カテゴリー「レース鳩」の164件の記事

2018年1月 1日 (月)

シベリア北部より飛来するコハクチョウーに学ぶ

P1000043_2【当舎作翔・稚内モザイク号・現在、当舎種鳩】・拡大して下さい。 

 皆さま、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。新年を迎え、心底より思うことは本年はもちろん、子々孫々に至るまで「恒久的平和が続くこと」です。
 
 人生100才時代を迎え、個人的にはいっそう健康増進を図り「如何にして未然に認知症を防ぐか。」その方法を模索しつつ、有効な手段を発見したら積極的に実践し、生命ある限り、人間らしく生きる喜びを享受したいと思います。
 
 一方、年齢を重ねたことで今まで知り得た体験について、音楽演奏について若い人のためになることは伝授できる状態でありたいと思ってます。特に昭和時代、長く顧問をした高崎商業高校吹奏楽部の現役の生徒さんに対し、演奏法についてプラスになることがあれば、お伝えしたい考えがあります。反対に、今までの慣習に捉われない若い人による「進取な生き方」を学び、意欲的にチャレンジしたいです。
 
 ところで、快晴に恵まれた平成30年元日の午前中に、私はいつものウォーキングコースである鏑川の土手近くに佇む宮の森「長命稲荷大明神」を初詣しました。このお宮は私の遠い先祖が建てたと伝えられ、子孫としては次代へ大切に伝えて行かなくてはなりません。
 
P1020458 【広大な木部地区に佇む長命稲荷大明神】
 
 実はこの「宮の森」のすぐ南が利根川の支流の一つ鏑川です。初詣後、飛来してるコハクチョウを観察しました。珍しく快晴無風に恵まれた川面に40羽が羽を休めてました。ところで、先日、NHKラジオ深夜便を聴いてたら、白鳥の専門家の話に引き込まれ、一つの事実を知りました。
 
P1020450【遠方に建設中の新鏑橋が見える】
 
 次にその趣旨です。白鳥は大ハクチョウとコハクチョウに分類され、これらは渡りの地域が異なることを知りました。なるほど、ここ高崎市に飛来してる種類であるコハクチョウについて理解できました。その要点はシベリアにおいても日本においても、鳥類は一種の大きな縄張りがあり、大ハクチョウは力が強いことから、あまり長距離を渡らず、シベリア南部に生息し、そこから日本の東北地方以北に飛来するとのことです。渡りの距離は比較的短いとのことです。
 
 結果的に、大ハクチョウから逃れたコハクチョウが営巣する場所はシベリアでも北部の北極海近くへ追いやられ、渡りとして日本へ来ても、今度は日本の南部まで渡リをしなくてはならず、渡りの距離について、コハクチョウは大ハクチョウのおそらく2倍の長さであり、3000㎞~4000㎞ではないかと推測されるとのことです。このため、日本国内では概して東北以北に大ハクチョウが飛来し、関東以南へ飛来するのはコハクチョウであることになります。
 
P1020439【現在、鏑川に飛来中のコハクチョウ】
 
 この中に昨年春から夏にシベリア北部で生まれた幼鳥が含まれ、親鳥に連れられ、あるいは本能的に大陸から日本海を渡って遥々鏑川まで飛来してる若いコハクチョウもいるのです。
 
 鳥の歴史は古いことから、このような壮大な渡りは私たち人間の想像を超越し、太古の時代より、毎年繰り返されてる習性と考えられます。私はレース鳩を60年ほど飼育し、現在も60羽ほど飼育してますが、コハクチョウについては、その飛翔が超長距離なことからレース鳩とは違った習性に驚きます。
 
P1020606 【サハリンブラック号孫】
 
 当舎のレース鳩には「サハリンブラック号」の孫鳩が在舎してます。サハリン(樺太)から関東まで直線距離1200Km~1300㎞です。これもレース鳩としては超越した飛翔距離です。ほとんどの鳩は帰還が難しく、その原因は宗谷海峡を飛び越え、距離が長ければ、更に天敵である猛禽類に出合う可能性が非常に高く、それを交わしての飛翔になるからです。
 
 当舎で東日本稚内GN1000Kを記録した「稚内モザイク号」は帰還当日、胸に赤い筋がついてました。猛禽の爪が当ったのでしょう。レースとは、人間が勝手にレースと言うものの鳩にとっては鳩舎に向かって逃げてくるというのが本当の所です。
 
 しかし、コハクチョウはこの3倍ほどの距離を飛来してることになり、レース鳩飼育者の私には驚くほどの距離です。
 
P1020462 【2018年元日の浅間山・烏川で撮影】・・・20代に5回、登頂しました。拡大してご覧ください。 
 
  このように渡りをするコハクチョウは強靭な体力と共に、遠方の目的地をめざす方向判定能力が備わり、その生涯に幾度となく、北シベリアから日本でも南部へ、また、日本から北極海近くまで渡り、自らの生命が朽ちても、子孫がこの渡りを代々繰り返すことに神秘性を感じざるを得ません。同時に渡り鳥の脳の構造はどうなってるか研究したいところですが、おそらく、人間の考えを超越する習性でしょう。
 
 新年にあたり、超能力を持つコハクチョウーを観察し、改めて私自身も強靭な体力維持を求め、併せて、生き生きワクワクする脳活動を実践したいものです。 
 

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2017年11月27日 (月)

