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2017年3月20日 (月)

春分の日の太陽を基準に天体の位置が決まる

P1020522【春分の日の今朝、撮影】・・・拡大してご覧ください。

 地球は地軸が23°26′21″傾いたままで、太陽の周りを平均1億5千万㎞【1AU=Astronomical Unit=1天文単位】の距離を保ちながら、北極星側から見て反時計回りに少々楕円軌道上を公転することにより、地球から見る太陽の位置は、季節によって高くなったり低くなったりし、また、太陽の背景にある黄道十二星座はおよそ1ヶ月ごとに東から西へ次々と移り変わっていきます。
 
 春分の日=vernal equinox dayの太陽の位置は他の天文の位置の基準になります。と言っても、春分点に太陽が来る時刻は一瞬で正確には日本時間19時28分56秒【国立天文台】と発表されてますが、世界的にはグリニッジ天文台が計測した時刻を基準にし、日本の場合、9時間プラスしたものです。
 
 前述のように、各天体の位置を示すには、例えば、太陽の次に明るいシリウス【大晦日の午後12時=1月1日午前0時に南中する恒星】の位置は赤経06h45m08s、赤緯-16°42′58″と表示され、これらの数値は春分の日の太陽の位置である春分点を基準にしてます。
 
 つまり、春分点の太陽の位置は赤経0h、赤緯±0°です。上の写真のように赤経は左に1h~2h・・・一周24hです。これは都合がよく、日本で昔から使われてる二十四節気に一致します。このように赤経を恰も時刻のようにh,m,s【60進法】で表記するのは地球から見た天体は24時間で東から西へ1周移動するからです。
 
 ところで、次の二十四節気は清明【4月4日】です。この日、公転してる地球から見る太陽の位置は赤経1hになります。半年後の秋分の日の太陽の赤経は12hになります。全天360度の中で1hは15度に相当します。
 
 赤緯については、天の赤道より南にある位置がマイナスとなり、北にある位置は+をつけます。例えば、夏の大三角形を形作る白鳥座のデネブは赤経20h41m、天の赤道より北に位置するので赤緯+45°16′と表記されます。因みに、デネブは稚内市上空を一日一回通過します。稚内市はほぼ北緯45度だからです。
 
 地球上の経度はグりニッチ天文台を0度として東西にそれぞれ東経と西経ですが、天体の赤経は春分点を0hとし、東向きに一周して24h=0hまでに表示されます。
 
 赤緯については地球上の緯度と合致します。天の赤道以南には-をつけます。
P1020521【私の家で撮った午前6時過ぎの春分点の太陽】
 
 春分の日に撮影したので、この太陽の位置が春分点です。眩しくて見えなくても、今の太陽の背景は「魚座」です。魚座はインドの形をしてるので、すぐ分かります。と言っても、現在の夜間では見えません。太陽と共に出ているからです。2ヶ月ほど前後すれば見えますが、魚座は夏から秋にかけて夜間に日本上空に差し掛かることから、はっきりと肉眼で確認できます。分かったら、そのとき「春分の日に見た太陽はあそこにあった」と考えれば正しいです。
 
Photo_2_2 【インドの形にそっくりな魚座】・・・ウィキペディアより
 
 このように「魚座」のすぐ下に春分点があり、本日、春分の日の太陽はここにあります。もちろん天空上には春分点の印は何もありません。私たちがここと認識するだけです。
 
 紀元前バビロニア人たちはこの星座をメソポタミアのチグリス川とユーフラテス川に例え、中にあるペガサス座の「秋の四辺形」はメソポタミアの肥沃な土地に例えたと伝えられます。なるほど、この見方も言われてみればそのように見えます。しかし、若き日、インドにいた私は親しみを持ってどうしてもインドの形に見えます。
 
 私たちは、天体の位置を示す基準点は本日の太陽であることを認識し、これによって他の天体の位置を赤経・赤緯で表示されてることに慣れたいものです。しかし、基準となる春分点も数100年以後は次第に位置が変わると天文の専門家は考えてます。それは地軸の向きが少しずつ変化してるからで、これは自転してる地球の歳差運動によるものといわれます。
 
P1020527 【ハクモクレンガ咲き始めた春分の日】
 
 これから1日1日昼の時間が長くなり、気温も上がり、私たちは空気の良い野山で十分に運動し、体力の増強を図りたいです。四季が明確な日本の季節を心から堪能し、心身ともに健全な人生を送りたいものです。
 
 最後に付け加えます。本日の春分の日に、北極点や南極点では太陽がそれぞれ半分ずつ顔を出し、地平線上を24時間かけて巡ります。見かけ上、北極点では東~南~西~北の順に移動し、南極点では東~北~西~南の順に移動し、両極地とも太陽は1日中、沈みません。
 

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