カテゴリー「My Soprano Saxophone」の11件の記事

2017年1月30日 (月)

冬季、ネックを温めて調子が出るソプラノサックス

P1020302_3【平素はケースの中で保護されてる】

 前々回、ソプラノサックスについて書きましたが、今回は寒い時季の効果的な調整法について記述します。人体同様、管楽器の状態は暑くても寒くても気温に左右され、特に厳寒時、音が出難くなったり、音程が狂ってしまいます。管楽器の吹き始めは誠に調子が悪く、なかんずく低温ではピッチが下がってしまいます。
 
 実は一昨日、前橋において国際交流の新年会があり、参加者はアメリカ人5名(男性2名、女性3名)及び日本人10名ほどでした。アメリカの方々の殆どは群馬県内の高校でALT=Assistant Language Teacherとして教鞭を執られ、県内に滞在してる方々です。
 
 このパーティーで私はソプラノサックスを演奏しました。曲はマルティー二作曲「愛の喜び」及び、グリーク作曲「ソルベイグの歌」を無伴奏ソロです。声楽と同じ状況で、演奏はよく透る音色とヴィブラートに集中するため暗譜です。
 
 現在、大寒の真っ最中であり、事前に練習しようとしてもソプラノサックスはなかなか音が出難いです。今まで、このような時はマウスピースを温めてましたが、今回、ものは試しでネックの中に50℃ほどのお湯を通して温めました。そしたらどうでしょう。すごく楽に音が出るではありませんか。一つの壁をクリアーした感じです。お陰でどうにか予定した音色で演奏でき、皆さんに聴いていただけました。
P1020304_2 【左ストレート管、右カーブ管のネック・・・私はストレート派】
 
 この中にお湯を通し温めます。同様にマウスピースも温めます。その後、すぐに本体につけて吹いたら今までと打って変わり、嘘のように楽に音が出るのです。一般的に、管楽器演奏者は身体に力を入れず、「楽に音が出ること」がすべての基本です。演奏中は音色と表現を追求することからこれは大切です。音が楽に出る状態で初めて演奏に自由な発想が生じます。
 
 寒いときは私たちの体も、もちろん車のエンジンの調子も、また、パソコンの動きも鈍いものです。これらはある程度、時間が経過し温まると調子が出てきます。特に、管楽器は気温によって音程が狂いやすいことから、厳寒の時季、ネックを温めると見違えるように音が良く出るので今後の練習に生かします。
P1020305_2【マウスピースは留めネジを上にすると均一に締まる】
 
 マウスピースの留めネジは本体に近い方を強く締め、口に近い方は幾分か緩め目です。これでリードが振動する距離が長くなります。マウスピースを選ぶ観点は内部が広いものです。
P1020306 【セルマーGPソプラノサックス本体】・・・結構重たいです。
 
 平素は他の人と演奏することは殆どありません。練習では声楽家のように通る音色、柔らかい表現をめざし、常に品格あるヴィブラートの研究です。現在、特訓してるのは知ってる曲であれば何調でも演奏できるようにすることで、これで効果的に訴える音色と音域を見つけます。
 
 近日中に高崎市の「バク」で独奏することになってます。曲は「オーバーザレインボー」及び五輪真弓の「恋人よ」です。長い音は音色を聴かせるために伸ばし気味に、高い音は細かくヴィプラートをかけ、概して、タンギングはソフトタッチを徹底したい。
 

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2017年1月23日 (月)

本来、美しい音色を奏でるソプラノサックス

P1010766【セルマー社のGPソプラノサックス】

 サクソフォーンはベルギーのアドルフサックスによって1840年代に作製されたことから、他の管楽器のようにオーケストラでの定位置がなく、平素、私たちが見習いたいサクソフォーン本来の美しい音色に接するチャンスは意外と少ないものです。
 
  このような現実にあっても、サクソフォーンの音色はヒンデミットが述べてるように「理想的な音である」と私も感じ、若き日、彼のサクソフォーンソナタを練習したものです。1楽章はまるで声楽で演奏してるかの如く、伸びがあり、サクソフォーン独特の快いヴィプラートが余りなく発揮される作品です。
 