1時間以上遠征する舎外、高度ある舎外への工夫

P1020119【電線に止まる癖はなく、高く飛ぶ舎外】

 レース鳩にとって11月下旬~12月の季節は、年間でも最も飛びやすい気候です。この時季はしばしば小春日和の日が多く、気圧配置はハイベルトの状況にあり、風がなく高気圧が列島を覆う状態です。しかし、日の出直後は未だ空気が冷えてることから、飛びたがりません。
 
 現在の日の出時刻は6時33分【群馬県】であり、出舎時間は日の出後30分経過した頃がよく、今では7時過ぎです。気温が温まると人間には体験できないことで、上昇気流に乗り、飛びびやすくなると考えられます。トンビはレース鳩より大きくても羽ばたきせず旋回します。上昇気流は鳥類にとって大きな味方なのでしょう。
 
 温かくなり、太陽高度が上がると舎外したいのでしょう。鳩たちは出舎口に集まります。このタイミングに出舎させることが肝腎で、一斉に飛び出し、すぐに見えなくなります。出たがらない場合は舎外したくない時間帯と考えます。
 
P1020335【出舎口は飛び出しやすいように横に広く作る】
 
 ところで、タイトルの如く、現在私が工夫してるのは「高度ある舎外」です。レース鳩は比較的いろいろと癖がつきやすい動物です。身近な例では近所の電線に止まる癖です。これはレースで不利はもちろんのこと、環境的にも好ましくありません。これも一つの悪い習慣であることから、いくら追っても飛ぶのは一時的なことです。いずれにしてもあまり飛びたがらない状況、もしくは空腹でないと考えられます。
 
 動物調教の主たることは餌の与え方にあり、動物との信頼関係を保つことでしょう。それは、しっかり飛べば、「空腹になり、その後、飼い主から餌がもらえる」という、この関連を体に覚えさてることです。
 
 この対処法は500m~1000mの山岳地帯の高度ある地点から行なう訓練がポイントの一つと考え、この繰り返しは、平地での舎外のみとは飛び方が断然変化すると考えてます。
 
P1020327【大麦3割】
 
 もう一つは、今の時季、餌に大麦を加えます。空腹であれば、好き嫌いなく早く啄ばみ、飼育者の思う壺です。つまり、鳩体を軽くすることにつながります。エネルギーある良い餌のみ日々与えてると鳩体が重くなります。レース鳩は空中を飛ぶので、鳩体が軽いレース鳩は大きな魅力です。これは系統に因ることもあるでしょうが、飼育者の管理にも因ります。
P1020331【換気口は東西南北のみでなく、上下にも】
 
 今は亡き大先輩から教わった「鳩舎を煙突にする」という鳩舎構造の教えは40年経過した今でも、これは正しいと心に響いており、睡眠中も呼吸してるレース鳩にきれいな酸素を与える換気の必要性を説いてます。つまり鳩舎内の空気を下から上に流すという教えです。
 
P1020337【天井近くの高い位置にある巣房・・・選手鳩鳩舎】
 
 長距離レースでは「産卵もしくは育雛状態を利用」が有利なことは明らかです。これで帰巣本能がより高まると考えられます。それは鳩にとって決まってる巣房を逆算して扉を開ければいいのです。巣房の位置は高い方が動物の本能からも自然でしょう。
 
P1020336【床から1mの位置にある水浴場は飼い主が腰を痛めない】
 
 鳩舎内に日が当たれば、濡れた羽を乾かせます。多くの鳩舎では、水浴は飼い主にとって最も負担が大きいことの一つですが、当舎では選手鳩鳩舎も種鳩鳩舎でもご覧のように蛇口を捻れば、水が出て、栓を抜けば下水に流れるので、自慢できる構造はこれぐらいです。しかも、井戸水なので何回行っても水道代はかかりません。
 
 風がない日の午前中に水を溜めれば我先に飛び込みます。このような状況であれば、結構回数も行なえます。今の時季、換羽が仕上がるときなので多めに水浴したがるものです。
 
P1020338【遠征に出掛け、もぬけの殻の鳩舎】
 
 今後も、天高く、横一線となる飛翔、スピードある舎外を求めます。高く飛翔してる姿を現在の子供たちに見せたいものです。60年間レース鳩を飼育してる私にとって、現在は時代が変わり、子供たちにとってレース鳩を飼育をする環境になく、親も進める人はいない時代になりました。
 

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2017年10月12日 (木)

更に高度を上げ飛翔する訓練・・・子持山中腹から

P1020120【放鳩後、高度を上げるレース鳩】・・・拡大してご覧ください。

 昨日、家を暗いうちに出発し、群馬県・子持山の中腹からレース鳩の集団訓練を実施しました。一人暮らしで生活自体が大変でも、人間好きなことをするときは「生き生きする自らの精神と肉体」に気づきます。家族であるレース鳩を鍛錬し、より高度ある飛翔を狙いました。
 
 レース鳩を訓練する上でポイントはいくつかあります。その一つは北海道からの帰還を考慮する場合は、可能な限り「直線上を飛ぶコースを訓練し」、同時に「飛翔する高度が高ければ高いほど有利」に働くことを実践します。
 
 この二つのことは血統ではなく、飼育者が他鳩舎に同調せず、自ら秘密裏に行う理想的な放鳩地の発見がポイントと言えます。
 
 この高度を飛ぶ訓練が方向判定に有利と考えられ、平素の舎外のみではレース鳩にとって、高度を飛翔する必要がありません。舎外は主翼の筋肉など身体の調整に役立っても、レース鳩が本来持ってる脳を酷使する方向判定訓練には無関係のことです。
 
