牡丹の株分けは、君子蘭の要領で行なう
【今春の開花が終わった牡丹の絞り】
先ず、昨日から今朝にかけてブログへのアクセスが600件以上ありました。お礼申し上げます。
どうしたことでしょう。昨年より牡丹の虜になった私は今春、新たに黄色と紫を手に入れ、ピンクもあって合計4種類の色彩を並べて咲かせました。ところが、写真の牡丹は絞りと赤だけが咲く枝に分かれていたことから、昨日、赤だけの幹を根からスコップで切り離し、他の場所に植えました。
植え替えると同時に、水をたっぷり与えましたが、やはり直後は葉の多くが萎れてました。しかし、今朝は幸運にも見事に生き返り、もう大丈夫でしょう。来春は赤が咲くかもしれません。
私には音楽とレース鳩の師匠はいましたが、植木の師匠はいません。しかし、幼い昔を振り返ると父が植物を植え替えたり、暑い夏には前の川から水をバケツで運んではダリやなど植物に与えていたことが思い出されます。そんな姿から植物では水が不可欠なこと、不要な枝を剪定したり、肥料を与えることなどを門前の小僧として、見ていた私が今、蘇ってるかもしれません。
しかし、それから半世紀、植物には興味を持たず、もっぱらレース鳩飼育と訓練に明け暮れ、音楽教育が職業なのにどちらが本職か分からないほどでした。
ところが、退職してすぐに妻が亡くなったことや、続いて娘たちの独立からレース鳩だけが家族となり、暫く飼育してましたが、1年前に飼育を断念し、ポカッと空いた心の隙間にやって来たのが花木でした。
それは各種シャクナゲを中とし、源平しだれ桃、花梅など花が咲く樹木に焦点を当てる日々になり、昨年から牡丹に凝り始めました。これは何と言っても色彩が素晴らしく、花が一段と大きく、見応えがあるからでしょう。県内外の花木センターなどあちこち夢中で巡り回る日々になりました。
ところで、毎日、牡丹に水遣りしたことで今春はだいぶ大きく成長し、花が咲き過ぎて枝が垂れ下がり、肝心の花が下向きになったりで、これを見て株分けするべき時期が来たと思いつきました。
以前に隣から君子蘭を1鉢をもらったものが、今では17鉢にも増え、冬季の管理がままならなくなり、今後は5鉢程度に減らす予定です。君子蘭の子供は親の根元に生え、これを分離独立させれば、増えることを思いつき実践したら結局17鉢になりました。
君子蘭に施した分離独立の要領で、ピンクの牡丹の根元の子供を今朝、切り離したところ運良く根も付いてきたので他の場所に植えました。来春から独立してピンクが咲くでしょう。このような作業は誰にも教わるチャンスがなく、試行錯誤で実践したところ「親はなくても子は育つ」ことが分かりました。物事とは体験した成功例ほど自信あるものはありません。もう、牡丹の根分け法は人に教えられます。
最初に分離独立させた絞りのものは赤のみですが、これはもう十分に水分を吸い元気で、葉が萎れてません。今後は庭のあちこちで牡丹が咲きます。
【株分け後、親から独立して生きていく赤の牡丹】
このように植物の作業とは来春の開花を夢見て、今年より良くなることを目指します。このことは単に植物に当てはまることのみでなく、勉強や経済など他の分野でも、望みを膨らませんことに通じ、延いては人生100年時代における「生きる喜びにつながる」のではないでしょうか。
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