 高校時代にアルトサクソフォーンを始めた私の思い出の一つに、群馬大学オーケストラの定期演奏会でサクソフォーンが必要なとき、例えば、ハチャトーリアンの「剣の舞」や、ラヴェルの「ボレロ」のソロを故栗原教授指揮のもと、大学生に混ざって演奏したことがあり、私にとって、若き日の一つの大きな音楽的刺激になりました。その後、群馬大学に入学し、定期演奏会でビゼーの「アルルの女」の間奏曲やメヌエットの対旋律を独奏したことも青春の一つの思い出になってます。
 
 この頃、日本クラシックサクソフォーンのパイオニア故阪口新先生についてレッスンを受けるチャンスに恵まれ、貴重な体験になりました。
 
 師曰く、サクソフォーン演奏で大切なことは「24の調性すべてにおいて、スケールとアルページョがスムースにできること」「オクターヴキーを使った高音と、オクターヴキーを使わない低音とはどちらも音色が同一であること」「高音と低音のアンブッシャーは締める力が同じであるが、高音は空気のスピードが速いこと、低音のスピードは緩いこと」「何より音程の正確さは基本であること」そして「常に自分より上手な人と演奏する」を教わリ、今でも、その教えと先生の「生の音色」は脳裏に焼き付いてます。
 
 その後、生涯に亘りサクソフォーンは身近にありましたが、40代になって私が求める音色に最も合致してるのはソプラノサックスであると思うようになり、今まで持っていたサックスを順次下に出し、今では写真のセルマーGPソプラノサックスが生涯の分身的な存在になってます。時折、パーティーなどで演奏するときは緊張感を持って事前に快いヴィプラートを伴う音色第一主義で練習します。透明感を持ち適切なヴィブラートこそソプラノサックスの真髄と思ってます。
 
13669301_973198009469932_6730073602
 
 こんなことから現代的な速い音楽より、ソルベイグの歌、婚礼の合唱、愛の喜び、シルクロードりテーマなど旋律のきれいな楽曲を選び、会場に行き渡る浸透性ある楽器本来の音色を追求し、声楽の如く、人に音色が聴き入られることを目的にしてます。半年前に前橋市で行われたアメリカ人同士の結婚式では「婚礼の合唱」を奏でました。このように声楽的な曲では奏者自身、音色や表情に没頭できるので暗譜が原則です。
 
 前述の如く、この楽器の歴史は新しいことから、つまり、それは今までになかった表現力、機能的に優れた運指であり、本格的演奏家の音色は誠に魅力があります。それは他の木管楽器のように、いわゆる笛の音であったり小鳥の声に近いものでなく、どちらかというと、人の声やバイオリンに近い音です。阪口先生曰く「優れたバイオリン奏者の独奏をよく聴くことで音色が磨ける」との教えは今でも頭から離れません。
 
 今後、私はチマローザの作品を柔らかい音色で演奏してみたいです。平素、吹奏楽で演奏してる人は。常に大勢の中での演奏のみでは自らの音色を磨くことは難しいことから、時々は一人で音色を磨く時間と空間が基本と思います。
 
 追伸・・・「チマローザソプラノサックス演奏」と検索するときれいな音色が聴けます。
 

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2016年9月30日 (金)

Soprano Saxophone・・・年一回はオーバーホール

P1010766_2 【Selmer gold plate】・・・Enlarge please!

 先日、前橋市でアメリカ人同士の結婚披露宴が行われ、席上、私は二人の門出を祝福し、併せて、日米両国民の永久の友情を願い、ワーグナーの「婚礼の合唱」をソプラノサックスで演奏しました。事前に楽器をオーバーホールしたことで、音色はまずまずの出来であったと思います。

 この曲は以前に合唱で歌ったことがあっても、手元に楽譜がないのでユーチューブを聴いて楽譜を作りました。その後、ソプラノサックスの音色を最も生かす調性を考え、Es dur(実音Des dur)が相応しいと感じ、下記のような楽譜を作りました。

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 披露宴本番ではお酒が回らないうちに、演奏したので練習通りにできました。このような歌の曲を独奏する場合は暗譜が必須と感じてます。