 一方、更に方向判定能力を陶冶するには集団放鳩~単羽放鳩の繰り返しが効果があり、単羽とは1羽のみでなく、通常では2羽で行っても、「孤独な飛翔に耐える精神力」が培われ、1羽の場合と同様の効果が期待できると考えられます。海越えレース【600K】前では本来の1羽による放鳩がより効果があると考えます。
 
P1020112【赤城山系・荒山と鍋割山の間からの日の出直前・周囲は暗い】
 
 飼育者の努力により、できる限り現地には薄暗いうちに到着して静かに休ませます。距離が延びれば車揺れの休憩時間を伸ばします。徐々に周囲が明るくなって行くとき放鳩籠の中で太陽が出る方向を見させておくことが、すでに方向判定すると考えられます。放鳩籠は15羽用であっても、鳩の数が多いと落ち着けず不利です。「脳の冷静さを保つ上でできるだけ羽数を少なく」します。
 
P1020103【薄暗いうちに太陽方向を確認させる】
 
 放鳩地として選定する場所は高地であり、周囲が開けてる地点です。落ち着いて景色を見渡せる場所が適地です。猛禽対策として近隣に森と送電塔がないことです。これが前述の秘密裏に放鳩地を持つということです。
 
P1020113【6時に赤城山から日の出】
 
 この瞬間に鳩の目を詳細に観察すると、籠の中で目の輝きに変化が起こります。それは緊張感と共に、自信に満ちた知的な目です。すっかり休んだので飛びたがる雰囲気が伝わって来ます。太陽が十分高くなった6時10分に一斉放鳩しました。スパイラルしながら多少薄暗い中を勢いよく高度を上げます。
 
P1020115【勢いよく旋回し高度を上げる】榛名山の山腹に伊香保温泉を望む
 
 放鳩時刻については、太陽が高く上がってしまった時間帯より、日の出後10分~15分以内が気温に関して飛びやすく、前述の猛禽の出現を避ける理由からも、早起きは三文の徳と心得るべきです。
 
 日本のポンペイといわれる5~6世紀の榛名山の大噴火で、当時の生活がそのまま埋没した黒井峰遺跡の地点より、遥かに高いこの放鳩地の標高はすでに500mあり、鳩たちにとって平素の舎外では全く体験しない高度です。このまま更に高度を上げ飛翔することが今回の目的なので、放鳩後に高い飛翔を見ることは飼育者にとって、その成果を検証する時間帯です。
 
P1020119【放鳩後1分で高度を上げる】
 
 最初の写真ほどに高度を上げると、より正確な方向判定がしやすく、方向が決まれば一直線に鳩舎方向に向かいます。すぐに私の視力範囲外に行ってしまいました。もぬけの殻なった籠を積んで一路、帰路につきました。私は途中で朝食を摂り家に着くと鳩はゆっくり寛いでました。表情からして、私より1時間以上早く帰還してた雰囲気です。午前中、水浴させ疲労を回復させました。
 

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2017年9月21日 (木)

高度ある飛翔をめざして・・・大間々の高台で実施

P1020020【推定高度200mで方向判定、西へ向かう】・・・拡大してご覧ください。

 本日21日【木】は秋晴れと天気予報で報じたことから、今朝、レース鳩36羽を暗いうちに籠に詰め、家を4時40分に出発、東の空に金星が輝く暗い道を一路、群馬県東部の大間々へ向かいました。
 
 私の住む倉賀野から大間々まで約1時間のドライブですが、現地で放鳩まで鳩を休ませてる間に食べようと、途中、コンビニで朝食を購入し、日の出の前の暗い山道を再び大間々の高台をめざします。アクティーは四輪駆動であっても、急坂はエンジン音が高なり、高台の最も北の広場に5時40分に到着です。
 
P1020021【高台から眺めると大間々の市街地は約100メートル下に見える】
 
 ここ大間々の高台は銘峰・赤城山の最も東の山麓で、ご覧の通り、日の出に輝く街並みはかなり下方に見えます。今朝はたまたま霞んで遠望の山々はよく見えませんが、冬晴れには白銀に輝く富士の雄姿が見える場所です。冬季、レース鳩は富士を眺めつつ飛翔します。
 
 この高台は私のお気に入り個人訓練地で、今までここで40回ほど訓練しても、放鳩直後に猛禽が現れたことは一度もありません。「稚内モザイク号」がGNレース直前に、ここから2回単羽訓練したところです。
 
P1020012
 
 薄暗いうちに籠を並べ、鳩に方向判定させつつ、暫し休憩です。高台からの景色はよく上空は次第に紺碧になっても、ここは太陽が当らない地点です。この時間、鳩には申し訳なくとも私は朝食です。4時起きしての作業は既にお腹が空き5時55分の朝食です。平素こんな早い朝食はありません。
 
 1時間の運搬では鳩はそれほど疲れてなさそうで、時々グルッポ、グルッポと元気に鳴いてます。30分休ませつつ景色を見させたので、上空に猛禽がいないことを確認してから6時10分、一斉放鳩しました。
 
P1020014【悪路も登る四輪駆動アクティーバン】
 
 今春生まれの若鳩も既に籠慣れしており、勢いよく飛び出し、飛び出した地点が既に標高200mです。一回旋回し、Persimmon Marsh Loftがある西南方向に向かいつつ高度を上げました。猛禽は出現せず、高台より更に約100m上昇したので地上よりおよそ200mの高い飛翔です。
 
