カテゴリー「発声法の研究」の3件の記事

2015年6月 4日 (木)

横隔膜で肺を下から支えた発声を心掛ける

P1060782【新緑に映えるザクロの花】

 私たちは生涯にわたり、自分の体内を見ることはできませんが、心臓を初めとして各種の臓器や筋肉、そして骨があることを知ってます。そして、これらが私たちの生命を維持してることも知ってます。どれか一つが不具合になっても、生活に支障をきたし、治療が必要になります。

 ところで、私たちが歌を歌ったり、話をする場合は身体の機能によって声が生まれます。平素、私は「どのようにしたら響のある発声ができるか」について考えてますが、最近、一つの事実につき当たりました。

 その方法によると、声に「張りのある響き」と「安定感が増し」、「強弱のコントロールがしやすくなったり」、「高い声も喉を痛めず、意外と楽に出せる」ようになりました。

P1060781【日本シャクナゲの新芽・・・来春の蕾を持つ】

 学生時代には、歌うときは「腹式呼吸によりお腹から声を出しなさい。」と教わりました。しかし、実際にはお腹に空気は入りません。お腹にある空気はガスになるものです。空気をたくさん吸って体内に入れても、入る臓器は肺です。それなら、なぜ腹式呼吸というのでしょう。これは分かり難いことです。

 最近の私は、発声するとき「横隔膜」=diaphragmにより、下から肺を支える意識で歌うようにしてます。感覚的には胸の下方が横に広がり、結果的にお腹が凹みます。この形で「ア~」と発声すると響の良い声に変わることに気づきました。

 横隔膜の感覚がつかめない場合は、トイレで力む状態を思い出してください。これは横隔膜が下へ押してます。この反対の運動をすれば横隔膜が上に上がり、肺を支えます。

 横隔膜の位置は肺と心臓の下で、胃と腸の上にあり、両者を分け隔ててるドーム状で弓形の筋肉といわれ、大切なインナーマスルです。

 また、他の方法で横隔膜の存在を認識するには、「は」の音を息の音(子音)だけで、ハハハハと、恰も、犬が暑くて舌を出してハーハーしてるようにします。これは声帯を使わず、横隔膜だけで声を出しているので、横隔膜が動いてることから、その存在を認識できるのではないでしょう。やってみてください。

P1060785【収穫直前の梅の実】

 前述の通り、横隔膜は「心臓・肺の臓器」と「胃腸などの臓器」を分け隔ててる筋肉であるから、横隔膜には3つの孔があり、それらは食道、大動脈、大静脈です。

 平素、私たちが呼吸できるのは、横隔膜を緊張したり、弛ませたりを繰り返して無意識のうちに呼吸を可能にしていると考えられます。

 ところで、横隔膜で下から肺を支えると、発声が良くなると共に、背中がピンとして正しい姿勢になるようです。これからは歌うとき、横隔膜を上に押し上げる気持で歌ってみてください。声質の向上や強弱など声のコントロールができると気づくかれるのではないでしょうか。 

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2008年11月24日 (月)

牛伏山洞窟内で「千の風になって」を歌う

833  群馬県吉井町に聳える牛伏山山頂へ、ときどき散策に行きます。標高490メートルは下界に比べ空気はひんやりし、景色はため息が出るほど良好です。山頂の佇まいは晩秋から初冬へと、ひとり散策する心が侘しさを感じるには十分な環境です。

  この山の由来は牛が伏せたような遠望により命名されたのでしょう。山頂の一角には大きな牛が文字通り、伏せた形で横たわってます。余りにも大きく人を寄せ付けない風貌に思わず見とれてしまいます。こんな大きな作品をどのようにしてここに設置したかは謎です。

 山頂一帯はかなり広く、樹木に覆われ静寂、散策にはお薦めです。西に行くに従い上り坂であっても、遠くに高崎・前橋の市街地が望め、ほとんど訪れる人もなく自然との対話に打って付けのスポットです。麓にはドリームセンターが控え、帰路には一風呂浴びられ、まさに夢のよう。

