読売新聞全国版「気流」に時計屋の隣りさんの文が掲載される
いつも、ブログにコメントをくださる「時計屋の隣りさん」の投稿文が、本日(19日)、読売新聞全国版「気流」に掲載されました。このため、ブログでも皆様にご紹介します。
タイトル・・・・秋に健気「ひつじ」・・・・
以前は、稲の一生は田植えから収穫までだと思っていた。今の時期、稲刈りが済んだ稲株から、再び葉が伸び、いじらしく稲穂が出ている。刈り取った後に再生する稲は「ひつじ」と呼ばれ、青々とした清々しい「ひつじ田」の光景を作っている。
田では、落穂をついばむスズメは見かけても、人の気配はない。ひつじはその後60cm程に成長し、穂は黄色く色づいても実は結ばない。栄養の蓄えが少なく、厳しい気候条件下では、完全な開花や実の成熟には至らないことが多いようだ。厳寒の2月頃には、そのまま立ち枯れてしまう。
稲の新たな生命サイクルに気付いたのは8年ほど前だ。それ以来、ひつじ田を楽しみに見続けているが、穂すら出ない年もあった。今年は穂をのぞかせている。健気(けなげ)ではかない、ひつじをしばらく見守っていたい。
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