 タイトルの如く、レース鳩は「高度を飛翔する」ことが何かと有利に考えられ、飼育者の私として、今後も可能であれば訓練地は高い位置で放鳩することにしてます。
 
 最初の写真のように市街地の遥か上空を飛ぶ習慣を目的にしますが、基本的に鳩の体重が重い場合は難しく、余分な肉を取り去るためにも訓練は必要で、概して軽い鳩をめざさなくてはなりません。
 
 昔より、著名な長距離競翔家は血統云々の前に、手に持って軽い鳩に注目する傾向です。軽くて翼に柔軟性があれば、重くて硬い鳩より断然有利でしょう。
 
 ところで、現在、換羽状況はその峠を越え、主翼の8~9枚目ほどです。見た目に如何にも換羽の真っ最中の鳩は体調に問題があり、逆に換羽中を感じさせない鳩は体調がよいと判断します。平素の餌は混合飼料に大麦を少々混ぜて大腸の調子を整えます。
 
P1000991
 
 夏の終わりに西より訓練を開始し、32年前、日航機が墜落した御巣鷹の尾根から成鳩のみ50K訓練に始まり、その後イヤリングも加わり、訓練は4回終わりました。
 
 次回は、群馬県子持山の黒い峰遺跡から訓練予定です。鳩舎から見た方向は今までと異なり西北です。ここは推定1500年前、榛名山・二ッ岳の噴火により、今でも多くの民家が埋没してる遺跡の上です。標高250mは市街地より150mほど高い位置です。見晴らし最高で、高度を飛翔させる訓練地として目的に合致してます。
 

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2017年9月14日 (木)

物質的な終活は必要でも夢を大きく持って生きる

Dscf0089【英国が世界に発行するレース鳩月刊誌の表紙に一回目登場】

 人生とは比較的短いものであると次第に感じつつあります。それは最近、小中学校を共にした近所の同級生A君が病気で急逝しました。彼とは東京・江戸川での情緒溢れる屋台船で行なわれたクラス会に共に参加し、祝杯を挙げたのは最近のことで、その光景は今でも脳裏に残っており寂しい限りです。
 
 同様に、小中学校での同級生で私が最も仲良くし優秀だったK君も3年ほど前に亡くなり、10代最後に仙台から手紙をくれたことが印象に残ってます。逝去される2年前ころ私の家に来て、今度、「高崎市議会議員に立候補するので応援してくれ」と真剣な顔で言ってたのがついこの間のことです。
 
 しかし、立候補直前に無念にも病気のため他界し、ピンチヒッターで立候補した奥さんが当選しました。しかし、還暦を過ぎてからの慣れない業務は困難だったのでしょう。奥さんも二期目は立候補しませんでした。
 
 現在、私を取りまく同級生で亡くなったり、行方不明の人は全体の約三分の一に達してます。このため、私自身いくら長命を願ってウォーキングなど健康に気をつけていても、生身の人間である故、明日の命は知れません。
 
2674【三階の鳩舎を取り去り二階に】
 
 ところで、小学校四年からずっと飼育してるレース鳩は人生と共にあり、学校に勤務時代にはマラソン大会や運動会での開会式でたくさんの鳩を飛ばし雰囲気を盛り上げました。既に40代~60代になってる当時の生徒さんたちはおそらく今でも記憶に残ってると思われます。
 
 今朝も6時から36羽を大空へ舎外運動に出し、帰還したらすぐに餌を与えました。大空を1時間ほど飛んで頑張った鳩たちに餌を与えるのはレース鳩とのコミュニケーションが取れてる瞬間であり、「しっかり飛んだら餌がもらえる」のは互いの約束であり、非常に楽しいものです。鳩舎に入れば鳩が私のそばに寄ってくる毎日です。
 
P1020557【鏑川の土手を腕を振ってウォーキング】
 
 ところで、タイトルの如く最近耳にする言葉の一つに「終活」があります。人生を閉じる前に自らのものを整理整頓しておくことでしょうが、「世の中でこれほど寂しい言葉は他にないでしょう。」しかし、現実に65才以上の人が人口に占める割合は3分の1を超えてます。一方、近年、日本人の一日の死亡者数は3000人を超えてます。【厚労省】
 
 このような現実を直視し、特に一人暮らしである私は、いつかは残される2人の娘のために今後、身辺の整理を行うことを頭に入れつつ、最後の最後まで、あるいは「終わり良ければすべて良し」の考えで希望を捨てず、大きな夢に向かって生活したいです。人生はいくつになっても大きな夢があれば、力強く生きられます。
 
P1020970【現在の鳩舎】
 
 一方、既にレースに参加してなくても、私は「稚内モザイク号」の血統を中心に舎外したり、時折、訓練に行き、高度ある舎外をめざしてます。大空の中を本当に小さく見える高度ある舎外ほどレース鳩飼育者にとって楽しいことはありません。しかし、今後は鳩の数を次第に減らす考えです。つまり、徐々なる終活の一つです。
 
 来春からは雛を引く数を10~15羽程度にし、全体的に飼育規模を縮小します。万が一のことがあっても、残された娘たちが鳩を処分できる【人に与えること】程度の数です。二階の選手鳩はご存じの通り、舎外運動していれば、自然の掟として猛禽類の餌食となり、それは自然減です。今後は次第に少ない羽数を飼育し、余生は白系統のモザイクでぐんぐん大空を高く飛翔する姿を眺めることに楽しみを見い出します。
 