 というのは、楽譜を見ると楽譜を正しく演奏することに集中しやすく、肝心なクラシックサックス特有の細くなく豊かで温かい音色と、的確なビブラートに注意が行き届かなくなりがちです。これでは聴き手の心に演奏者の思いが届かなくなります。こんなことから、速い曲は別として、歌のような曲では暗譜を心掛けてます。

 前述の通り、披露宴の演奏が決まってから本番まで日にちがあったので楽器をオーバーホールに出しました。

 この楽器について、以前から殆ど自分で修理してますが、それでも年一回は楽器修理のプロに点検してもらうことが肝心です。プロの目で見て、不具合がある個所の修理、特に調整してもらい、全体的に潤滑油を注ぐことで、押さえた指以外のタンポが本体にピッタリ密着しなくてはなりません。

 これは1本の指で一つの穴が塞がるのみでなく、2~3ヶ所が同時に塞がる場合があるからです。この辺の調整が素人には難しく、微妙な調整こそ修理屋さんの専門家たる所以です。

 サックスの部品数は管楽器の中でもトップクラスであり、タンポが開き過ぎても不足しても正しい音程が出ません。バランスがポイントです。

 オーバーホール終了後、吹いてみると以前より音が楽に出る感覚になりました。これは、どこかで少々空気が漏っていたり、タンポの角度が正しくなかったのでしょう。吹くことは慣れてても、楽器の修理・調整はその道のプロが一枚上であることを認識し、定期健診は年一回は受けたいものです。

 ご参考・・・以下はクラシック・ソプラノサックスの音色です。

https://www.youtube.com/watch?v=6p0byJS1dMQ

https://www.youtube.com/watch?v=ZdUWPA_AX6o

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2014年3月13日 (木)

「花は咲く」のソプラノサックス用楽譜を作る

P1040846 【紅梅しだれ】

 東北大震災復興支援曲「花は咲く」の原調はへ長調ですが、これをB管(変ロ)の楽器であるソプラノサックスで演奏するには長二度高く移調し、楽譜はト長調になります。

P1040791【ソプラノサックス】

 先日、高崎市のY楽器店で店長さんに調整してもらったところ全体的に音が良く出るようになり、特に低音が鳴るようになりました。「花は咲く」は低音が聞かせどころです。

 今後は今まで以上に練習する気持ちになってます。というのは、付属品であるタンポが穴にうまくフィットするには楽器は生き物であることから、毎日使ってこそアクションやタンポが楽器にしっかり馴染むと考えるからです。

 実は手元に「花は咲く」の楽譜がなかったので、ユーチューブを聴いてソプラノサックス用の楽譜を作ってみました。

http://www.youtube.com/watch?v=8djx8g8m54M

P1040832  昔、聴音の訓練を受けたことから、単音のメロディーについては数回聴けば楽譜を立ち上げることができます。今回も昔とった杵柄でやってみました。この曲はソプラノサックスの音域にしては概して低い音のみです。この楽器の特徴は低温の音色に独特の持ち味があるので効果的な音域と感じてます。

 可能であれば、未来はピアノ伴奏によりホームなどを訪問し、高齢者を対象にボランティア―で演奏したい気持ちがあります。それには、馴染みのある音楽について楽譜をいろいろ用意し練習し、レパートリーを増やす必要があります。

 伴奏としては本格的なピアノがなくても、近年はきれいな音がして運搬可能な小型ピアノが市販されてるので用意できればと思います。

P1010854 【結婚式場ラ・フォンテーヌ前橋のピアノ】

 このピアノを「ラ・フォンテーヌ」で一度弾かせていただいたことがあり、「みちのく一人旅」の寂の部分を弾いたらなかなか充実した音色でした。この大きさならアクティーバンに載せて運べるでしょう。

P1040839 【白梅枝垂れ八分咲き】

P1040836 【先日の豪雪で幹が傾いても七分咲きになった枝垂れ紅梅】

 一方、ソプラノサックス演奏を健康維持と結び付け、正しい腹式呼吸法を習得し、健康と聴き手に喜んでいただける演奏の一石二鳥をめざしたいです。

P1040838【アセビ】

 高齢者が罹る疾病の第三位は肺炎であることから、日頃から口内を清潔にすることはもとより、時には意識して深呼吸することが大切であるので、正しい呼吸法を体得し、サックス演奏すれば健康にもプラスに作用すると考えます。