 山頂にはNHK・FMや放送大学の電波塔があり、広域への中継基地でもあります。また、大きな梵鐘があり、山頂からの轟きは四方八方、遠方まで響き渡るでしょう。

Dscf0261   私は「いい出会いがあるよう」真剣に願いをこめ、力の限り打ちました。果たして未来の方の心に届いたでしょうか。

 こんな梵鐘の叩き方一つにもコツがあり、終始、力を入れ過ぎず、音の出る直前で力を込めるといいように感じます。鐘の音は余韻が残り、人を神聖な気持ちにさせる魔力が潜んでますね。

 ところで、今回初めて山頂の西端にある洞窟に入ってみました。長さ50メートルほどで深部は岩石です。驚いたことに、暗い中で幼子にお乳を与えてる母子像があり、暫し合掌。この姿を拝見し、私も生まれた頃は何も知らずにいたが、母の優しさを思い出しました。

  年月が経過すると、私たちはややもして、自分の力で成長したと思い込みがちです。でもそれは間違いです。この母子像を見て、亡き母の献身的な慈愛があって今があると思いました。

 どうしたことか、誰もいない洞窟の中、私は「千の風になって」を歌いたくなりました。

「秋には光になって畑に降り注ぐ、冬はダイヤのように煌めく雪になる。朝は鳥になってあなたを目覚めさせる。夜は星になってあなたを見守る。」洞窟内はよく響き、思ったより上手く聴こえるものです。暗い中で神秘的な気持ちになり、生きてることの実感です。

  最近、声の出し方についてあれこれ研究していますが、最近感じてる発声法は、見えない腹部について、【声を伸ばしながらお腹を前に出す】感じがいいと悟ります。あくまで横隔膜を下に下げる感覚です。発声が上手くできればどんな歌でも楽しくなるものです。最も身近で自分を表現できるものが歌です。

 今回、牛伏山山頂で季節の移り変わりを感じ、思わず冬桜も発見。「千の風になって」を歌うチャンスにも恵まれ、リラックスした散策ができました。

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2007年12月23日 (日)

声は健康のバロメーター

2013by_samuel_todd 【群馬県・谷川岳picutured by Samuel Todd】

 自分の声については客観的に捉え難いことがあり、声を職業とする方でない限り、あまり意識しないで日々生活すると思われます。鏡を見て自分の顔や髪形については毎日チェックしても、声についてはその日の具合を意識しないで学校や仕事場に行ってしまいがちです。

 健康生活を持続するためにも、きちんと声が出るかどうかは極めて大切なことで「声は健康のバロメーター」。声が出なくなったら生活は不可能ですから、声がしっかり出ることは生きる証でしょう。

 以前に発声について一般の音楽教育で徹底した指導が必要と書きました。意外と重点に置かれていない現実があります。それと同時に、どうしたら響きのある、しかも音色のいい声になるかはその人の美意識に因るところがあるでしょう。

 発声について最近感じてることは、【声を伸ばしながらお腹を膨らます】と安定すると感じてます。「ア~」と声を伸ばしてみてください。どうですか。声をコントロールできるでしょう。しかも、柔らかくて伸び伸びした声になります。

 昔はお腹から声を出すように言われましたが、お腹でも胸でもない位置、つまり横隔膜近辺を下に下げお腹を膨らませます。

 もともと横隔膜は呼吸作用を助ける筋肉で、声を出す時この筋肉を意識して声を出すように練習すれば、どなたでも一段と「質の高い声」と「声量」をゲットできると思います。

 声に重点をおく生活にし、声の出し方を意識するだけでも、意外と声量が改良され、歌うときのみならず、健康に繋がるのではないでしょうか。

 発声練習する時は物があまり置いてない部屋で行なうと、音が乱反射しないで響きがいいです。あるいは屋外の広いところでもいいと思われます。試してみて下さい。  

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