椎の樹マンドリンアンサンブルを聴いて
私の住む倉賀野町でマンドリンアンサンブルを鑑賞できるとは思いもよらぬことでした。人口1万足らずの小さな町であっても音楽文化を大切にしてる方々がいることを知り嬉しくなりました。演奏者の皆さんは自信を持って生き生きと、ご自分の弦楽器を奏でていました。
写真の通りマンドリン、マンドラ、ギターによる編成です。主旋律を受け持つ第1マンドリン、第2マンドリン、対旋律を受け持つマンドラ、低音部とリズム伴奏及びアルページョによる伴奏を主とするギターによる合奏で、全体としては4部のパートによる合奏です。
演奏者は指揮者も含め全員が女性で、観客も殆ど女性で埋め尽くされていました。私としては普段味わえない何か温かみのある響きに聴こえました。
演奏者の方々は学生時代にこれらの楽器を手にしていたのでしょうか、最近始めた趣味の領域とは考えられ難く、まるで昔取った杵柄のように指の運びはスムースで、音色に輝きが感じられます。これ程のレベルでしたら、きっとレパートリーも幅があることでしょう。
たぶん、家庭の主婦をこなしながら時間を作り、音楽芸術に励む姿には現代の「主婦のあるべき理想の姿」を呈してるように感じます。家族の理解はもちろんのこと周囲の支えがあり、本日の演奏会を迎えたことと思われます。きっと、がんばり屋さんのチームワークなのでしょう。
エアコンの効かない狭い会場での演奏は蒸し暑くて、弾き難かったと思われますが、それをものともせず演奏美に専念された姿には感銘です。今度は広い会場がいいですね。
演奏全体についての感想としては、音を伸ばす場合、マンドリンはトリルによるローングトーンであるので、どうしても音が切れやすい楽器自体の宿命があるように感じました。マンドリンがもう少し多ければ楽ですが、できたらフルートの方を探して補ったり、また、低音部の充実には弓を使った弦バスが1本欲しいところでしょう。
これにより、演奏は一層、重厚味が増すと思いました。リズムについてはギターにより明確な表現になってますが、例えば「白鳥の湖」の踊りでは、簡単な打楽器をどなたか兼務されてもよいと感じました。
途中、会場のお客さん全員で歌う場面があり、プログラムに変化があり楽しかったです。「椰子の実」「知床旅情」「月の砂漠」などを歌うとき、可能であれば指揮者の方は会場のお客さんの方を見て指揮されれば、より一層、文字通り「ふれあい」につながると感じました。それにより美しいお顔ももっと拝見できて良かったと思います。
本日は倉賀野でこのように本格的な演奏を鑑賞でき大きな収穫です。こんな素晴らしい「椎の樹マンドリンアンサンブル」があることを倉賀野の住民にもっとPRしてもいいでしょう。それにしても手弁当での演奏とは恐縮です。弦楽器の優美な音色を満喫でき、心の充実したひとときを持つことができました。





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