塩分と温度差 減らして防ぐ 脳卒中
我が町でも早朝時よりサイレンを鳴らした救急車が度々通り過ぎます。かつては交通事故の現場へと向かった救急車は、近年では交通事故より、むしろ多い緊急性の高い病魔への対応であり、中でも高齢者が罹る脳卒中への緊急出動が多いと考えられます。
晩秋となり、気温が低くなる早朝時のトイレにおいて、また、入浴時における脱衣場の低温や浴室の急激な温度変化によって、血管が収縮することで脳卒中になることが多いと考えられます。温度差はヒートショックが起こりやすく、特にこれからの季節では、脱衣場を前もって温めておくことが大切です。
毎朝5時35分頃より、NHKラジオでは「健康ライフ」の番組が月から金まで放送され、専門家から有益な助言があり、私たちは脳卒中になる要因を、可能な限り、未然に避けておくべきです。次にこの番組の要点を書いてみます。
1、食生活を整える。
〇朝食を抜かないことです。朝食は一日の活動源であり、これから体を動かすので栄養をきちんと摂取します。概して朝は血圧が高めなので低い気温に注意します。
〇夜9時以降に飲食をしない。夜は活動がないことから、エネルギーや栄養はそのまま蓄積してしまいます。つまり、体重増になります。
〇濃い味付けをしない。ファーストフードやレトルトは美味しくするため塩分が多く含まれてます。薄味に慣れることが必要です。
〇野菜や果物をしっかり摂る。これらにはカリウムが多く含まれ、塩分を体外に排出する作用があります。しかし、果物の摂り過ぎには注意します。糖分が含まれてるからです。
2、生活習慣を改善します。
〇体重が20才のときより10Kg以上増えてると危険です。肥満は大敵、動脈硬化になったり、血糖値が上昇し、悪玉菌が増えやすい。
〇夜更かしが多いと危険です。睡眠不足は血圧を上げる大きな要因です。
〇近場でも車をよく使うことはやめましょう。運動不足になります。
〇駅などで階段を避けないことです。筋肉の減少を食い止める。
〇ウォーキングは一日7000歩をめざしましょう。
〇特に、夏は脱水が良くないので水分摂取が必要です。また、年間を通じて、就寝前に水を飲む習慣にしましょう。しかし、飲み過ぎないことです。飲み過ぎるとトイレに行くので睡眠不足になります。
※塩分の摂り過ぎは血圧が上昇し、脳卒中に結び付きやすいです。一日の塩分摂取量は男性では7.5グラム以下 女性では6.5グラム以下をめざします。
※風呂場では、裸の状態での急激な温度差を避けるため事前に脱衣場や浴室を温めておくことが肝心です。
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