古関裕而の作曲人生を描く朝ドラ「エール」に期待
【今朝撮影した西洋シャクナゲ】
現職時代、高校音楽教師であった私にとって、今日から一つの楽しみが増えました。それは予てより、作曲家・古関裕而が独学で、どのように作曲の勉強してきたかを知りたかったからです。
その気持ちに応えてくれるかのように、今回からNHK朝ドラでは、戦前、戦後を通じて日本人の心に響く数々のメロディーを作曲してきた古関裕而の生涯をテーマにした「エール」が始まりました。
ウィキペディアより彼の輝かしい作曲家としての歴史を紐解くと、下記の通りです。
福島で生まれ旧制福島商業学校(現・福島商業高校)に通いながら仙台に通い、金須嘉乃進に師事して、1929年、チェスター楽譜出版社募集の作曲コンクールに入選、日本人として初めて国際的コンクールの入選履歴を得た作曲家である。
それを機会に山田耕筰の推挙で東京の楽壇に進出する。クラシック畑からポピュラー畑に転身し、軍歌、歌謡曲、早稲田大学「紺碧の空」、慶応義塾大学応援歌「我ぞ覇者」、東京農業大学応援歌「カレッジソング」、中央大学応援歌「あゝ中央の若き日に」、名城大学応援歌「真澄の空に」、三重県四日市高等学校応援歌「希望の門」、全国高等学校野球選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」、阪神タイガースの球団歌「六甲おろし」、読売ジャイアンツの球団歌「闘魂込めて」、中日ドラゴンズ球団歌「星雲たかく」、1964年・東京五輪の「オリンピックマーチ」、NHKスポーツ中継テーマ「スポーツショー行進曲」など、実に数多くの応援歌、行進曲の作曲を手がけ、和製スーザと呼ばれた。
気品ある格式高い曲風で知られ、現在でも数多くの作品が愛されている。古関が作曲した曲は5千曲に及ぶという。また、作曲の作業には楽器を一切使わずに頭の中だけで行ったといわれる。
【福島市にある古関裕而記念館】
私は予てより訪れたかった古関裕而記念館に今年は行く計画です。以前に長野県にある中山晋平記念館へ行ったことがあり、そこでは、彼の名作の数々に感銘を受けたことがあります。
私が古関裕而の作品に惹かれる第一の要素は前述の「気品ある格調高い曲風」にあります。同時に、広く大衆受けするメロディーで、しかも印象的ですぐに頭に記憶されます。私は、音楽とはこうあるべきと思います。
中でも一際、輝く作品は高校野球にはなくてはならない「栄冠は君に輝く」、1964年の「オリンピックマーチ」、NHKスポーツ中継でお馴染みの「スポーツショー行進曲」でしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=A3pd2U_6Fxk
たまたま、私は現役時代に群馬県立の榛名、高崎商業、富岡、前橋の各高校吹奏楽部を指導をしていたことから、この三曲を幾度も演奏した経験があり、指揮していて、いずれも誠に楽しい音楽でした。何故このような楽しくワクワクするメロディーを創作できたのだろうかと不思議に感じたものです。
これから半年間、毎日、朝ドラ「エール」から目が離せません。世の中、新型ウィルスの蔓延で先が見えない情勢ですが、よいテレビドラマを見て精神はつねに生き生きしていたいものです。
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