 以前に書きましたが、フランスが誇るクラシックサキソフォーン界の重鎮マルセルミュールは有名人世界の100才に記載されてます。卓越した演奏と共に正しい呼吸法が健康に結び付いていたのでしょう。  

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2014年3月 3日 (月)

真の音色を求めて・・・ソプラノサックス練習

P1040791 【15年前、手に入れたGPソプラノサックス】Click please!

 クラシックサックス界の巨匠フランスのマルセルミュールが世界の有名人100歳に名を連ねてる話は有名です。クラシックサックスの分野で世界的パイオニアである氏の演奏は今や録音を聴くのみあっても、音色は気品に満ちてます。

 氏が長寿を全うしたことは、生涯にわたる気品ある演奏の基盤として、正しい呼吸法により肺の周囲に数多く存在する呼吸筋の鍛練によるものと想われます。

 平素、私は写真のソプラノサックスについて、クリスマス・パーティーや結婚式、葬儀で演奏しても、近年は昔のように毎日は練習してません。

 しかし、若き日に練習した指づかいは、末端の指が覚えいてるもので、24の調性は今でもすぐ指が動きます。ハ長調は楽譜上では簡単であっても運指法からは一番簡単とは限らず、無伴奏ソロの場合、音色を考慮することから自ずと相応しい調性を見出すものです。

 私の感覚ではソプラノサックスはストレート管の方が音色に透明性があり、音色の丸みを求める場合はアンブッシャー(マウスピースのくわえ方)や息の出し方で創るものと考えてます。

 ところで、最近、私は驚くほど輝かしい音色のソプラノサックス演奏を耳にし、感銘を受けました。世の中には同様の音色を求めてる方がいらっしゃるものです。曲は本来、オーボエの曲ですが、本家オーボエの音色より理想的な音がしてるようにも感じます。

 では、聴きましょう。

http://www.youtube.com/watch?v=_phUov3E8ok

 洗練された音色と技術はソプラノ本来のものでしょう。全曲聴きたいものです。

 ところで、サックスの誕生は1846年、べルギーのアドルフ・サックスの発明によることから18世紀の古典派時代の大作曲家にはサックスのオリジナル作品がありません。しかし、ミュールをはじめとして、日本クラシックサックス界パイオニア故・阪口新氏などにより古典作品の編曲がなされ、サックスのレパートリーに古典作品の演奏が可能になりました。

 その後、19世紀後半より20世紀にわたるロマン派や近代現代の作曲家によって、サックスのオリジナル作品が数多く生まれ、私が高校教員採用試験で演奏したのがグラズノフのサックスコンチェルトでした。若き日、毎日練習しました。

 この作品があったことで試験の準備ができ、生涯を高校音楽教師として職業に就けたことから、サックス製作者アドルフサックスとロシアの作曲家グラズノフのお陰によるものと昨今は感じてます。

  今後、私のソプラノサックス演奏は、あくまで音色に磨きをかけ、柔らかく澄み通る音色を求め、ある程度の技巧も会得したいものです。このブログをご覧いただいてる方々に、未来は、心ゆくまでソプラノサックスの優雅な音色を堪能していただきたい夢があります。

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2012年4月23日 (月)

サクソフォーンオーケストラのフィガロの結婚序曲に驚く

P1020142  クラシックサクソフォーンの大きな魅力は優雅な音色です。ベルギーのアドルフサックスによって発明され1846年フランスで特許の申請がなされ、同年公示されたと伝えらます。

 サクソフォーンは生まれた時代が遅いため、必然的にクラシック音楽の中ではどうしてもマイナーな存在であっても、20世紀に素晴らしい作品が生まれたり、優れた演奏家の出現によって洗練されたサクソフォーンの音色に接っする機会が多くなりました。