 人生の終盤で何より大切なこと、それは経済の安定、健康度、趣味において、人に心配かけない状況の維持に努め、13年間一人暮らしを続けてきた生活を解消する方向をめざしたい。
 

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2017年8月31日 (木)

御巣鷹山でレース鳩を放し、520名の冥福を祈る

P1000991_2 【御巣鷹の尾根で鳩を休ませる】
 
 群馬県上野村に位置する御巣鷹山の尾根は32年前、日航機が墜落した所です。私は群馬県高崎市に住んでることから今まで3回登り、お線香を手向けました。4回目として登った今回はレース鳩を11羽連れて登り、昇魂之碑の前で520名の御霊のご冥福を祈り午前10時に放鳩しました。
 
 この日は朝6時30分に家を出発し、レース鳩を積んだ車は高崎市~富岡市~下仁田町~南牧村~湯の沢トンネル~上野村~御巣鷹山へのコースを辿りました。
 
 以前は地理的に近くても険しい山岳に阻まれ、往来ができない地元では、近年、この湯の沢トンネルが開通したことで、上野村と南牧村や下仁田町が時間的に近くなり、地元では先人たちからの悲願が達成し、物流往来が盛んになった大動脈です。
 
P1000975【上野村と南牧村を結ぶ全長約4000メートルの湯の沢トンネル】
 
 トンネル内は南牧方面が低く、上野村方面が一方的に高くなってる傾斜の連続であり、4分ほどで一気に上野村の高い地点へ到達し、以前のように鬼石~万場経由に比較すると夢のようです。群馬県内では谷川岳の下を通過する関越自動車道トンネルに次ぐ長さではないでしょうか。
 
 いよいよ車は自然豊かな上野村を走り、これからが登りの本番です。上野村の住宅街から20Kmも奥地で、しかも高地に位置する御巣鷹の尾根をめざします。
 
P1000977
 
 この界隈は山また山の山岳道路で多くのトンネルがあります。中にはループ式で高い地点に登るトンネルがあり、トンネル内はカーブの連続です。トンネルを出るとまたトンネルです。途中、水力発電の上野ダムが目に入りました。
P1000998_2
 
 トンネルを出ると今度は曲がりくねった狭い道の連続であり、渓谷に沿って急峻な坂道を登り、車のエンジン音は一層高なり、上野村の住宅街から遠く離れた奥地・御巣鷹山の駐車場にやっと着きました。家を出で2時間です。
 
 近年、道が整備され、私が最初に来たときより奥まで車で行けるようになり、小型のバスでも駐車できるようになりました。しかし、最後の急峻は自分の足で歩かなくてはなりません。
 
P1000981【登山道入り口】
 
 鳩を休ませてから標高差180mの山道を籠を持って登ります。鳩が入ってる籠の重さは15Kgほどあり、片手に持って登ります。半世紀以上レース鳩を飼育してても、こんなことは初めてです。急峻な山道は10歩歩いては一休みの連続で、空気の薄い標高1400m付近では、呼吸が苦しく、せせらぎだけの静寂な一本道を昇魂之碑をめざします。
 
P1000985 【登山道は整備されてる】
 
 せせらぎの水を鳩に与えましたが、飛翔してないので飲もうとしません。いつかは着くと自分に言い聞かせながらの一歩一歩です。やっとのことで歌手・坂本九さんが眠る近くまで辿り着きました。
 
 近くに水道水が飲み水として備えてあり、ここで暫く休憩です。鳩たちも揺れる籠の中でどこまで行くのだろうという顔をしてます。そして、ついに到着した高天原のような標高1539mの昇魂之碑の広場です。
 
P1000995 【管理人として有名な黒沢さん(左)と小生】
 
 事故以来、32年間、週5日は登って来てるとの黒沢さんに偶然お会いし、先日の8月12日にもテレビで拝見したお方です。彼曰く「長いことここで整備をしてるが、鳩を持ってきた人はあなたが初めてです。」との言葉に重かった鳩運搬の疲れもどこかに消えました。
 
 何と彼は私と同い年とのことで、親しみが湧き、暫くの間、レース鳩について私にいろいろ質問されました。鳩の脚には私の氏名と電話番号が嵌ってることや、雛から育てて訓練し、東北地方や北海道から飛ばすことに驚かれました。
 
P1000990_2
 
 いよいよ10時になり、一斉に放しました。鳩の羽音と飛び立つ勢いの凄さは、あっという間のことで黒沢さんもかなり驚かれた様子です。11羽は一度旋回しただけで東の空へ消えて行ききました。
 
 鳩たちは直線距離50Kmある高崎市で鳩舎を構えるPersimmon Marsh Loftをめざし、自ら空中で方向判定しつつ古巣へ向かいます。険しい山岳地帯なので直線的に飛ばず、多少大回りして飛びやすい所を選びながら鳩舎をめざします。
 
P1020306【鳩がめざす高崎市にあるPersimmon Marsh loft】 
 
 その後、私は暫く御巣鷹山の空や青々した自然を眺めて寛ぎ、いよいよ下山です。帰路は下り坂なので空籠を持って一度も休憩せず、一気に下山です。途中、東京から20名ほどの若い女性グループとすれ違い、珍しそうに籠を見てるので「昇魂之碑」で鳩を飛ばしましたと伝えました。
 
