳩には、優しい手立てをする愛鳩家なることも、レースマンの大切な仕事でしょう。

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2013年12月16日 (月)

第2回合同訓練・田沼50K・・・まとまって帰還

P1040468 【第2陣は集団で帰還】

 連合会仲間との4鳩舎合同訓練は今回2回目となり栃木県田沼から行ないました。午前7時放鳩。天候は冬型であっても飛翔中は無風状態であったことから、向い風の抵抗は少なかったと想われます。

 1番手の到着時刻は7時50分。距離50Kを50分で飛んだので分速1000メートルは予定通りです。今回は北東方向から帰還し、前回のように北寄りで前橋経由した大回りではなかったと推測します。

 伊勢崎あたりで分岐したかもしれません。本来のレースでは東北線コースの場合、栃木県の山が終わり関東平野に差し掛かるところで分岐し、最後は鳩舎に向かって直線に飛ぶスピードがほしいものです。

 上の写真は第2陣の集団帰還ですが、この前に2羽が先に到着です。集団訓練は2回目であることから、1回目より他鳩舎との合同放鳩に慣れたと想われます。実際のレースでは、何百Kも共通するコースを集団で来ると考えられ、各鳩舎に近づく30分ほど前から、いかに早く分岐するが分速を上げると考えられます。

P1040472  4鳩舎の集団訓練の前に、個人訓練を4回行ない、そのうち2回は大間々です。今までは大間々での個人訓練から連合会訓練である足尾50Kに参加したので多少無理があったようです。

 次回の合同訓練は栃木県葛生の予定で、これをこなせば未経験の鳩にとって合計6回訓練したことになり、今までより基礎訓練は充実していたことになります。訓練とは学習であることから、若鳩は帰還について何かを身につけていると想います。

 ところで、トウモロコシは良い筋肉を作り、鳩体が軽く仕上がる感じであることから最近は多めに与えてます。お腹が空いた状態を作ることも、効果的な給餌法の一つかもしれない。

 中長距離レースの帰還後は痩せ細っているが、あれは肉をエネルギーに変えて飛んでる証拠と想われます。レース鳩の筋肉とは、砂漠を何百Kも歩くラクダのコブの役目と考えます。方向判定能力は血統。エネルギーをつけてやるのは飼育者の大切な役目かもしれないと思います。     

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2013年12月 9日 (月)

4鳩舎で合同訓練開始・・・まずは足利40K

P1040453  近年、個人訓練の段階で他鳩舎との合同訓練に参加したことはありませんでしたが、今回、初めての試みで春に向け同じ連合会の4鳩舎と3回合同で訓練することになり、昨日、第一回目として栃木県足利市からの訓練に当舎も参加しました。

 天気は上々。7時の放鳩でした。久しぶりに鳩の帰還を待つのは、訓練であっても「もう来るぞ」と楽しみなものです。帰還予定の7時40分より遅く50分頃、北の方向である前橋方面からか3羽が飛んできました。

 放鳩地・足利は当舎から東に位置することから、東からの帰還を望んでましたが、北から来たということは、前橋に鳩舎を構え羽数の多いK鳩舎と同じ前橋に位置する連合会長鳩舎に引っ張られ、これらの鳩舎に挨拶回りをしてからの帰還だったようです。

 足利から当舎までの距離は40キロ。帰還予定は7時40分前後の筈にもかかわらず、10分も遅れ3羽と少ない集団での帰還です。その後も、集団での帰還は見られず、バラバラの帰りで、もしかして猛禽の出現か、あるいは、帰還地が異なる他鳩舎との分岐地点で戸惑ったり、前の晩の持寄りで、果たして籠の中で寝られたかどうかですが、これらはすべて初体験としていい勉強になったと思います。

 第1回目の今回は比較的私の鳩舎に近い群馬の森近くのT鳩舎が都合で不参加のため、勢力的にも当舎の全鳩は主導権を握れなかったようです。次回にT鳩舎が参加となれば、当舎と同方向なので流れが変わるでしょう。

P1040459  緑の線の一番上はすでに2回個人訓練した大間々です。合同訓練はもっと東で平野よりの放鳩地です。3週連続予定で、足利(7日40K)、田沼(14日50K)、葛生(21日60K)と続きます。

 このまま、合同訓練の結果がまずまずであれば、連合会訓練が1月5日からなので、年末に単独で80キロ程度を考えてます。

 ところで、今回の訓練では38羽参加で、当日帰還は36羽でした。翌朝1羽が帰還しましたが、この鳩の飛び方や歩き方は元気で異常ありませんが、何と胸に裂傷があり、周囲の羽がめくり上がっていました。明らかに猛禽に遭遇し、危機一髪の状態であったことが分かります。疲れた様子がないので、手当てし、次の訓練に参加です。

 夜になって、放鳩者のK鳩舎から電話があり、「帰りはどうでしたか」とのことで前述のことを伝えたら、案の定、放鳩直後に猛禽が突っ込み、鳩はすべてバラバラになってしまったが、捕られた様子はなかったとのことでした。

 こんなことから、当舎の帰還もバラバラであったことが頷けましたが、これも鳩にとっては厳しい現実に直面した体験になったと思います。

P1040456 ところで、最近の飼育方法は、給餌ではトウモロコシが7割~8割で、それに混合飼料を混ぜてます。食べ方がとても速く、常に空腹感があるようです。このためでしょうか、鳩舎内では全鳩が私の後をつけてきます。

 しばらくこのやり方で様子を見ます。鉱物飼料は3種類ほどをミックスして与え、週に2回はニラのおやつです。最近はニラに馴れたせいか夢中で食べます。 最後の訓練終了後に毛体虫と回虫の駆虫薬を投与する予定です。

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