カテゴリー「樹勢よくする方法」の2件の記事

2017年5月15日 (月)

Root competition・・植物は地中で養分を奪い合う

 
P1020647【西洋シャクナゲ大輪・・・こちらはroot competitionなく元気】
 
 植木について素人の私は今まで試行錯誤の連続で失敗に失敗を重ね、つまり、大切なシャクナゲなど幾度か枯らしてしまった苦い体験があります。二度と同じ失敗を繰り返さないように思っても、その原因の本質が分からないことがあります。植木について師匠がいないことが遠因と思います。
 
 33年前、亡くなった父は植木が好きでした。現在でも父が植えた植木は、しだれレンギョウ、コデマリ、金木犀、八重桜など10種ほどが毎年、花を咲かせてます。
 
 若き日、植木に興味を示さなかった私は、生前、父に植木の育て方を訊いたことはありません。しかし、どうしたことでしょう。父が他界した後、血統の蘇りでしょうか。植木に対する血が騒ぎ出し、今では早朝から夕方まで、植木の世話なしには考えられない日々です。
 
 「親孝行したいときに親はなし」ですが、植物について「育て方、質問したいときに親はなし」です。
 
P1020851【問題の西洋シャクナゲの開花・・・今春は少し回復】
 
 以下の文章は以前に書いたものに重複する部分があります。カテゴリーが異なるので新たな読者のためです。
 
 実は私はこの西洋シャクナゲの色彩に心から惹かれ、埼玉県花園で4年前に購入しました。しかし、年々、樹勢が悪くなり、葉は垂れ下がり、新芽もあまり吹かなく、みすぼらしい姿です。自らの考えで、半日陰の場所を選び、水はけを良くするため土盛りし植えました。でも、良く咲かせようとする私の気持ちとは裏腹に、年々、葉の数が少なくなったのです。
 
 そして昨秋のことです。「よしっ、土をすべて入れ替えよう」思い、シャクナゲを掘り起こしたところ【予想外の状況に驚愕し、地中でこんなことが起こってたのか】と大きな現実が勉強になました。
 
 それは半日蔭を作っていた近くの大きな梅の木の強靭な根がシャクナゲの根の上や周囲に勢いよく絡んでるではありませんか。最初はシャクナゲの根かと思いましたが、根があまりにも太く強く、すぐに隣の梅の根と分かり、「かわいそうなことをした。」と、この哀れな現状を見てシャクナゲに謝りまり、育たぬ理由に納得です。
 
 善かれと思い、半日蔭になるよう梅の近くに植えたのですが、物事には善いと思ってしたことにも裏があるのです。今回のことに限らず、薬に副作用がある如く、何事も一つのことにはその反面があることを学びます。
P1020931【穴を掘り、西洋シャクナゲ近くの梅の木の根を切り取る】
 
 ご覧の通り、昨秋、梅の木とシャクナゲの間を長さ2mに亘って、30㎝ほど深く掘り、鋸でシャクナゲの方へ出てる梅の根を数本切り取りました。掘った穴は水はけのため、今でもそのままにしてあります。
 
 これを施したシャクナゲの結果は今春見事に咲き、今では来春用の新芽が勢いよくたくさん出たではありませんか。
 
P1020810【赤紫の藤も大きな植木鉢に】
 
 実は、地中で根と他の樹木の根が養分を奪い合う戦いを英語でroot competitionということをオーストラリア在住の逍遥さんから教わりました。彼はシャクナゲに関心がおありで、拙いブログにアクセスとコメントをいただいてます。南半球ではシャクナゲが咲く季節は日本と逆でしょうが、アクセスしていただき感謝しております。感謝と共に、改めてインターネットがリアルタイムなworld wide webで、便利であることを実感です。
 
P1020811
 
 ところで、余り大きくない植木は写真のように大きめの植木鉢で育てれば、root competitionは起こらず、水はけがよく、日光の当たり具合により半日蔭に移動できます。長いことシャクナゲを育ててますが、今後はより良く咲くためroot competitionを頭に入れ育てます。
 

