樹齢50年の「ご神木」を台杉に・・我家のシンボル
【多分、倉賀野町で最も高い杉の木】Clickで高さが実感できます。
昭和39年東京オリンピックの年に、ここに移り住みました。ご覧の1本杉は今は亡き父母が関西旅行の折、お参りした神社で手に入れた小さな苗だったものです。50年経過し、高さ10mになり、我が家のシンボルを通り越して、住宅街にあっては台風などの折、次第に危険を感ずるまでに成長しました。しかも、頭でっかちです。
杉の木の下半分は近年、私が隣の車庫の屋根から長い棒の先に鋸をつけ、枝を切り落としましたが、上の部分は届かないことから奇妙な形を呈しています。
それにしても、素姓が良く真っすぐ天に向かってます。また、枝を剪定してもそこから芽を吹く品種です。現在、新緑は生命力に満ち溢れています。
山岳で見る普通の杉は枝を切り落とすと、その付近から芽が吹かないものですが、この品種は台杉と言われるもので、昔から幹を途中で切断して、その脇から吹いた枝を形よく伸ばすものです。このため、私はこの品種の特徴を生かし、台杉として生まれ変わらせようと考えてました。この方法ならば、今後、私自身で剪定が可能になります。
私としては亡き父母が「大切にせよ」と言い残した杉であることから、切るのは忍びないと思ってましたが、たまたま、本日、埼玉県の植木屋さんが我が家を訪ね「お宅の大きな杉の木を切らせて下さい」と玄関に来ました。
住宅街では大き過ぎるので私も良い方法を探していたことから、話を聞いたところ「幹の途中で切断し、台杉にするといいです。」との提案でした。これは私の内心と同じであり、この業者にお願いする気持ちになりました。
費用の件について訊ねたら、枝のかたずけを含めてン万円以上と言われ、それなら、勉強して枝のかたずけも含めン万円でお願いすることにしました。
たまたま、隣接する土地に今夏から新築工事が予定されてるので、今がチャンスと考えていた私は、助け船が来た思いでした。隣の新築後はクレーン付きトラックが入れず作業ができないからです。
【倉賀野駅前マンション最上階から見える杉の木】 Click please!
「大切にせよ」との父母の言い残しを守りつつ、一方、当時と比べ周囲が住宅街になり、長期にわたり見守ってくれた杉も、今後はスタイルの良い台杉という形で、我が家のシンボルに生まれ変わらせることに決断しました。
京都などに見られる日本庭園の台杉は観賞用として価値があると言われます。植木屋さんによる作業は天気次第で行われます。何事も伝統を引き継ぎながら生まれ変わることはワクワクするものです。
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