電力不足は水力発電強化で
「理想の電化に電源群馬」と上毛カルタに詠われ、群馬県には多くの水力発電所が稼働中です。利根川水系の中で県最北部に位置する「八木沢ダム」(写真)へは今まで2回訪れました。住いの倉賀野からはずいぶん遠方です。
1回目に訪れたのは職場の旅行です。はじめた見た奥利根湖(写真下)の雄大な自然とともに、高さ131m、堤の長さ352mという巨大なダムの存在に、群馬県には素晴らしい所があると改めて驚いたものです。2回目は10年ほど前、レース鳩の訓練でこのダムの上から放しました。
放鳩後、レース鳩は水面すれすれに飛んでから上空へと舞い上がり視界から消えました。距離およそ80Kで無事帰還です。
奥山の標高1000m付近の高い位置からは猛禽出現の可能性など、レース鳩にとって非常に危険な環境です。この日はベテランの成鳩のみで方向判定が確実でした。
ここで放鳩した理由は北海道・稚内から我が家までを直線で結ぶと、この辺りを通過するのが最短距離になるからです。
ところで、年末から数年先まで日本の電力不足は暫く続くと予想されてます。東日本大震災及び、それに伴う福島第一原発事故の影響で、多くの原発の停止が長期化するようです。
日本原子力産業協会のまとめによると、【2月に70.8%】であった国内の原発稼働率は3月58.3%、8月26%、9月20.6%、 10月18.5%と下がり続けてます。
10月末時点で、国内の原発54基中、10基が稼働してるのみといわれます。今後、稼働率が上がる見込みは難しい状況です。
現在の電力不足の補填は主に火力発電に依存してる状態で、このままでは燃費の負担が増え、CO₂排出が多くなります。
今こそ、豊富な日本の水を生かした水力発電が電力不足解消への大きな味方になります。
写真は有名な黒四ダムです。インド滞在中の若き日、日本映画祭があり「黒部の太陽」を見た思い出があります。
黒四ダムへは2度訪れました。1度目は富山方面から立山・アルペンルート経由で来ました。もう1度は長野県の扇沢からです。笑われるかもしれませんが、ここからもレース鳩の訓練をしたことがあります。北海道・長万部700K経験鳩を飛ばしました。よくぞ山岳を克服し無事に倉賀野へ帰還しました。
前述の通り、電力不足に対処するには今後、水力発電の更なる強化が緊急を要します。政府は河川からの取水制限を緩和し、より多量の水を発電に活用することこそ安定供給への効果は絶大です。併せてCO₂排出は格段に少ないからです。
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