安定した歌声は健康のバロメーター
以前に書きましたが、倉賀野町上四地区では公園で毎朝ラジオ体操してます。正式な指導員の下、今朝も15人ほどの仲間が顔を揃え、健康長寿という共通の目的のため、中高年が元気に集ってます。出席したら小学生時代のように係に印鑑を押してもらいます。
家でもできるラジオ体操ですが、今や子供は独立し、配偶者を亡くした人も多くいることから朝から知り合いと会って挨拶を交わし、あれこれ雑談することは脳のためにとてもよく、心身ともに活性化し、体操で一日が始まる生活のリズムは健康的と言えます。
私の家から公園まで距離は約500mで、ここまでせっせと歩くことが有酸素運動になり、体操の準備ができます。
6時30分なると初めに「ラジオ体操の歌」が流れ、このとき指導員の動きに合わせて準備体操します。それは両手で、1肩に(あ・たら)、2頭上に(しい)、3肩に(朝が来)、4横水平に(た、希)、5肩に(望)、6前に(の、あ)、7肩に(さ)、8下に(だ)を歌に合わせて繰り返します。慣れるまで意外と難しく、間違えて慌てることしばしばです。
ところで、ラジオ体操で私が心掛けてる点は、すべて鼻呼吸です。両肘をしっかり伸ばし、ラジオ体操の中では「踵を上げ下げする」箇所がかなりあるので、これを守り脹脛を鍛えます。後ろに反るときは両手で拳を作り、腰骨の中央をしっかり押さえます。両腕を頭上や水平にする時は手のひらを返します。概して動きを大きくします。
要は、踊りとは違うので、筋肉と関節の動きをスポーツとして捉え、これ以上できない限界まで伸ばしたり、捻ったり、ジャンプしたり、背中の逆エビに挑戦です。
大切なことは、ラジオ体操やウォーキングはそれ自体が目標ではありません。いつまでも姿勢正しく、身体が若々しく動き、自分の好きな分野が思う存分でき、心が前向きになることではないでしょうか。
ところで、この好きな分野の中で、私は歌うことがあります。どの歌を歌う場合でも、どちらかと言えば声楽家の「響ある発声」「よく透る声」を求めてます。
私たちが歌えることの源は肺です。腹式呼吸と言っても、お腹には空気は入りません。実際に空気が入るのは肺のみです。瞬時に吸い、その空気をお腹と胸の間にある横隔膜【diaphragm】でしっかり支え、少しずつ出することが安定した声になる基本です。
私たちは生涯、横隔膜を見ることはできません。横隔膜は身体の中央に存在する大きなインナーマスルです。それを鍛えるつもりで腹筋を鍛えることが良い響きを持つ声につながると考えます。
吸った空気を横隔膜で支える意識です。一般的に本格的な声楽家から発声法を教わることはできませんが、一流の声楽家の演奏を聴くと声の出し方に近づくもので、その発声法を真似るだけでも声の質が向上してきます。
横隔膜が鍛えられると話し声も安定し、よく透る声になります。無意識のうちに横隔膜を使えるようになればしめたものです。歌はもちろん、これで音読すると日本語でも英語でも響が今までと違ってくるでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=5PQtpc_5QHI
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