今年は春が一日早くやって来る
【蕾が膨らんでる紅白咲きの花梅・品種名・思いのまま】
英国詩人P.B.Shelly(1792~1822)の詩の一節 O, Wind, if Winter comes, can Spring be far behind?・・・おお風よ、もし冬が来るならば春は未だ遠く遅れているという筈がなかろうか。(冬来たりなば春遠からじ)
令和3年を迎えるや否や、気圧配置は日本列島をすっぽり覆う西高東低の冬型となり、日本海側の各地は例年にも増して大雪です。今日、私の群馬県南東部は一日中、いわゆる「空っ風」が吹きつけ、一際寒い一日でした。学校は今日から三学期が始まり、私も社会の一役を担うため朝7時20分から今回は通学路の信号に立ち、推定200名の子供たちの横断を挨拶を交わしつつ安全を期して見守りました。
冒頭の詩は誠に有名です。しかし、一見、季節のことを言ってるというより、寧ろ、私たちの生き方について指針を述べています。今は不幸な状況でも、じっと耐え忍んでいれば、いずれ幸せが巡って来る。という喩えに考えられます。
現在、日本は未だ経験したことのない感染病が収束するどころか、年末から年始にかけ、ますます激しさを増してます。国民一人ひとりが徹底して三蜜を避けて生活しなければ、この先どうなるか予測がつきません。収束という名の春は遠いかもしれません。この1ヶ月間の一人ひとりの生活方法が最も肝心です。
ところで、タイトルの如く今年は春が一日早くやってきます。これは例年、立春が2月4日であるのにどうしたことでしょうか。今年の立春は2月3日です。124年ぶりとのことです。ですから豆まきの節分も2月2日に繰り上げです。
以前にも拙文で記述しましたが、立春は二十四節気の一つで、実はそれは一年の中のある一瞬を指します。今年の立春の瞬間は2月3日23時59分と国立天文台で計算されてます。あと1分以上遅ければ、例年同様に2月4日になったと考えられます。
二十四節気は、反時計回りに公転してる地球から見る太陽が、元々、立春として決まってる太陽黄経315°(赤緯21h)に、今年は2月3日のうちに届いてしまうからです。
立春とは地球から見て太陽が赤経21hに到達する瞬間です。この位置の背景の星座は「やぎ座」です。太陽黄経とは春分点を基準として天空に左へ360°あります。
やぎ座は7~8月頃、夜間に見えます。寒くても、あと1ヶ月後はもう春です。希望を持って日々生活しましょう。
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