  P1020148 【Adolphe Sax1814~1894】

 私は高校1年からサクソフォーンを始め、今でもご覧のソプラノを吹きます。高校2年から大学にかけて、運良く、日本クラシックサクソフォーン界のパイオニア故・阪口新先生のレッスンを受けるチャンスに恵まれ、今でも先生の優雅な音色は胸の奥に響いています。

 また、高校時代に時折、群馬大学オーケストラの演奏会に出演することがありました。プログラムにサクソフォーンが必要なときです。曲はハチャトーリアンの「剣の舞」及びラベルのボレロでした。大学生の中に入り、ソロを受け持つのはハラハラドキドキでしたが、オーケストラの中で演奏したことは、とても良い音楽経験になりました。

 私がサックスを学ぶ中で難しかったのは音程です。マウスピースや本体にある穴が大きく音程がどうにでもなるのです。このため、音程や音色が一定にならず、毎回のように阪口先生に指導されたことが思い出されます。余程注意しないと音程が不安定に陥りやすかったです。

 しかし、これはサクソフォーンの特性で、逆に正しい音程や優雅な音色への無限性が潜むことも確かで、近年では日本でもクラシックサックスの名演奏家がたくさん生まれ、次第に隆盛を極めてます。

【Tim Schultz Saxophone Orchestra】 

http://www.youtube.com/embed/tWbOLEukUqs

 概して、サクソフォーンのアンサンブルではややもするとテナーやバリトンが大きくなりやすく、音量バランスに注意しなくてはなりません。

 一方、究極には洗練された音色こそサックスアンサンブルの生命です。上の「フィガロの結婚序曲」は誠に優雅な香り漂う演奏で、このようなオーケストラでは音域の広がりからソプラニーノサックスの存在が光ります。

 こんな演奏を聴くとSaxophone Orchestraの虜になりそうで、私も若ければ演奏してみたいものです。今後はサックス・オーケストラ演奏会に聴きに行きたい気持ちが高まってます。

【Mi-Bemol Saxophone Ensemble】

 http://www.youtube.com/embed/yjwVbre6JUo 

 演奏は実に素晴らしく、Saxophone Orchestraの可能性は今後、無限に広がる思いです。さあ、私も気を入れて練習しよう。 

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2011年7月25日 (月)

生涯100才であったマルセル・ミュールの健康法

467 【松沢増保著サクソフォーンの歴史より転記】

 1901年6月24日にフランスで生を受けたクラシックサクソフォーン界のパイオニア「マルセルミュール」は8才からサクソフォーンを始めたといわれます。

 生涯にわたり、この楽器が本来持ってる優雅な音色、技術の可能性を追求し、同時に数多くの教則本の作曲によりクラシックサクソフォーンを世界に普及した偉大なる音楽家です。

 私は時々Audi TT Quattroを運転しながら彼の演奏した録音を聴いてます。それは超絶的テクニックは言うに及ばず、品位ある洗練された音色に深く感銘してます。

 これは彼が作曲した教則本の一部です。生徒の演奏技術の向上を目的とすること、及び音楽性を伸ばすための高度な作品です。このことから私は、彼の作曲技法がこれまた卓越したレベルにあると感じてます。 

P1020735  例えば、この教則本の曲を指示された♪=132の速さで、テヌートの十六分音符による旋律を歌うように演奏するには、呼吸は瞬時であることが必要とされ、あたかも無伴奏曲になります。

 つまり、一人で演奏しても、聴き手には2人で演奏してるかの如く聴こえる筈です。このような速い楽曲では瞬時に行う正しい呼吸法を身につけなくてはなりません。

 このことからマルセルミュールは演奏とともに教則本の作曲に生涯を捧げた音楽家であり、同時に、学習者の音楽性を高める目的で、数多くのクラシック作品をサクソフォーン用に編曲した教育者でもあります。

 若き日、私も、これらの教則本や曲集に挑戦し、故・阪口新先生に高校から大学時代まで教えを受けました。お陰で今でもソプラノ・サキソフォーンを楽しんでます。

P1020736  写真はマルセルミュールです。阪口新先生宅のレッスン室に飾ってありました。

 最近ではレストランなどでも時々、クラシックサキソフォーンの優雅な音色に接することがあり、作品数も増え、音色を聴くと心が洗われる思いです。不変の美に魅力が満ち溢れています。