 ところで、鳩飼育はレースとして競争も楽しいことですが、以前に鳩を通じて行なった日中友好と同様、今回は日航機墜落で尊い命を無念にも落とされた520名の御魂のご冥福を祈ることができました。これも平和のシンボルであるレース鳩飼育の冥利です。
 
 世の中、ミサイルの日本上空通過で物騒な時代です。子々孫々のため、今を生きる大人の知恵で事故や戦争を未然に回避しなくてはなりません。
 
【追伸・・・御巣鷹山から放したレース鳩はすべて帰還しました。】
 

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2017年8月21日 (月)

三階の山小屋風の部屋を有効利用したい

P1050442【本来は計画になかった空間】

 21世紀と共に建設した家は屋根が大きいことから、二階の天井裏に広い空間ができました。これは当初の計画になく思いもよらない景色のよい部屋です。大工さんにお願いし、梁が剥き出しにし見える山小屋風にしてもらいました。天井を杉の板張りに、周囲の壁は体裁よく布張りにしてもらいました。ご覧の窓が東西に四個ついてます。
 
 このような所は中世ヨーロッパや近代アメリカではロフトと称され、当時のレース鳩飼育者はこのような言わば屋根裏部屋で鳩を飼育し、レースに参加してました。この名残で鳩舎のことを今でもロフトといい、このブログの名称もPersimmon Marsh Loftとなってます。  
 
 ここにある家具は応接セットのソファーが一組、本棚、そして昼寝用のペットが一つあります。近所の屋根より一段高く、風は東西に吹き抜け、夏季の今はクーラー使う必要はありません。冬季は一階と二階の温まった空気が上昇して来るので、寒くなく、年間を通じてこの部屋を有効利用したいと考えても今までは殆ど行くことはありませんでした。
 
 ところで、昨晩は隣町の岩鼻が花火大会だったので、隣家の親と子供さんを呼んでここから花火見物になり、平素、静寂な我が家は賑やかな子供の声に包まれました。未来が無限ある元気な子供たちの動きと歓声ほど希望が感じられるものはありません。内心、現在の一人暮らしこそ不自然であることを再確認することになりました。
 
P1010493【二階から三階への急階段】
 
 当初は梯子で昇ることを考えましたが、長い間には足を踏み外す可能性があり、小幅の階段を作りつけにしてもらいました。手すりに掴まれば危険はありません。ただ傾斜が急なので登山用語である三点確保が転落防止のポイントです。
 
 実は、ここにはレース鳩を高く飛ばしたり、長時間飛ばす黒旗があります。これは競馬の騎手が使う鞭の役目です。この旗を掲げるとレース鳩はこれを一瞬、嫌いなカラスと勘違いするらしく、鳩舎に戻ることをやめ、高崎市街地の上空など近隣の町まで飛び去り、一時間すると帰還することから、そのときに旗を降ろします。下ろしたらすぐに餌という一連の鳩との約束がレース鳩飼育のポイントです。
 
P1000367 【通る人から何の旗ですかとよく訊かれる】
 
 三階の部屋の床は木製フローリングであり、所々に大屋根を支える柱がありますが、東側は10畳ほどの生活空間が可能です。今までは昨晩のように花火を見たり、1月1日は初日の出を眺めたり、新築当初は昼寝の場所でした。
 
Photo 【初日の出は自宅で見える】
 
 ところで、今後ここを有効利用したいと考えてます。少子高齢化時代にあって私は年々、年を重ねつつあり、物事に集中できる静かな部屋の特徴を生かし、脳の活性化に使えば一つのsenile dementia対策になるでしょう。毎日、励行すれば何事もプラス思考になる人間になれるかもしれません。
 
 時々は知り合いを呼んで赤城山や榛名山、浅間山など遠方の山々の景色を望みつつ、歓談を行えば生活に変化が生じ、脳に刺激と栄養を与えられそうです。なかんずく、一杯を共にすれば正に高山の山小屋にいる錯覚に陥るでしょう。
 
 要は平素の生活として使用するのが基本であり、当面、ここでの集中は読書とし、亀井勝一郎の著作などを通し、現代の混乱を生き抜くにはどういう精神能力が必要か思索したい。
 

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2017年7月20日 (木)

23才の「シンクロ号」逝く・・・人間なら110歳ほど

4169【脚を踏ん張り、姿勢の良かった生前のシンクロ号、性格温厚】

 関東地方が梅雨明けした朝、種鳩鳩舎でシンクロ号の異変に気付きました。超高齢のため♂であっても♀鳩鳩舎で生活させてました。珍しく立たないで腹這いなので私は手にとって飲水器に近づけるとゴクゴク水を飲み大丈夫かなと思いました。その後、広い巣房に入れ一羽にしてましたが、2時間後に行くと目を閉じ、私が置いたままでの姿で大往生でした。
 
 現実には多くのレース鳩が生後1~2年内に猛禽の餌食になる時代に、ずいぶん生き延びました。「シンクロ号」の特徴は肌触りの感触がきめ細かいシルクタッチでした。
 
P1030168【血統は英国ジェフハント系×米国フランクキタ系】
 
 この鳩について、20年ほど前、私は申し訳ないことをしてしまい今でも悔んでます。でも、その代わり、レース鳩としては日本一かもしれないほど超高齢まで私の鳩舎で生き延びたことで、その罪は補えたかなと思ってます。
 
