カテゴリー「選手鳩鳩舎の構造」の2件の記事

2016年5月23日 (月)

高い位置に巣房を設置し帰巣本能を高める工夫

P1020067 【稚内モザイク号がGNを記録した頃】

 昨日は今春生まれた雛を種鳩鳩舎から選手鳩鳩舎へ移す前に、3時間ほどかけ選手鳩鳩舎の構造を従来と変える作業しました。果たしてレース鳩にとって巣房への愛着心が高まるでしょうか。

 鳩舎改築のポイントとして、鳩舎内を通過する風向きは年間を通じ東西であることから、開け閉め調整可能な換気口にもしました。

P1020320 【従来からある井戸水による水浴場】

 長距離レースでは参加鳩が近い先祖から長距離血統を引いてることが第一であることは論を待ちません。しかし、如何にその血統を引きだすかは飼育者による高度ある舎外、個人訓練場所、レースに向けての餌の量、種類など与え方であり、日頃の工夫が大切であることはもちろんです。

P1010121【B室の天井近くに設置した巣房と換気窓】

 それに加え私の考えでは、鳩舎構造が肝心であり、特に巣房がポイントと考えます。

 鳩の帰巣性は、鳩舎に帰還するのでなく、その名の通り、巣房に帰還する習性を持つことから、普通の止まり木でなく、愛着が湧く、より安全な高い位置に自らの巣房を持ち、帰還日には巣房の中で交配鳩が待ってる構造であったり、自らの卵があること、あるいは孵化後4~5日程度の雛がいれば、参加鳩の帰巣本能が悉く刺激され、巣房に向かって飛翔する意志がより強固になると考えられます。

P1010123

 当舎は全体が東側を向いており、二階の選手鳩鳩舎は南側がA室、そして北側がB室として仕切り、出舎はA室から、入舎はB室からになります。部屋の広さはそれぞれ一坪半です。

 住宅街なので、すべての鳩を一度に舎外できない環境にあり、また、鳩の習性として成鳩の♂♀いっしょに舎外すると舎外時間が短くなる傾向です。特に♀については♀だけで飛ばすとよく飛び遠征します。

 このような利点もあって、舎外は♂♀別々に、時季によって成鳩と若鳩を別々に舎外します。成鳩の♀と若の組み合わせであれば、舎外は時間的によく飛ぶ傾向です。

541 【今は亡き先輩から教そわった助言・・・鳩舎を煙突にせよ】

 ところで、今までB室の高い位置にあった止まり木(二つ上の写真)をA室の中段に設置し、今までの位置に巣房を取りつけました。(上から三番目の写真)中が網で仕切られる構造で、いわば、欧米で行われてるWシステム=Widowhood systemが可能であり、距離にかかわらず持寄り日はそれに近い方法ができます。

 特に長距離レースでのポイントは、選手鳩鳩舎内に巣房があることが有利と言えます。これは血統以外の観点で基本と言えるでしょう。

P1010124 【A室には従来より巣房が設置してある】

 選手鳩鳩舎の構造を変えるのはレース中はマイナスで、今の時季がチャンスです。今年は種の交配を3月下旬にし、1番仔が四月下旬の孵化であったことから、昨日、選手鳩鳩舎の構造を変える作業を行い、暗くなってから雛を掴んで籠に入れ、選手鳩の止まり木に1羽1羽入れてやりました。

 そのまま、雛たちは日の出を迎え、落ち着いた様子です。舎内馴致を丸二日したら、いよいよ展望台で生活させ、周囲の景色を覚えさせたり、他の鳥類が飛ぶ姿など外界の様子を眺めさせます。

P1010140 【展望台で4~6日過ごしたら、天窓を開ける】

 天窓を開ける【最初の出舎】ポイントは曇りの日です。快晴では飛び立ちます。また、空腹時です。動物の調教は「空腹と対極にある餌」です。これは鉄則です。

 今回、A室B室ともに薄暗く、高い位置に巣房もあって、選手鳩がより落ち着ける構造になったと感じます。

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2013年2月 7日 (木)