 現在、日本において、多くの音楽大学にサクソフォーン科が設置され、優秀な演奏家が誕生してることはクラシックサクソフォーンの普及を願ったマルセルミュールの意志が達成されつつあるといえます。

http://www.youtube.com/embed/Fe4QCxOYrOs 

  ところで、クラシックサクソフォーンのパイオニア的存在であるミュールは2001年12月19日に100年の生涯を終えました。最近まで私はこのことを知りませんでしたが、世界の100才著名人を調べたら、サクソフォーン演奏家としてミュールの名前が掲載されており誠に驚きました。

 このとき、私は、ミュールは何故100才の長い生涯であったかを考えてみました。そして次のようなことが関係してるのではないかと推定するようになりました。

 それは、彼のサクソフォーン演奏における「優れた呼吸法」に原因があったのではないか考えられるのです。というのは管楽器演奏は0.1~0.3秒ほどの瞬時に素早く息を吸い込み、長い時間を使って少しずつ息を吐いて音を出します。この息を吐くことが健康にプラスになると考えるからです。演奏中は肺から炭酸ガスをすべて出すことになります。

 平素、私たちは無意識に呼吸をしていますが、肺にある空気をすべては吐いてません。推定では4分の1から3分の1程度を入れ替えてるのみと思います。

 無意識で呼吸してるとき、私たちは汚れた空気をすべて体外に排出してません。汚れた空気があるところへ更に酸素を入れる繰り返しです。この体内にある汚れた空気のことを残気といいます。

 呼吸法に優れていたミュールの肺には演奏中、残気がなく、血液内は一般人より酸素が多く含まれていたのではないかと思われます。

 私の実験によれば、血圧を測るとき息を10回ほど勢いよく吐いてから測定すると10~15程、数値が下がることが分かります。

 このことから健康法の秘訣の一つは呼吸法にあるのではないかと考えるようになりました。深呼吸では空気を吐き切ることが、結果として血液中に酸素が増え、各臓器の細胞がより健康になると考えます。

 「深呼吸は吸うことより吐くことを重点にすること」でしょう。しっかり吐けば無意識にきれいな空気が入ります。緑に囲まれたところで試してみてください。

 最後にサキソフォーンの可能性をいかんなく発揮してる演奏を聴きましょう。http://youtu.be/TsTdffJ9LHg

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2009年10月 1日 (木)

「好きにならずにはいられない」の原曲を Soprano Saxで演奏

Dscf0226  久々に軽井沢で行われる結婚式に招待を受け、新郎新婦の門出を祝し、私はSax演奏をプレゼントすることにしました。

 いつもお世話になってる食事処の若いマスターが、めでたく結婚式を挙げられることになりました。お相手はそこで学生時代にアルバイトされてた方で、昨日、彼女から「出席して下さい。」と私に招待の連絡が入りました。すぐに喜びのご挨拶を申しあげ、「もちろん伺います。」と返事しました。本日、招待状も届きました。

 それにしても、単なる客の一人である私を結婚式に呼んで下さり、光栄この上もありません。親戚でもないのに、友人ということでもないのに、まさか呼んでいただけるとは思ってもいませんでした。しかも、披露宴はそれほど大人数でなく、こじんまりされるとのことです。

 それなのに、ご招待の栄を受け大きな喜びであると同時に、私は即座に考え「お二人の門出にSoprano Saxを演奏しお祝いします。」と伝えましたら、彼女はすごく嬉しそうでした。彼女もとても音楽が好きのようです。

  最近の私は人前でSoprano Saxを演奏する機会が少なくなりました。このため、口の押さえ方であるアンブッシャーや呼吸法、指使いについて、1ヶ月後の式当日まで毎日特訓する必要があります。 ご覧のようにこの楽器のメカは複雑で、温度にも敏感に影響を受けやすく、少しでも不具合があり、どこかで空気が漏れたりすると演奏に支障を来たします。

