夏至の日の 日の出の方角 驚きだ
【地球から見て、ふたご座Geminiの前にある最も右の太陽が夏至6h、中央が小暑7h、左が大暑8h・・・春分が0h・・・・hの間隔は赤経で15°】
中学生のころ習った「地軸の傾きは公転面に対し23°26′21″である」という事実こそ、地上に暮らす全人類の生活にとって、また、全植物の生育にとって大きく影響を与えることはありません。
地球はこの傾きを維持したまま、一周9億4千万Kmほどの少々楕円の公転軌道を365.2421日ほどの時間をかけて回っています。その速度は実に秒速約29Kmです。【これは公転軌道の距離を1年間の秒数で割ります。】
一方、地球の歳差運動【地軸がコマの頭ようにズレル】の周期はおよそ25800年と計算されてます。つまり、この年数で地軸の傾きは元に戻ることになります。
ですから、この半分の時間が経過する西暦13,000年頃には、地軸の向きは現在と最も異なり、天の北極は夏の大三角でお馴染みのベガ【こと座の織姫星】近くになると予測されてます。こうなると地上の気候は相当に変化し、動植物の生態も大変化を余儀なくされますが、それは誠に分からない速度で変化してるので、現人類が生きてる期間に影響はないでしょう。しかし、現在もこの歳差運動中に私たち人類は地球上で生きている事実があります。
実は南回帰線のことを英語でThe Tropic of Capricornと命名されてますが、現在、南回帰線の頭上にある星座は「やぎ座」でなく「射手座」付近です。これらは紀元前に命名されたことから当時の天体の位置の名残と考えられます。
ところで、今日は夏至です。
夏至と言っても日が長くなった位で、何の変哲もないように感じられがちですが、細かく観察すると誠に驚きます。実は、今朝も倉賀野上四地区主催の「ラジオ体操会」に参加しました。始まる時刻は6時30分ですが、この時の太陽の方角が東と言うより想像以上に北東に近いです。今日の日の出時刻は、これより2時間も早く4時26分です。
ですから、日の出時刻の太陽の方角は更に北ということです。日の出と日の入りの方角を調べても驚きました。私の群馬県で真北から計って日の出の方角は59°です。もちろん真東は90°です。一方、日の入りは真北から計って300°です。このことは昨日の夕焼けを見て頷けました。それは高崎市から見て日が沈む方角が榛名山の山中でした。想像以上にずっと北の方角です。
拙い体験では、インドのカルカッタ【現コルカタ】に住んでいたとき夏至を体験しましたが、正午の太陽は頭上より北側を通過するので、太陽が作る私の影は南側に出来ました。こんなことは生れて初めての体験で実に感動したことを覚えています。
最後になりますが、上の図の星座は「冬のダイアモンド」を形成することでお馴染みの「ふたご座」です。地球から見る太陽の位置は今日の夏至ではこの「ふたご座」のほんの少し右側です。現実には、眩しくて確認不可能ですが、広い砂漠内や大海原でなら日の出前や日没後に分かるでしょう。
実は、これを証明するには冬至の日の午前0時に真南より僅か東で輝くのが「ふたご座」であることです。夏至は「ふたご座」から地球が最も離れた日とも言えます。
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