 「シンクロ号」はイヤリングで秋500Kまで飛翔し、翌春、100K~900Kまでレースに参加し、中距離で1回ほど入賞したことがありますが、今でも脳裏に焼き付いてることは距離930Kある北海道羽幌町からのチャンピオンレースです。
 
 当地では翌日レースとなり、朝7時頃までは帰還してないことを確認し、トラップを開けたままにして私は当時の勤務校である県立前橋高校へ向かいました。この頃の記録機は手動のいわゆる鳩時計であり、鳩が帰還しても人間がいないと記録できない時計です。現在、使われてる自動入舎機は未だ普及してない頃です。
 
Dscf0624【津軽海峡を渡るには下北半島か津軽半島をめざす】
 
 このため「シンクロ号」が帰還したとき私は留守中で、折角、北海道北部から海風吹く津軽海峡を自力で横断し、恐怖の中、一泊、どこかで仮眠し、翌日、群馬高崎の古巣へ帰還したのに主人がいません。故に帰還時刻が公式に記録されませんでした。
 
 結局、私が学校から帰って来て記録したのは午後6時頃で、もしかすれば、午前中、早めに帰還してたこともありえた思うと、遠方からよく帰って来たシンクロ号に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。レース結果は連合会でも最下位ほどでしたが、900Kレースでは未帰還の鳩が多かったです。
 
 ところで、ニュースによると偶然にも現役医師・日野原重明先生が超高齢105才で天寿を全うされました。全国を巡られ子供たちに「命の教育」をされたことに私は深く感銘してます。先生は「よど号」ハイジャックのとき客として搭乗されており、人質になってしまった方です。その体験から命は貰ったもの。今後の自らの命は「人のためになるよう生きる」とおっしゃってました。
Photo【高度ある舎外をめざす】
 
 その後、「シンクロ号」は種にし、近年では19才頃、ブラックサハリン号系と交配を試みましたが、血が入りません。その後、茨城の高塚鳩舎作「稚内ブルー号直仔」と交配したところ血が入り、2羽の雛が生まれましたが、驚くことに、鳩舎に大きなアオダイショウが入り、飲み込まれるという悲劇が起こりました。
 
 このとき、私は鳩舎内でバタバタ鳩が音を立ててるので中に入ると、1.3mほどの蛇が外に出ようと頭をあちこちに揺らしてるのです。私はすぐに高枝バサミを思い出し、挟んで持ち上げようとしても長いアオダイショウは思ったより重くて持ち上がりません。結局、蓋付きのバケツを持ってきてやっとのことで捕らえ、烏川に運んで放しました。
 
 このため、シンクロ号の直系は現在いないかもしれません。血を引いてる種鳩がいるかどうか作出原簿を調べてみます。
 
P1010607 【個人訓練として積みこむ】
 
 ところで、真夏の訓練は今春生まれの雛にとって重要です。「鉄は熱いうちに打て」はレース鳩の雛にとって当て嵌ります。過保護にし過ぎて訓練しないと良い先祖から受け継いでる帰巣本能が蘇り難くなると考えられます。
 
 私が考える効果的な帰巣本能を陶冶する方法は最初の訓練で、涼しい早朝に5K~7Kほどを集団訓練し、5日ほどして次に15Kほどを集団訓練した頃です。今度は単羽訓練です。距離は5~7Kと少し戻り、一羽でなく2羽が適してます。時間はかかっても、姿が見えなくなってから次の2羽を放し、以下順に放します。楽しいので思ったほど時間はかかりません。
 
P1020320【選手鳩鳩舎の水浴場】
 
 力のつく訓練にするには、常に行う集団訓練より遥かに実力がつくでしょう。猛禽出現の確率は同じです。本来の1羽で放す単羽訓練はもっと距離を伸ばした頃、狙った中距離レースや長距離レースの前です。このときは帰還コースを頭に入れ、それに近い見晴らしの良い「高い地点」から放鳩し、本来の1羽による単羽訓練です。これを狙ったレースの直前に2回します。
 
P1000775 【蛇口を捻れば水が出て、栓を抜けば下水に】・・・種鳩鳩舎
 
 いよいよ本格的な夏の到来と同時に、レース鳩には身体のすべての羽が徐々に抜け換わる換羽という生理現象が11月頃まであります。このための栄養素は飼い主の力量です。動物調教は餌ですが、栄養不足でも栄養過多でもなりません。鉱物飼料は3種ほど混ぜるとバランスがいいです。
 
 水浴は飼い主が面倒に感じない構造がポイントです。この時季の水浴は新しく生える羽の健康にとって、可能であれば回数を多くしたいものです。 
 

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2017年5月29日 (月)

アドールボーイ直仔×稚内モザイク直仔による雛

P1020970【新緑の中にある緑の鳩舎】

 住宅街に鳩舎を構えてるので、舎外運動は一度にすべてを飛ばさず、成鳩については♂♀別々に出舎させ、♂の部屋にも♀の部屋にもそれぞれ出舎口があります。また、今春生まれの雛の舎外は失踪しないよう馴致が終了まで成鳩とは別に行います。
 
3527_2【毎朝の舎外】
 
 以前は60羽から70羽を一度に飛ばしてましたが、昨今は近隣から舎外をしてることが分からないよう羽数とともに時間帯など工夫してます。これで羽音も静かだからです。余り遠征しなかったり、近くの屋根や電線に止まるのは習慣ですが、案外、前日の夕方の餌が多過ぎると翌朝の入舎が悪くなります。常に空腹感ある状態を作ると調教はうまくいくものです。
 