 このため、演奏者は楽器の修理屋も兼ね、常に最高の状態にメンテナンスしておくことが必須なのです。演奏の良し悪しは事前の調整いかんにあると言えます。

 ところで、選曲は確定してませんが、Soprano Saxに合い結婚式に相応しい曲を1~2曲考えており、今のところ1曲はエルヴィス・プレスリーのCan't help Falling in Love「好きにならずにはいられない」の原曲を考えています。

 原曲はドイツ生まれのマルティーニ作曲によるPlaisir d'amor「愛の喜び」です。ビブラートをたっぷり効かせて甘く演奏できたらと思ってます。

 原曲本来の詩の内容は、失恋し心の置き場のない男性の寂しさを歌ったものらしいですが、それとは別に「愛の喜び」という素敵な題名に惹かれたり、メロディーにこの上ない喜びが感じられます。

P1020142  比類なき旋律の美しさや音楽の盛り上がりは、幾度聴いても感銘で、「人を愛すること、愛されること」の喜びを高らかに歌い上げ魅力に溢れています。

 エルヴィス・プレスリーのCan't help Falling in Love というタイトルはまるで英語の構文そのもので、「好きにならずにはいられない」とはよく訳したものです。

 人間の感情の中で「人を好きになることほど絶大な生きる力はないでしょう。」

 現在、Can't help Falling in Love の真っただ中にある若いお二人にあやかりたいです。

 ところで、「好きにならずにはいられない」の心境が私にもやってくるでしょうか。これから毎日Soprano saxの音色を磨く日々としたい。 

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2009年3月 9日 (月)

若さ維持には夢を持ちつづけることか。

Dscf0111   サックスを初めて吹いたのは高校1年の時、それ以来ウン十年も吹き続けています。最初はテナー、その後は長いことアルト、しかし、いろいろ吹いて私が求める音色で最も納得し、到達したのがソプラノです。写真のソプラノはフランスセルマー金メッキ仕上げで、私にとってはお宝です。

 このソプラノを公的なステージでは殆ど吹いてません。一度だけ高崎市の群馬音楽センターで吹奏楽に加わって演奏したことがあるのみです。多くは冠婚葬祭でのスパイスとして演奏しました。最近ではチャンスが減りましたが、結婚式に呼ばれるとスピーチ代りに吹きます。果たして新郎新婦にとって心に染み入るでしょうか。

 万が一、私自身の会(?)を催すことがあれば、

 おっと、カッキーいきなり何言い出すか!・・・・・・・・・・ 会場いっぱい夢のように「愛の賛歌」「ある愛の詩」「愛の喜び」「雪は降る」をヴィブラートを効かせて優雅に吹いてみたいものだ。

 実はブログであまり取り上げませんでしたが、私自身、自分の心を最も的確に表現できるのはソプラノサックスかもしれません。青年時代はこれで身を立てようと、その気持ちになったものです。しかし、当時、年老いた両親を看ながら生活することこそ欠くべからざる使命だったのです。

 また、地方にいてはサックス奏者として生計を維持するのは不確かなこと。サックス奏者への夢から方向転換し、幸い英語も好きだったことから両親に年月を切って許してもらい、最初の就職はインド日本人学校勤務となり、サックスから音楽教育への決断は正解だったと思いました。インド滞在中、ユダヤ人の方に指揮法のレッスン受けたり、インド音楽、休暇で行ったカトマンズではネパール民族音楽など充分触れることができたのです。

 ところで、歴史を紐解くとサックスはベルギー人アドルフ・サックス(写真)により1840年代に発明されました。後世の人類は偉大な音色を発明した彼のお陰でどれほど音楽が楽しんでいるか図り知れません。私はクラシック・サックスの優雅な音色には、いつ聴いても心が躍ります。

 これからは伴奏者を見つけ、ピアノとの二重奏を夢見ています。果たしてソプラノサックスとピアノの二重奏は実現するでしょうか。夢は公のステージでの演奏です。【若さ維持に欠くべからざることは夢を持ち続けることではないでしょうか。】

 なお、ご覧の通り、サックスは細かいメカでできておりデリケートな楽器です。演奏の前には自らチェックし最高の状態を保たなくてはなりません。どこか不具合があればいい音は出ませんし、演奏しにくくなります。ですから、この楽器に対しては何でも自分で治せる医師でなくてはなりません。このため、小道具はいつも用意してます。よい演奏は不断の調整にかかっていると言えます。

