カテゴリー「植物の生態」の2件の記事

2017年9月28日 (木)

シャクナゲに教わる「半年前からの準備」

P1020045【蛇行してる源平しだれの幹】

 昨晩から低気圧とそれに伴う前線が列島を通過し、千葉県で大雨の被害と伝えられてます。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
 
 一方、他の地域が自然被害に遭遇しても私の住む群馬県は比較的安全な県と言えます。それはカスリーン台風後の利根川の治水など先達の努力の賜です。カスリーン台風は戦後襲来し、群馬県では600名ほど犠牲者が出ました。
 
 また、長い年月には群馬県の先人たちは大変な被害に遭遇したことがあります。それは天明3年【1783年】に起こった浅間山の大噴火です。熱泥流は群馬県側に流れ、234年経過した現在でも麓の嬬恋村鎌原地区では多くの民家が埋没したままです。直線距離50K離れてる私の庭の地中からは現在でも浅間砂といわれる荒い火山灰が層を成してます。 
 
 実は写真の源平しだれの地中には今でも浅間砂の層があり、何と、これが植物の成長に大きな役目をしてます。それは「水はけの良さ」につながってるからです。
 
 天明3年後、私の倉賀野地区でも噴火により田畑一面に火山灰が堆積し、当時の農民たちは浅間山がもたらした灰をあちこちに集め、「灰塚」を作ったと歴史が伝えます。おそらく私が住んでる土地は灰塚だったと推定できます。
 
 先史時代より大自然は私たちの遠い祖先に脅威を与え続け、一方、台風や長雨などは電力を始め、食物の生育になくてはならず人間に恩恵を与えます。いかに脅威を回避し、いかに恩恵を享受するか、人類の知恵です。
 
P1020047【既に蕾を持ってる貴重な西洋シャクナゲ赤・・・今朝撮影】
 
 ところで、このシャクナゲは一時的に枯れそうになりました。当時、原因不明です。しかし、周囲を掘ったら近くの梅の根がシャクナゲの根を覆って、シャクナゲが養分を吸収できない状態でした。すぐに、根を掘り起こし対処したところ、見事に回復し、今年の春には大輪を咲かせました。同じ間違いはもうしません。
 
 植物の調子の悪さは必ず原因があるものです。このように、他の植物の根の侵入により起こる勢いの悪さはroot competitonといわれ、私はこの言葉をこのブログをご覧になったオーストラリア在住の逍遥様からコメントを通じて教わりました。彼はシドニー近郊でシャクナゲを生育され、日本と気候が逆で開花時期が半年異なるのに、こちらの季節に合わせて丁寧にお教えくださいました。心より感謝です。
 
P1020046【こちらもすでに蕾を持ってる日本シャクナゲ・・・品種名アヅマシャクナゲ】
 
 ところで、シャクナゲが開花するのは4月です。にもかかわらず半年前からこのように大きな蕾を持ち、これから冬を越します。あるいは厳しい冬の到来前に、早くも翌春の準備にしておくのでしょう。その間、蕾の中身に栄養を送り、きれいに開花するよう着々と準備しているのでしょう。
 
 このようなことは多くの植物で見られ、例えば、花梅は落葉すると小さな蕾が出てることが分かります。
 
P1020040【百日間の開花が終わる直前の百日紅】
 
 振り返って、ややもすると私はその日暮らし的な生活を繰り返してる面があります。
 
 しかし、今日は明日のため、植物の如く、いや半年後のため、1年後、あるいは数年後の目標達成のために今日仕込むべき準備があると志を強く持ちたいものです。
 
 高齢化社会の中にあって若き日のような情熱は徐々に失われつつあっても、人間に生まれた恩恵を再認識し、今より少しでも脱皮し、新たな分野への挑戦は人間的に生きる意味に通じるのではないでしょうか。
 
 私の場合、それは「人との出会い」、「音楽的感性の陶冶」、「今取り組んでる分野のより深い探究・・・ボキャブラリー」です。シャクナゲが半年前に開花準備してる如く、新たな生き方を今から準備したい。
 

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2013年7月18日 (木)

触ると瞬時に葉が閉じる「オジギソウ」の不思議

P1040010  葉が「ねむの木」に似てる「オジギソウ」=mimosaを育て観察してますが、他の植物に見られない不思議なことは「触ると瞬時に葉が閉じ、枝が垂れ下がる」ことです。

 この行動はまるで動物が反応するかの如くで、紀元前アレクサンダー王や昆虫記で有名なファーブル、そして進化論のダーウィンも興味を持ったといわれる植物です。

 「ねむのき」と同様、「オジギソウ」は夜になると、触らなくても葉が閉じ(就眠運動)、その上、枝まで下がり萎れて見えます。

 不思議な反応ですが、環境が変化してもこの行動するようです。触るだけでなく、水や雨に当っても、息を吹きかけても葉が閉じることから、英語では繊細な植物という意味でsensitive plantとも表現されるようです。

P1040012  指で触ると、その葉だけが閉じ、他の葉は閉じません。5分ほどすると再び開きます。

 「なぜ、このような動きをするか」について、私の推測では、鳥や野性動物から身を守るためではないかと考えます。しかも、すべて閉じると「棘のような様相」になるので、やはり身を守るためという印象を強くします。次の写真は手ですべてを触ってみました。

P1040013   どうしたことでしょう。先程の生き生きした姿からは想像できないでしょう。瞬時に萎れます。この瞬時に反応する動きはまるで動物のようです。

 他の植物では、殆ど、このような行動をとらないように見えても、実は結構あるかもしれません。すべては危険を察知し、生命を維持するためであったり、子孫を繁栄のためではないかと推測できます。

 植物学者の研究によると、触ると葉が閉じる「オジギソウ」のメカニズムは、触ったことにより電気が通じ、枝の付け根に溜まってる水が抜ける仕組みで、それにより枝が垂れ、葉が閉じるらしいです。

P1030799  「ねむの木」も夜間は葉を閉じる就眠運動します。就眠運動ではオジギソウの場合も同様で、推測の域を脱しませんが、夜間に葉から出る水分の蒸発を防ぐためや、動物の食害から身を守るためではないかと考えます。この神秘な動きについては、もっと研究したいと思います。

 「オジギソウ」の原産地はブラジルや南アフリカといわれ、日本へは江戸時代にオランダ船で持ち込まれたらしいです。「オジギソウ」をもう少し大きく成長させ観察を続けます。 

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