分離式の選手鳩鳩舎・♂には巣房、♀には止り木

P1030357 【選手鳩鳩舎の♂♀仕切り】

 ブログを続けて2回、レース鳩について書くことは珍しいです。今の時季レースマンにとって、選手鳩が訓練から本格的なレースへ移行する期間です。一方、種鳩による作出も開始となり、どちらもスタートラインの時期でしょう。

 当舎の作出はもう少し暖かくなった2月下旬の交配を予定してます。私は春分の日に1番仔を孵化させる予定で、この日から逆算して交配します。

 鳩レースではこの「逆算すること」が長距離レースのポイントになる気がします。例えば巣房に愛着が湧く【抱卵10日目~12日目】で持寄る」ことなどです。

 おそらく、卵内の雛の心拍音が抱卵している親に刻々と伝わるのでしょう。人間には体験できないことです。これを考えると、レースで疑卵を抱かせるのは効果が低いかもしれません。

 種鳩を交配する場合、孵化する日が温かい時季であるほうが育ちが良好に感じます。 という目的で逆算すると、産卵は交配してから7日~10日目、抱卵日数は18日間で、交配してから孵化まで25日~30日間です。

 こんなことから温かくなる春分の日【3月20日】に孵化させるには、交配日は2月18日になります。これを念頭に入れ、実際にはこの日の前後の「温かな午前中」が交配が上手く行くと想われます。

 結果的に1番仔を選手鳩鳩舎に入れるのが4月20日前後で、この時季はすでに700キロレースが終わっており、次の長距離レースに参加する選手鳩への影響は少ないと考えられます。

P1030356【一つの飲水器を両方の部屋で使用】

 ところで本題の選手鳩鳩舎の構造について、今春から徹底することにしました。それは200キロレース前から♂♀分離して生活させます。舎外も♂が終わってから♀を出舎させます。

P1030364 【A室の巣房】

 巣房がたくさんある部屋は【A室】で、こちらは平素♂のみが生活します。【A室】には出舎口があります。

P1020312【A室にある出舎口】

 一方、隣の【B室】は止り木のみ設置してあり、こちらは♀が生活します。 この【B室】には入舎口があります。

P1030366  【B室】の止り木 

 ♂♀別々の舎外方法は鳩舎構造により簡単にできます。【A室】の♂を出舎させたら【B室】にいた♀を【A室】に追い込みます。

P1020313 【B室にある入舎口】

 その後、舎外から帰った♂が入舎口がある【B室】に入り、全鳩入舎した後、【A室】にいた♀を舎外させ、♂を元いた【A室】に追い込む方法です。

 しかし、時間的に楽な方法として♂♀一緒に舎外させてもかまいません。帰舎後、すぐに♂♀分離すれば大丈夫です。一日のほとんどが分離状態であることがポイントと考えます。

 充分休養させ、蓄積した【エネルギーをレースのみに使う】ことが、選手鳩を♂♀分離する目的です。これからの季節は、一日中、♂が♀を追いかけ、追いかけられる♀も疲労困憊です。これを防ぐことが次のレースで【肉体的にプラス】になると考えます。

 ところで、【A室】の巣房内は半分に仕切られた構造であることから、あまり、いじる過ぎるのは良くないですが、時には持寄り日の籠詰め30分前に、♂の巣房内の仕切られたもう一部屋に♀を入れたり、すでに番いになってるペアーは仕切りを開け巣皿でいっしょに過ごさせることも可能です。その後、♂♀別々に籠に詰め持寄ります。この方法はいわゆるWシステムです。

 これは成鳩の♂に効果があると考えられ、♂の部屋に巣房以外は設置しない方が効果がある筈で、歴史的には第2次大戦後から西欧で行われきた【人為的に帰巣本能を高める】このWシステムは、鳩の行動を日々観察され鳩の心理をよく理解した著名な競翔家ブリ―ク博士の創案と伝えられ、現代の西欧レースマンにとって当たり前のようです。

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