 ところで、私が最も感銘を受けたサックス演奏家はフランスが生んだ巨匠マルセル・ミュールです。丸みある優雅な音色による超絶技巧をレコードにより、わが師・阪口新先生のお宅で拝聴しました。  写真はマルセルミュール8才の時のものです。

 阪口先生は日本のクラシックサックスのパイオニア。師はマルセルミュールの演奏するイベールのサキソフォーンコンチェルトのレコードに出合って感銘され、ミュールに手紙を差し出し、日本ではサキソフォーン教材の何もなかった時代に、フランスから教則本などを送っていただいたそうです。私が阪口先生のお宅でレッスンを受けたエチュードはマルセル・ミュール著によるものでした。20世紀とともに生まれた巨匠マルセルミュールのCD版を今でも時折、聴いて音色を参考にしています。私は演奏の究極目標は音色の輝きと思っています。

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2007年10月17日 (水)

魅力あるクラシックサックスの音色

P1020162 【松沢増保著サクソフォンの歴史より】

 ベルギーのディナン市にはアドルフ・サックス通りがあります。この通りは19世紀初頭に生まれたサックス発明家アドルフ・サックスに因んで命名されたのです。

 この楽器の音色に魅せられ、私が始めたのは17才の時です。初めはテノール、その後、暫らくアルトに転向。現在はソプラノのみ演奏します。知る人ぞ知る日本クラシックサックス界のパイオニア故・阪口新氏について学びました。氏は世界的巨匠マルセル・ミュールのレコードを時たま聴かせてくださり、エチュードはこれまたマルセル・ミュールの執筆によるものです。

http://www.youtube.com/embed/09zb6nogS-g 

 田舎にいてはサックスといえばジャズと結びつく認識だけでしたが、本来は楽器の中でも表情がかなり豊かで、卓越した演奏家による音色は音楽のあるべき理想的表現を有してるように感じます。また、現代の作曲家・木下牧子さんがクラシックサックスの魅力に感銘された話は有名です。

 時代が進み、現在では世界はもちろん日本でも世界的クラシックサックス奏者が生まれ、この楽器のステイタスはかなり知られるようになりました。

 前述のように楽器が発明されたのが遅いため、18世紀や19世紀中頃までの大作曲家には作品がありません。

 それでもこの楽器の価値を見出したロマン派のビゼーは名作「アルルの女」の中で、前奏曲や間奏曲にアルトサックスの独奏を取り入れ大成功を博しています。ご存知の通り、ラベルの「ボレロ」ではソプラニーノやテノールがソロを受け持ち、ムソルグスキー作曲、ラベル編曲の「展覧会の絵」では「古城」でアルトが歌曲風でしみじみした旋律を奏でます。

 20世紀になって、フランスやロシアの大作曲家を中心にコンチェルトが作曲され始め、この楽器のクラシック音楽界への存在が次第に浸透してきました。中でも傑作中の傑作はイベールの協奏曲とグラズノフの協奏曲でしょう。国内外のコンクール課題曲になったり、演奏会で聴く機会が多くなりました。また、ヒンデミットのソナタは、これまたサックスの持つ表現力を遺憾なく発揮した名作でしょう。殊に第一楽章のゆっくりした旋律は、この楽器の持味である音色が心を十分に満たしてくれます。

 ところで、サックスによるチゴイネルワイゼンの演奏には驚きました。

http://www.youtube.com/embed/iWwWEyvPrgQ 

 一般的には特に地方では、クラシックサックスを鑑賞するチャンスはまだまだ少ないです。これは奏者が少ないからでしょう。それでもポスターをよく注意されますと時々リサイタルがあります。

 本日は午後7時から高崎市コアホールにて女流サックス奏者による演奏会があります。暫らくぶりにクラシックサックスの音色に浸れるかとワクワクしてます。その後、高崎駅前「どんどん」で余韻を楽しめたら極楽ですね。「こらっ、カッキー、また行くのか」と聞えてきそうです。

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