 動物の調教は猛獣のみならず、犬もレース鳩も餌の調整で、飼い主の思う壺になるもので、以前にも書きましたが、その点、私は大麦をかなり与えてます。それは意外とエネルギーがあり、元気が出ます。一方、空腹感が起こるからです。
 
P1020965 【手に持つと腰回りがしっかりし、立ち姿が良いアドールボーイ系】
 
 ところで、表題の件です。北海道の大橋鳩舎は、皆さんから通称「デカ橋さん」と呼ばれてます。私は未だお目にかかってませんが、東京にご出張の際でも、いつか高崎駅前「どんどん」で一杯飲み鳩談義することになってます。
 
 というのは、レース鳩掲示板で彼と知り合いになり、親しくしていただいたことから私は当舎作「稚内モザイク号」直仔М♀【カッキーチェ・・・命名はデカ橋さん】をお送りしたところ、彼の方から1羽の鳩B♂が送られてきました。
 
 その鳩【25174】はデカ橋鳩舎基礎鳩であるスケルケンス作「アドールボーイ」自身に「ハイレスカ」交配による鳩です。大橋鳩舎作「ハイレスカ」はシルバーエクセレントピジョン賞を受賞し、「アドールボーイ」の孫であることから、送られたBは近親です。
 
 当舎では、大橋鳩舎作「アドールボーイ直仔」B♂を今春は「稚内モザイク号×デヨング系BCW」交配による当舎作では鳩質が良い「白いモザイク」♀と交配したところ、写真上の雛が誕生してます。未だ生後20日ほどでも、巣房にいて威厳を感じさせます。今回は写真を撮るので止まり木に止まらせました。堂々としてます。
 
P1040777【当舎作翔・稚内モザイク号】
 
 ところで、雛作出における管理面で、私が配慮してることの一つは飲水が「冷たいこと」です。ご存じのとおり、鳩の体温は人間より5°高温で41°~42°であり、飲水が生ぬるい状態であってはならず、冷たい水が状態を良くします。特にこれから夏にかけては作出時に限らず、レース鳩には冷たい水を与えることが基本と考えます。
 
 このためには「鳩舎の外壁と内壁の間に断熱材を入れたり」、換気は特に東西によく流れるように涼しい室内環境づくり、そして、「飲水は冷たく」が良い状態の維持に大切と考えられます。夏場、私は鳩舎に入ったら水を交換してやります。
 
 雛を育てる上で、腰回りなどしっかりした鳩体に育てるには「巣房の中に餌があること」がポイントで、内容は小粒で栄養価が高いサフラワー、麻の実、菜種、豆類などです。巣房の中に餌があると、雛のできが断然違ってきます。また、雛が早くから啄ばみ始めます。
 
 最初に記述したデカ橋鳩舎のアドールボーイ系雛のモザイクは貴重です。しっかり舎外をつけます。
 
 

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2017年5月 1日 (月)

方向判定能力を陶冶する単羽訓練・・・レース鳩

1920pxtomihiro_art_museum_2【群馬県・草木湖畔にある富弘美術館】

 昨日、既に基礎訓練してある成鳩15羽を直線距離50キロある富弘美術館近くで1羽ずつ放しました。今まで殆どの訓練は集団で行ってきましたが、拙い体験では単羽放鳩では放された鳩が他の鳩に頼らず、広大な大空の中で自らの方向判定能力を高め、併せて孤独な飛翔力が培われる効果的な訓練と感じてます。
 
P1010606
 
 実際の長距離レースでは途中から個々の実力の相違により集団と離れ、孤独な戦いが強いられることを考えるとき、単羽放鳩こそ実戦に役立つ訓練であり、長距離レースの前には一つの選択肢として実践したいものです。
 
 以前にGNの前に1羽の鳩【稚内モザイク号】を持寄りの2週間前から3回の単羽訓練しました。その距離は猛禽の危険を避けることから極短距離で実施しました。10K、15K、25Kです。この距離でも自らの方向判定に磨きをかけ、特に孤独な単独飛翔に慣れさせたことは十分意義があったと考えます。
 
 ところで、今回、放鳩地に選んだ富弘美術館の画家・星野富弘氏の著書を読むと、彼は子供の頃、鳩を飼育してたことが書かれてます。
 
 私と同窓でも学年と専攻が異なることから話す機会はありませんでしたが、彼が勤務してた倉賀野中学校の校歌を私の友人を通じてピアノで弾いた録音テープを送ったことがあります。彼の印象は微かに覚えているとのことを友人を通じて知りました。今回、富弘美術館近くでレース鳩を飛ばしたことを知れば、彼はきっとご覧になりたかったことでしょう。
 
P1020840【稚内モザイク号・・・本日撮影】
 
 ところで、単羽訓練は数回の集団訓練を体験させた後に行うべきで、あまり若いうちから行うことは前述の通り危険性があります。飛翔能力や方向判定が十分培われた後の期間や、狙った長距離レースの前です。
 
 単羽訓練のポイントは前に放した鳩の姿が完全に見えなくなってから次の鳩を放すことです。鳩舎までその鳩1羽の実力で帰還させることが目的です。
 
P1020841
 
 ところで、展望台兼入舎口が鳩が降りる重みや、雨に晒され劣化したことから崩落寸前でしたが、自ら補強工事を行い、暫くは安全でしょう。いずれ欧米スタイルのアルミ製のものに取り替える予定です。 写真の展望台は雛の馴致に便利でした。
 

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