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2017年1月19日 (木)

しだれ桃の里をめざし、大寒の今こそしっかり世話

342_1【以前にあった大きなしだれ桃】・・・拡大してご覧ください。

 両親から私の代に世代交代した記念樹として植えた「しだれ桃」は年々大きくなり、見る見るうちにご覧の通り成長し、前の道を通る人たちが思わず立ち止まって眺めるほどでした。
 
 その後、次第に花桃の色彩としだれる姿に心を奪われてしまった私は講読しているイギリスレース鳩月刊誌「ビクトリアル」社へ更新時に鳩舎と共に「しだれ桃」の写真を送ったところ、翌月号の表紙を飾ったのには本当に驚きました。この月刊雑誌は英語版のため世界中で読まれています。表紙を飾ったのはおそらく日本人では私だけと思います。
 
P1010835【ピクトリアルの表紙】
 
 写真の「しだれ桃」は数年前に朽ちましたが、自然界は私を裏切りませんでした。知らないうちにきちんと数本の子孫を残していたのです。私にとって思い出深い花桃の二世を育てる気持ちは当然、懸命になり、そのうちの1本はすでに築山の一角にあって2~3年前から咲き出してます。
P1000910【昨春、二世が開花】

 桃の花は旧暦(太陽太陰暦)の3月3日、いわゆる桃の節句に必ず咲くことから、昔から雛段に桃の花を飾る慣わしがあったのでしょう。今年2017年の「旧ひな祭り」は現在のカレンダー(太陽暦)で3月30日です。
 
 不思議なことに、旧ひな祭りは毎年必ず大安と決まってます。大昔から女の子の誕生をおめでたいことと考えた先人の思いが偲ばれます。
P1000540【ブログの右にいる次女の娘の雛人形・・・桃が飾ってある】
 
 個人的に私は、旧暦は日本の風習と結びつき、しかも、季節感があり、とても人の気持ちにぴったりする暦と思ってます。例えば、中秋の名月と言えば中秋(旧8月)の15日に十五夜となります。今年は10月4日で、この日(旧暦8月15日)は毎年必ず仏滅で、先祖を偲ぶ風習から来てるのでしょうか。
 
 同様に、旧7月7日(今年は8月28日)の七夕は毎年必ず先勝です。彦星、織姫星の如く、恋は突進して先勝ということでしょうか。しかし、世の中が国の枠を超えた時代になっては、もう太陽太陰暦に戻ることはないでしょう。
 
P1020286【紅白に咲き分ける源平しだれ桃の幹は湾曲してる】
 
 ところで、大寒の今こそ「しだれ桃」の蕾や根が成長する時期です。このため本日は天気も穏やかなことから、水をたくさん与えました。根元をクレーターのようにして水を溜めても、乾いてる築山はすぐに地中に浸み込みます。
 
 寒肥えと言って今こそ肥料を与える時季です。しかし、概して実が生らない樹木には鶏糞など強い肥料を絶対に与えてはなりません。枯れてしまいます。肥料は油粕を遠巻き与える程度です。私は植物にとって水が最大の栄養と考えてます。
P1020291
 
 こちらも一番上の写真のしだれ桃の子供です。親が朽ちて5年ほどしてから芽が出たので生命バトンタッチの不思議さがあります。地中でじっと待ちチャンスを伺ってたのです。私たちも、人生途上で失望することが多々あっても、時間の経過とともに予想外の良いことが起こる可能性があることを教えるかの如くです。植物から挫けず生きろと教えられる思いです。
P1000880 【昨年、桃の節句に開花した源平しだれ桃】
 
 本日、水を与えた「源平しだれ」は、あと2ヶ月で咲くでしょう。いつになっても人生に花の咲かない私は、庭を花桃の里にすることで心が満たされてしまうのでしょうか。やはり、人生にも花を咲かせたい。
 

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